謎大回り、謎夜勤、謎宿。限界の詰まったような3日間。
前回の続き。完全に1人で移動していた9/1から9/3について書く。
旅程は、
〈9/1〉
大阪難波(近鉄奈良線)大和西大寺(近鉄橿原線)大和八木(近鉄大阪線)布施(近鉄大阪線)近鉄日本橋/日本橋(地下鉄堺筋線)堺筋本町(地下鉄中央線)谷町四丁目(地下鉄谷町線)谷町六丁目(地下鉄長堀鶴見緑地線)蒲生四丁目(地下鉄今里筋線)今里(地下鉄千日前線)谷町九丁目(地下鉄谷町線)天王寺(地下鉄御堂筋線)なんば(地下鉄四ツ橋線)西梅田/大阪(大阪環状線)京橋(学研都市線)放出(おおさか東線)久宝寺(大和路快速)天王寺(紀州路快速)和歌山(和歌山線)五条(和歌山線)高田(和歌山線)王寺(大和路快速)奈良(奈良線)京都(京都線快速)茨木
〈9/2〉
JR総持寺(京都線)高槻(京都線快速)京都(湖西線)近江今津(湖西線・北陸本線)福井(北陸本線)金沢(七尾線)七尾(北陸鉄道バス)和倉温泉(北陸鉄道バス)七尾(七尾線)津幡(IRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線)高岡(氷見線)氷見(氷見線)高岡(あいの風とやま鉄道線)富山/富山駅(富山地方鉄道市内軌道線本線)南富山駅前
〈9/3〉
南富山駅前(富山地方鉄道市内軌道線本線)電鉄富山駅・エスタ前/富山(あいの風とやま鉄道線)泊(あいの風とやま鉄道線・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)直江津(信越本線)宮内(上越線)小千谷(上越線)長岡(信越本線)新潟(信越本線)新津(羽越本線)新発田(白新線)新崎(白新線・羽越本線)村上(羽越本線)酒田(羽越本線)羽後牛島
である。
8/31と9/1の怒涛の大回りのお陰で、かつて乗車経験のある区間と合わせると、JR西日本の大回り可能区間の未乗は(これ以降に開通したおおさか東線鴫野↔︎新大阪を除き)草津線柘植↔︎草津間のみになったし、OsakaMetroも全体で59%、大回り可能区間のほとんどを乗車したことになった。…まあだからどうしたって感じなんだけど。
8日目。
絶起。「え???」って感じである。
快眠から覚めて時計を見ると「8:51」の表示が。しかし私は8時くらいに目覚ましをかけたはず。目覚ましが効かなかったということか。
…まあ8/29から9/4までまともな宿がほぼないこと考えると、カプセルホテルでぐっすり寝るのもしょうがないけどさ。それに、卍夜勤卍の存在を考えると寝なきゃやばいわけだし。そして今回は同行者がいなかったのが幸いだった。
ホテルの無料の朝食バイキングが9時までだったので、大急ぎで朝食の場所へ。間一髪間に合い、結構な量を盛り付け、食事に入った。私がホテルの朝食で毎回やるように、ごはんとパンを両方食べる盛り付け。結局9時半くらいまで居座り、ホテルの方には多大なる迷惑をおかけした。ごめんなさい。
そして大阪難波駅まで走り、9:49発の近鉄奈良行きに飛び乗って本日の大回りが始まる。
近鉄→OsakaMetro→JRって感じだった。近鉄は大回りというか、6の字乗車。まあ絶起してなきゃ普通に河内永和→近鉄日本橋で大回りしてたんだけどさ、、、。
大回り中の思い出といえば、まず長堀鶴見緑地線。東京に慣れた身としては大江戸線みを感じたし、あと車内電光掲示板の京橋駅の表示とか工夫されていて面白かった。
なんばでの御堂筋線→四ツ橋線の乗り換え。ありえんだるかった。まあそれはそう、だって隣駅で対面乗り換えできるんだもの。ただ私がアホなだけ。
