どこかの元T大生の思考

不定期です。旅行と考えることが好きな元T大生が、たまーに駄文を公開します。旅の記録を語る[旅]、何かに対する見解や主張をぶつける[論]、自分の生き方について思いを巡らせる[憂]、趣味などについて書き散らす[雑]の4つのカテゴリーで。

[雑8]Uber Eatsという収入源

やりたい時にでき、やっただけ儲かるし、儲けも多い。でも面倒な点もある。そんな不思議な事業。

 

 

 

…また更新が1日ずつ遅れてしまった。これからの夏休み最後の1週間は、ちゃんとペースを取り戻していきたい。

 


まずは週の振り返り。

9/9(月)、台風が千葉県に上陸する中、東大のボランティア団体が主催するスタディーツアーで東北へ。東日本大震災の被災地を見て回り、考えるという趣旨のものであった。新幹線で仙台まで向かい、そこからバスで宮城県南三陸町へ。夜は岩手県陸前高田に向かい、そこで宿泊。詳しくは後ほど旅行編で。

9/10(火)、この日は陸前高田を見て回る。詳しくは旅行編で。

9/11(水)、陸前高田から隣の大船渡に移動し、大船渡を見て回る。宿泊も大船渡。詳しくは旅行編で。

9/12(木)、今度は釜石へ行き、釜石を見て回って話を聞く。そしてバスで北上駅に向かい、新幹線で埼玉に帰る。詳しくは旅行編で。とても有意義なスタディーツアーだった。

9/13(金)、8/5以来の駒場。しばらくサボり気味だった委員会の仕事をこなし、進捗を生む。昼食の弁当を奢ってもらえたのが良かった(小並感)。

9/14(土)、ひたすらUber Eatsの配達。なんか過去最高の1日25回配達を達成し、16,000円以上稼いだらしい。しかもそれと同時に、サークルと委員会の仕事もこなすことに。ありえん進捗と金を生んだ代わりに、疲れた。

9/15(日)、15時くらいまではUber Eatsで9,000円くらい稼ぎ、疲れたので帰宅。帰宅してからは部屋の片付けとかパソコンのデータの整理とかしていた。

スタディーツアーとUber Eatsがメインの1週間だった。

 


今回はこのUber Eatsについて書いてみよう。

Uber Eats、これはいわば「出前」の「マッチングサービス」だ。私は「配達パートナー」として登録し、店からのリクエストを受け付けて食事をお客様の家まで届ける。

配達エリアが存在し、首都圏の場合は23区とその周辺(川崎市横浜市さいたま市市川市船橋市・多摩地区東部など)に限られる。だから私の場合、埼玉県の自宅から電車で23区に出て、そこから配達を始める。

自動車・バイク・自転車が手段として使えるのだが、私は自転車のみだ。だから私の配達のお供は、大きな黒い配達バッグと、23区の一部でサービスが提供されているシェアサイクルと、この前買ったヘルメットだ。

 

 

パートナーがアプリを開いて「オンライン」にすればオファーを受け付ける仕組みになっていて、本当に自由な時間にやることができる。オファーを受け付けても、「遠すぎる」「もう時間がない」などで断ることだってできる。店からお客様の家までの経路も、自由に設定できる。休憩も自由。

労働としては極めて自由な形式だ。「明日やっぱ面倒だからゴロゴロしてよう」「明日やっぱチャリ漕いで稼ごう」ができるし。

それに、アルバイトによくある厄介な人間関係とか、そんなものが全く存在しない。Uber Eatsは自分だけで完結する。これもメリットだ。

 


配達の売り上げはどうやって計算するか、私はよくこれを周りから聞かれる。

答えは、「基本賃+距離賃」と「プロモーション」の二本立てだ。配達一回ごとに基本のお金が入るほか、配達した距離(てか道のり)に比例してお金が入る。それに加えて、「この時間に何回配達すれば4,800円の追加収入」「この時間のこのエリアは1.1倍」という「プロモーション」があり、これで結構儲けることができる。14日と15日では、プロモーションだけで5,320円稼げた。

この二つを合わせると、時給換算で1,200円から1,500円くらいになることがある。場合によっては2,400円程度になることもあるし、逆に全くオファーが来ずに時給500円程度になることもなきにしもあらず。面白いでしょう。

 


そんな神のように思える金稼ぎの手段だが、ひとつ難点がある。それは、これが「バイト」ではないということだ。つまり、パートナーはUber雇用契約を結んでいるわけではなく、あくまでも「個人事業主」としてUber経由で売り上げを受け取るだけなのだ。だから、所得の計算をする際、普通のアルバイトのような「給与所得」でなく「事業所得」に区分される。

これの何が厄介かというと、給与所得は「給与収入-65万円」で計算されるのに対し、事業所得は「事業収入-経費」で計算されるため、バイトをするより所得額が増えやすいのだ。所得が38万円を超えると親の扶養から外れ、親が所得税を多く払うこととなる。「103万円の壁」というのがあるが、これは「アルバイトで103万円以上稼ぐと給与所得が38万円を超えるため、親の扶養から外れる」という意味だ。それがUber Eatsの場合は「38万円の壁」(実際はシェアサイクル利用料金やヘルメット代が経費として計上できるからもっと高いが)となってしまう。だから私は、Uber Eatsで38万円以上は稼げない。すぐに稼げてしまうがゆえに、これは細心の注意を払わないといけないのだ。

あと、事業所得が20万円を超えると確定申告が必須となるため、私は確定申告をしなければならない。正直、面倒だ。

あと面倒な点としては、「シェアサイクルで金がかかる」もあるだろう。シェアサイクルは1ヶ月2,000円払うと30分だけは毎回乗り放題で、それだけでも決して安くはないし、30分を超えると30分ごとに100円かかる仕組みになっている。私は時間を測って30分以内にポートで返却手続きをし、そしてまた利用開始手続きをして30分以内の時間使う、これの繰り返しという姑息な手段によりかかる金を浮かせているのだが、失敗すると100円単位で金が飛んでいく。それにこれ、ふつうに面倒だ。

「でかい配達バッグの扱いに困る」もだ。私の場合は埼玉県の自宅から毎回電車でバッグを運んでいるのだが、おそらく他の乗客からしたら邪魔だろう。それに都内で他の用事がある場合は、コインロッカーに預けることも多い。いちいち金がかかる。

 

ところで余談だが、都内で他のUber Eats配達パートナーを見ている感じだと、「あんま冴えなそうな人」が多い印象を受ける。いわば私のような人だ。たぶん、学生というよりもフリーターが多いのだろう。というのも、雇用による派遣の仕事には世帯年収などの条件があって厳しい一方、Uber Eatsは本当に誰でもできるからだ。仕事に特有の、人間関係の難しさとかも全く存在しない。フリーターにとっては一番やりやすいんじゃないだろうか。これ、完全に偏見だけど。

 


Uber Eats、こんな感じだ。厄介な点もあるが、パートナーとして行う利益の方が大きいと思う。だって、シェアサイクルの代金とか確定申告の面倒くささとかを上回るお金をくれるんだもの。

38万円を超えない程度で、皆さんもやってみたら面白いのではないだろうか。