とある文系東大生の思考

ほぼ2週間に1本で。旅行と考えることとお金が好きな東大生が、たまーに駄文を公開します。

日常編-10 Illustratorで何も見ずに路線図を描いてみた

クソオタクの暇つぶし。

 

頭のおかしい取り組み

 

4月1日。

本来なら新たな季節の始まりに胸を躍らせるところだが、こんな状況じゃあそれほどわくわくできないものだ。

 

私も予定がことごとく消えている。埼玉県大野元裕知事からは「東京都への外出を極力避けるように」なる要請が出て、迂闊に稼ぎに行くこともできなくなった。そして、多くを自宅で過ごすこととなっている。こんなに外出しないなんて、私としては非常に珍しいことだ。

 

そこで暇つぶしとして思いついたのが

「何も見ないで、Illustratorで日本全国の路線図を描いてみよう」

という頭のおかしい取り組みだ。は?????

ちなみにこのIllustratorというのはAdobeのソフトで、その名の通りお絵かきやデザインに用いるものである。後で詳しく触れるとしよう。

 

実は私は2歳児くらいの頃から鉄道路線(車両ではない)に強い興味を抱き、以来路線図を眺めることを趣味としてきた。加えて大学に入ってから日本全国を鉄道で廻るようになり、自ずと路線図を見る機会が増えた。

そのおかげで日本全国の路線図が頭の中に入っているという非常に気持ち悪い状態となってしまい、この機会にその実力を試してみたかったのもある。

 

 

Illustratorとは?

私が用いた「Illustrator」(通称「イラレ」)というソフトだが、Adobe社が提供する有償ベクター画像編集ソフトウェア」である。

この「ベクター画像」というのはコンピュータ上の画像表現方式の一つで、画像を円や直線などの「図形」の組み合わせで表現する方式を指す。

よく似たソフトとして画像編集ソフトのPhotoshopがあるが、こちらは点の濃淡で画像を表現する「ビットマップ画像」を編集するものだ。

 

ベクター画像にあってビットマップ画像にない長所として、「拡大しても画質が落ちない」というものがある。

そのため、日本全国の路線図をベクター画像方式で書くと、北海道の路線図も首都圏の路線図も同じ縮尺で綺麗に表すことができるのだ。

 

また、Illustratorには「レイヤー」という機能があり、例えば日本の国土の輪郭・都府県境を「レイヤー1」で、鉄道路線を「レイヤー2」で書くことができる。

その上「グループ」を使うことで、レイヤー2の中でも鉄道会社ごとに分けることができる。

その中の要素(「パス」と言う)についても名前をつけることができ、その路線の名称をつけられる。

 

なお、先にも触れたが「有償」すなわち金がかかる。しかも結構高い。まあ私の場合はもともと持っていたからよかったんだが。

私みたいなよほどの変人でもない限り、この方法は全くお勧めできない。こだわらないなら、別にパワポでもいいじゃないか。

 

 

実際にどうやって描くのか

ありえん見づらいのは許して。イラレ上級者に見せたら変な顔をされそうなやり方だけど許して。

 

まずIllustratorを開いて「新規作成」を選ぶと、次のような画面が出る。この画面が基本だ。「ウィンドウ」のところから「ツールバー」「レイヤー」を出しておくのがいいだろう。

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線を描くのには「ブラシツール」を用いる。これを選択して紙の上でドラッグ&ドロップすると普通に線が書ける。これが「パス」で、色や太さも変えられる。

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ここで「選択ツール」を選んで線をクリックすると、青い線と点の表示が出る(めちゃくちゃ見づらい)。この点は「アンカー」と言い、線の曲がる所などに見られる。

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「ダイレクト選択ツール」を選んだ上でこの青い点をドラッグ&ドロップすると、右下図のように線を曲げられる。アンカーから横に伸びた線の先「ハンドル」を調節すると、曲がり具合も変えられる。

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ちなみに乗換駅の場合、乗り入れ路線のアンカーの位置を全部揃えるといい感じになる。

 

路線名については、画面右側の「レイヤー」のところから、該当のパスを選んで名称を変更するだけ。

 

 

