どこかの元T大生の思考

不定期です。旅行と考えることが好きな元T大生が、たまーに駄文を公開します。旅の記録を語る[旅]、何かに対する見解や主張をぶつける[論]、自分の生き方について思いを巡らせる[憂]、趣味などについて書き散らす[雑]の4つのカテゴリーで。

[雑11]お金の使い方が下手くそで、でもうまい

「旅先では宿泊費・交通費以外で散財する」「使う分だけ稼ぐ」が私の方針。だからこそ、何かミスるとダメージが大きい。でも、旅費は自分で稼ぐんだぜ。

 

 

 

長い春休みも3分の2くらいが過ぎ、終わりへと近づいてきている。……あんまり終わって欲しくないなあ、ってのは置いといて。

 

 

春休み、どこに金を使ったか 

 

この春休み、私は様々な場所において多額の金を使った。長野県で13日間滞在し、蔵王にスキーに行きついでに鳴子温泉にも行き、それが終わると会津にスキーに行き、高校同期と遊び、続いては名古屋から沖縄まで日本列島を縦断してきた。

COVID-19とかいう謎ウイルスのせいで台湾旅・紀伊半島旅が中止に追いやられたとはいえ、例の「国立大学生は遠出を自粛せよ!」お気持ち表明より前の時点で、これだけ飛び回って様々なところで金を落としてきたのである。ちなみに台湾はキャンセルしても結局3万円飛んだから、大幅なダメージだ。 


私は、金銭感覚が狂っている。だから、学生の身分で多額の金を使う。まったく贅沢だねえ。

 

 

旅における金の使い方は?

 

こういう「旅」のとき、私は何に金を使うのか。

言ってしまえば、この答えはご当地グルメ」「土産」「各種入場料」である。なぜか?そりゃ「そこでしか絶対得られないから」「旅の目的とも言えるから」であろう。せっかく行くんだから、これをケチっちゃもったいない。この点で私は「金の使い方が上手」ではなかろうか? ……なんで自画自賛してるんだろ。

特に、旅の醍醐味は「グルメ」だ。これは断言しよう。食べ物ってのは明らかに自分の体の形成に関わるわけで、それを食べることでそこに行った確固たる証拠になる(という謎理論を展開しておこう)。これがわからない方については「もったいない」「可哀想」と思ってしまうくらいだ。ちなみに、今は静岡に行って「さわやか」のハンバーグを食べたい。

土産もそうだ。例えば私は沖縄で現地のおばちゃんに乗せられてシーサー(なんと200円!)を買ってしまったが、これこそ「沖縄に行った」という印になる。机に置いときゃ、それを見る度に旅のことを思い出して楽しい。こういう「残るもの」だけじゃなくて当然お菓子とかも買うが、それは「人々に自分の旅の証拠を示しかつ喜んでもらう」ってことになる。そして自分が食べるのも、前述の「グルメこそ至高」理論に合致する。

ちなみにこれは「土産」とはいえないが、今年から御朱印にも金を使うようになった。


代わりに、「宿泊費」に関しては私はあり得ないほどケチる。最近、個人旅行ではネカフェかゲストハウスか夜行便しか使っていない。カプセルホテルですら高い。いやー限界だな。

だってさ、ホテルの充実したサービスとかって「そこじゃなくても得られるかもしれない」「大抵はその地域に行く目的ではない」じゃん? それに私は「どこでも寝られる」って特技を持ってるから、別に「安心して寝られる場所」さえあればいいのさ。むしろネカフェの方が、無料朝食とかいうものあったりしてありがたいし。……あ、私は旅先でも朝食だけはケチるんだよ。

加えて、交通費もケチる。「新幹線使わないと間に合わない」「そもそも特急しか選択肢がない」という場合を除き、基本的に鈍行列車しか使わない。むしろ、鈍行列車の方がのんびりできるし楽しいまである。現地独特の景色を眺める鈍行列車の旅も、その場所でしかできないのさ。ちなみに鉄道がない場合でも、基本的にバスのフリーパスだ。……まあ、交通費に関してはケチったところで十分高いから問題なんだが。ヒッチハイクすりゃいいだけだけどね。

……んで、そういういわゆる「広義宿」「限界列車」ばっか使ってるから体調を崩す。つまりは「金の使い方が下手」ってことだな。

だが私はそこでは終わらない。高い治癒能力により、列車に揺られながら外の景色を眺めてりゃ回復するのである。ゆえに、こういう「宿泊費と交通費をケチるスタイル」が通用するのだ。この意味では「ケチり方が上手」と言えるだろう(ほんまか?)。

 

 

日常生活における金の使い方は?