次に、「エキドンキ」。JR大阪駅にドン・キホーテの小さくなったバージョンがあって、非常に有能だった。大阪の土産として「たこべえ」なるものを買うと同時に、本日の昼食たるパンと野菜ジュースを購入した。安かった。これめっちゃ限界旅erに需要あるだろうな……。
そして、奈良線の「鹿と衝突により遅延」。(発生したのはもちろん京都府内だけど)奈良みを感じた。夜勤(後述)が控えていたので電車が遅れすぎることを危惧したが、結構すぐに走り出したので安堵した。
あと、京都駅のエスカレーターは左に人が並んでいた。これ、場所と時間によって違うから面白いんだよねぇ。
そして茨木駅に着くと、夕食をスーパーで調達し、そこから送迎バスで派遣の夜勤へ。そう、夜勤である。
まさか旅先で夜勤をすることで宿代を浮かせるとともに稼ぐなど、誰が考えただろうか。今考えてもあれは限界すぎた。私はこれから一生、「広義宿の限界さ」でこの時にかなうことがないだろう。
そしてこの時、旅の大荷物をそのまま夜勤に持っていくことになる。いや本当にごめんなさい。
夜勤は宅配便の仕分けで、深夜なのに時給1,200円。まあ、最低賃金が東京ほど高くない大阪だからね。私は東京で昼間時給1,300円で経験済み(しかもその時は冷蔵倉庫で快適だった)だったので、たしかに楽ではあったが「もう少し給料くれよ!!!」と思ったものである。
軍手を持ってきたはずなのに、どこかで無くした。だから急遽借りることになった。実は軍手の自販機あったから、そこで買っても良かったのだが……。
動いている時は眠くならない私、夜勤もほぼ眠くなることなく難なくこなす。そして朝を迎える。
9日目。
夜勤を6時に終え、近くのJR総持寺駅まで歩いて向かう。小腹が空いていたので、駅前のファミマでコロッケ調達。
そして北へ。8/26-29で使ってきた18きっぷの、最後の1回分。夜勤明けで当然疲れているし寝不足なので、列車の中でがっつり寝た。
朝食は停車時間が長かった武生(福井県)と福井で、コンビニ飯。たしかセブンイレブンのおにぎりが安かった。
そして金沢へ。これをもって、本州の都道府県で未踏が消滅した。あとは宮崎と鹿児島と沖縄のみ。
バスに乗り込み、まずは金沢21世紀美術館へ。…とはいえ中の有料ゾーンには入っていない。展示自体は無料で見ることのできる、レアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』を見るなどした。これ、服を着た人が水槽の中にいるように見えるやつね。自分も入ってみたかった(?)けど有料だったので断念。あと、なんか色が変わるような人が入るオブジェクト(完全な説明力不足、写真見て)にも行った。
続いて、兼六園へ。いやはや本当に美しかった。さすが兼六園だ。風流とかあんまわからない薄っぺらい大学一年生を、こうもうっとりさせてくれるとは。いつのまにか時間が経っていた。そしてその当時の私はメンタルが強かったのだろう、周りが集団の外国人客・ツアー客やカップル・家族ばかりの中、平然としていられた。これ、ふつうひとり旅できたらメンブレするレベルだよ。
兼六園ではお土産の「兼六もち」と、2人の祖母に送る用のポストカードを購入。
時間が結構経っていたため、急いで金沢城公園に移動し観光。大火の後に江戸時代に再建された五十間長屋とかの中に入った。結構展示の説明とか充実していたイメージ。
そして金沢駅まで急ぐ。残念ながら、近江町市場とかは前を見るだけで終わってしまった。
金沢駅で昼食の駅弁「加賀彩々」を購入し、七尾線で七尾へ向かう。駅弁、量はそんな多くなかったけどふつうに美味だった。多少出費して買った甲斐があった。
当時大雨だかの影響でのと鉄道線が全線運休していたので、和倉温泉に鉄道で行くことは叶わず。代わりに七尾からバスに乗り、和倉温泉の総湯館へ。はいだるい。