 

日常生活ではどうか。

私は、日常生活では「交際費」に関してはそれほど出費を惜しまない。高校同期と久々に会う時とか、なにかの打ち上げをする時とか、そういう時にゃ「その人/集団といるのが楽しいから」「その時にしかできないかもしれないから」って理論で金を使う。上手な使い方でしょ(は?) ただし、その回数は制限をかける。普通に生きて普通に飲み会全参してたら死んじゃう。だいたい未成年の私は酒を飲まないから、損してばかりだ。

代わりに、「1人でいるときの費用」に関してはケチる。例えば関東での昼食は、「頑張ったから油そばでも食うか!」「ここの海鮮丼を一回食べてみたかった」とかそうでもない限り、コンビニパン300円以内。高校時代やってた「夕方の買い食い」はやめた。また、家と駅の間を雨が降っていても自転車で行き、バス往復546円をケチる。

それで体調崩さないのかって? 残念だな、「実家住み」「学食パス」とかいうアドによって、朝食・夕食はもちろん昼の学食に関しても健康的な食事を取れるんだ。学食パスはいいぞ(ここで突如登場する生協バイト人格)。

ま、だからこそ一人暮らししたらたぶんやばいんだけどね。

 

 

その金はどこから?

 

こう言っていると、「お前、ケチってるって言っても大量に金使ってて楽しそうだな、どっからその金出てるんだ」と思われるのは確実だ。

だいたい旅ってのはケチったとしても6,000円/日くらいは余裕で飛んでくもので、よほど金に余裕がないとできないはずだ。それに(今は休止中だが)合唱とかいう金のかかる活動に携わっていたり、月1回程度資格試験を趣味で受験したりして、日常生活でも多額の金を飛ばしているから尚更。加えてそのせいで金銭感覚が徐々にバグってきていて、宅急便2,400円とか変なところでも金を出すようになってしまった。

……その質問に答えよう。月10,000円は親、それ以外は完全に自分の収入だ。ちなみにこの「10,000円」ってのは家から駅までのバスの定期券代(たけえ!!!)で、その区間を自転車で行くことでケチってる。なんか色々あって4月からは5,000円に縮小されるらしい。あ、ところで教科書代は親の金なのでご理解を(?)

 

 

できるだけ稼ぐ


んで、その収入ってのについてだが、私は「できるだけ稼ぐ」「使う分だけ稼ぐ」ってのをモットーにしている。まずは金を使いそうな今後の予定を把握し、それに必要そうな金額を計算し、それを捻出するためにどれくらい労働すればいいか判断する、という感じだ。これこそ「金の稼ぎ方が上手い」と言えるだろうよ。

だいたい、「稼いでおいて使わない」というのは非常にもったいないっしょ。そもそも大学生の労働ってのは、勉学に充てるための貴重な時間を割きつつ少ししか稼げないものであり、それほど推奨されるもんではないと思う。使わないなら労働じゃなくて勉強しろ、それでも労働するなら稼ぎを私にくれ。どうせなら経済を回せ。それこそ必要なところに回す「金のうまい使い方」さ。


そもそも私の今の大きな収入源は「Uber Eats」だ。これ、やればやるだけ稼げるし、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に稼働時刻・時間を設定することができる。しかも意外と儲かる。しかし注文が来ない時などもあり、収入はめちゃくちゃ不安定だ。

 

なお、私は稼ぐからといって決して勉学や所属団体の仕事を疎かにはしない。大学生、メインでやることは労働ではないのさ。

  

 

破綻したら?


だからこそ、思ったより稼げないと金が足りなくなる。要は予算案の崩壊、破綻だ。よくあること(さすがダメ人間)。

こうなったときの逃げ道は3つ。「クレカを使って支払いを先延ばしにする」「親から借金をする」「そもそも予定をつぶす」。

私は1つ目を多用してきた。要は「クレカの残高だけ後で労働して稼ぐ」スタイルだ。意外とこれでどうにかなってきた。しかし2月末に「限度額」というハードルにはじめて引っかかり、これが不可能になった。……限度額15万円なのに引っかかるって、学生にしちゃあまりにも使いすぎだろ。

そういう場合は2つ目。現に今は親から2万円を借りている。これは「活動資金が必要だから」ではない、「クレカの引き落としに間に合わせるため」だ。よほど限界なのであるよ私は。だからこそ、今は現金の手持ちが3,000円くらいしかなくて大ピンチ。アホ。


そうなると、続いて3つ目の措置を取らざるを得なくなる。支出を減らすことだ。新型コロナウイルス騒動に乗じて、私は3月の旅行をキャンセルしたが、これには「遠出自粛の勧告が出たから」以外に割と「稼ぎが少なくて金が足りなくなったから」「さすがに親から借金している状態で大規模な旅行は憚られるから」って理由があったりする。