440円と高くない価格で、久々のちゃんとしたお風呂。本当に極楽極楽といった感じだった。そして湯上りは、明治フルーツ牛乳(製造中止になったんだっけか)を堪能しながらくつろぐ。テレビでは、ちょうどちびまる子ちゃんが放映されていた。あと、なんか温泉が飲めたっぽい、飲まなかったけど。
そしてバス停付近に戻り、近くのジェラート屋でジェラートを購入…してたらバスを逃しそうに!バスは1時間に1本とかのレベルだったため、必死にバスに「待って!」と合図を送り、なんとか乗車に成功。…いやあれ逮捕されてもおかしくない案件だぞ。深く反省した。350円のジェラートはすごく美味しかった。
七尾に戻り、どこかの店で夕食を済ませようとした。しかし安そうな店はほぼ閉まっており、空いている店はちょっと出費的にしんどい。
ということで、今はなき七尾駅前のパトリアのカジマートなるスーパーで、夕食を調達。車内で食べることに。ちゃんとした飯だったが602円で収まった。やっぱ駅前のスーパーは有能だよ。なくなっちゃったの残念。
そこから富山県へ渡る。高岡で一旦降り、氷見線のただの乗りつぶし。高岡ではポストカード用の切手も買った。
そして富山駅に向かい、そこから本日の広義宿・快活CLUB富山掛尾店へ。初の快活であった。安さと充実したサービスにえらく感動した。そしてここで、推しのアニメに出会ってしまった……。で、夜勤の疲れもありちゃんと寝た。
10日目。
朝食は快活のWモーニング108円。今はバイキング形式で無料になったやつ。そして7時間58分で退出。
そして富山駅へ。ちょうど現金の手持ちがなかったためどこかのATMに行こうとしたがなかなか見つからず、手数料216円まで払って富山駅前のセブンイレブンでおろしていたところ、まさかの目の前で泊行きの列車を逃す事態に。やってもうた。暗証番号を一回ミスったのが響いたか。やっぱ現金志向はよくないな。もはや笑えた。ちなみに今の私はカードとバーコード決済を濫用する人類になっている。
次の列車まで70分の猶予があった。富山駅の改札を出してもらい、急遽駅前観光。駅ナカでご当地グルメ(?)の七越焼(関東でいう今川焼)を回収、うまかった。そして駅の北側にも行き、富山ライトレールの駅も見学。ちなみに当時、富山駅は大改修工事中だった。あとなんでだろ、富山駅に北陸本線時代の駅名標がそのまま残っていた。
そして改めて泊、そして直江津へと向かう。直江津では昼食として、駅そば?の「和風中華」を注文。そばの麺を中華麺にした感じ。
そしてここでJR北海道&東日本パスを購入。持っている青春18きっぷを使い切ったので、ここからはこいつと一緒に行動する。
ここから日本海に沿って、秋田の羽後牛島へと向かう。日本海の近くを通るところでは、青海川駅などで車窓がなかなかだった。
その途中、時間があると判断して上越線小千谷・信越本線新潟・白新線新崎(すべて新潟県)に行ってみることに。でも小千谷と新崎では見るようなものは特になし……。新崎では、夕方の跨線橋からのながめがまあまあ絵になった。
新潟駅は工事途中で、白新線だけ離れた地上ホームになっているのが面白かった。あと小腹を満たすためのパンを購入。
村上(新潟県)・酒田(山形県)でも乗り換えの時間を使って駅の外に出てみる。しかし夜になっていたため特に何もできず。当時、山形県は接地のままだった。なお村上でもパンを購入。
そして秋田駅の一駅手前、羽後牛島駅に到着し、快活CLUB羽後牛島駅へ。駅からそんな離れてなく、使いやすかった。ここではコンテンツを存分に楽しんだ結果、1時間半睡眠に。
翌日からは、某サークルの秋合宿が始まる。ここでひとり旅がとりあえず終了。
それでは、次回に続く。