私のモットーは「支出を減らすのではなく収入を増やす」であったが、こうなっては「支出を減らす」のもやむなし。そもそも収入も103万円は超えられないし(実は2020年は3/12時点で30万程度の収入が確定していてピンチ)。よく考えなくても、お金は大事だよ。

 

 

自分と他者の違い


しかしながら、周囲(とりわけ東大生)を見渡しても「金がないから参加を見送る」という人はあまり観測しない気がする。少なくとも、私くらい限界な状況にいる人は見かけない。遊びの予定が立てば、皆じゃんじゃん金を使う。ダメ人間の私は、たまに彼ら彼女らを妬む。

私だけ限界なの、これはなぜか。


答えは明らかさ。

「私は実家暮らしのため自由に使える資金が少ない」「私はあまりに多くのことに手を出しすぎている」「私はなぜか親に金をせがまない」この3点だ。

まず1点目。よく「実家生なのに金に困るって何事???」と聞かれることがあるが、むしろ実家生の方が意外と金に困るんじゃないかって私は思う。一人暮らしだと「仕送り」として家賃光熱費・3食食費・交通費・その他必要な資金などが送られてくることが多いと思うが(当然そうでない人もいるのは承知している)、対して小遣いのない実家生は「昼食の食費」「定期代以外の交通費」「その他必要な資金」は基本自腹になる。私の場合は違うが、「定期代」が自腹の人もいる。また、家に帰ればある夕食を外で友人と食べると、それは完全に自腹だ。旅行中の朝食・夕食も自腹の特別会計だ。要は、そもそも「自由に使える資金」が少ないがゆえに、「食費を減らして交際費に当てるぞ!!!!!」みたいなことができないのである。

2点目。私は旅する以外に、多くの所属団体の活動のために金を払っている。飲み会?結構ある。演奏会?オンステ費は軽く5桁。新歓費?合計するとやばい金額。あと厄介なのが「資格・検定試験」で、こないだ受けたFP2級なんて8,000円奪ってきやがった(まあ受かったので良かったけど)。そりゃ、遊びに軽々と参加できなくなるわ。

3点目。私は教科書代と一部の検定試験受験料を除き、月1万円を以外を親からもらうつもりがない。それどころか、「4月以降は月5,000円でいい」「携帯の料金も自分で払う」とかほざきやがった。いや学生のうちは親にすがれや。


私の場合は「バイトが多い」「遊びを断る」の裏にこういう事情があること、ご了承いただきたい。また、私も自分が特殊だと自覚した上で、周囲(特に東大生)を妬むことはやめたい。 

 

 

それでもまあ、東大生の金銭感覚は変だ


最初に言ったが、私の金銭感覚は明らかにおかしい。なんせ1年で100万以上使うんだから(注:定期代含む)。

でも、周囲の東大生の金銭感覚も、やっぱりおかしいことが多いと思う。私が特殊な事例だということを考慮しても。まあ、もちろんそうじゃない東大生も多くいることはわかっている。主語がデカすぎたか。 


インスタを見ていると、海外旅行の写真が目立つ。それも安価でいける東・東南アジアだけでなく、安くなったとはいえ結構かかるヨーロッパも。その資金はどこから。

Twitterに目をうつしても、春休みの間ほぼずっと国内を旅している人がいる。国内だとしても8,000円/日はかかるはず、それが何日続いているんだろう。その資金はどこから。

「金がないから合宿行かない」という例をほとんど聞いたことがない。「金がないから飲みに行かない」もあまり聞かない。「金がないから旅行を断念した」も聞かない(まあこれはあらかじめ資金を用意してるからだろうが)。5桁の金をポンと出す。すべてをこなすだけの資金はどこから。

そもそも、私ほど熱心(?)に労働している人も東大生ではほとんど見ない。それじゃ尚更、普段の資金はどこから。 


私は、他人の金の使い方にケチをつけることは絶対にしたくない。てかそれがダメだということも知っている。考えは人によって様々、それでいい。てか大学生の場合、親の脛をかじったり奨学金の力を借りたりするのが最適解なのは明らかだ。

 
ただ純粋な疑問なのだ、その資金はどこから。


金銭感覚は、私も周囲(の人の一部)も変だと思う。

 

 

まあ何があっても今のスタイルを通すけどね

 

何を言われようが、私は私のスタイルを崩すつもりはない。

旅費とか交際費は自分で稼ぎ、足りなくなったら前述の3つの仕方で対処する。これを許してくれる親に感謝しながら。


これからも私は、自分のできる範囲で、あらゆるところを回って金を落としていきたいものだ。