書き始めてみた

都道府県の輪郭と、鉄道事業法および軌道法に基づく鉄道・軌道路線(ただしケーブルカーおよびトロリーバスを除く)を全部書いてみる。

ただの記録なので読みづらいがご容赦を。バカなため、最初の方は画面のスクショではなく「汚いパソコンの画面をスマホで撮った画像」しか存在しないがご容赦を。

 

最初は北海道から。北海道だけなら非常に楽だ。

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続いて本州進出。

北海道の時点では1つのレイヤーに輪郭と路線の両方を描いていたのを、この時点で分割している。その中では「JR北海道」「九州」などとグループでさらに分類。

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路線ごとに描いているため、東北本線はとりあえず東京まで描いておくことに。

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首都圏では路線が多く煩雑になるため、最初はJRと第三セクター国鉄・JR路線転換型)と東武鉄道のみ描いておく。

「高規格第三セクター」「国鉄転換第三セクター」なる謎のグループが誕生した(のちに消滅)。

そして、放置していた札幌・函館・仙台の地下鉄・路面電車もこのタイミングで描く。「公営地下鉄」「路面電車」のグループへ(こちらものちに消滅)。f:id:utok_travelandthinking:20200403200626j:plain

 

中京圏京阪神圏にも進出したが、ここでもとりあえず私鉄は描かないでおく。

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都市圏の私鉄を除き、本州ほぼ完成。四国へ。

岡山電気軌道広島電鉄など「公営でない路面電車」も現れたため、「公営地下鉄」「路面電車」のグループを「公営鉄道」に再編。

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路線が少ない四国はすぐに終わり、九州へ。「国鉄転換第三セクター」のグループが「並行在来線」「国鉄赤字転換」に分離。

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沖縄を記載。終わりが見えてきた。

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中京圏京阪神圏で残っている私鉄を処理。

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続いて首都圏も処理していく。

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そして残すは東京メトロ都営地下鉄のみに。なお北大阪急行は「中小私鉄」グループに入った模様。あと「第三セクター」カテゴリーは再統合。

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この東京メトロ都営地下鉄がめんどくさい。位置の調整とか細かすぎて疲れるんだわ。

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そしてついに、次のような路線図がようやく完成。

これを私は何も見ないで描いたのである。

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……「民鉄」より「私鉄」の方がグループ名称として正しかったな。

 

色の塗り分けについては、

となっている。先に述べたとおり、鋼索鉄道(ケーブルカー)およびトロリーバスは省略。

また、

という謎色分けとなってしまった。

 

そのほか、休止中の路線について

となっている。

 

 

答え合わせ

それでは本当に正しく描けているのか、答え合わせをしてみよう。

 

実際の路線図と照らし合わせ、細かく見ていった。その結果、

というのが大きな間違いであった。そのほか、細かいところだと

という感じだった。こんなこと言われても多くの人は何が何だかわからないと思うが。

まあ逆に言えば、日本全国の路線図を描いて、ここに挙げた以外はほぼ正確だということだ。やばいね。

 

 

修正作業

路線図の修正を始めた。上に挙げた完全なミスの他にも、

を行っている。最初の方にやっていた北海道は結構雑だったこともあり、結構な修正を加えた。

 

また、色分けに若干の変更を加えている。

  • モノレール(紫色)・案内軌条式(茶色)について、見やすいように淡色に変更
  • 地下鉄の一部およびリニモが該当する「リニアモーターカー」の分類として、「濃い橙色」を設定
  • 案内軌条式の地下鉄札幌市営地下鉄)は「案内軌条式」の分類に当たる「茶色」に変更

 

という感じだ。

 

加えて、地味にグループの再編も行っている。再編された「第三セクター」のグループを

の5つのグループ、およびどれにも属さない水島臨海鉄道水島本線に分けた。

 

ついでに、それぞれのパスの名称とする「路線名称」についても、正しいかどうか調べた。その結果、

という形で路線名称の修正が入った。西武と東急については、路線の正式名称に会社略称が入っているため。富山港線については、運営主体がこの間変わっていたらしい。

 

他に、正式な路線名称がわからずに保留になっていた

に正式な路線名を割り当てた。いやこんなのわかるわけなくね???

ちなみに路線名を調べる過程で、「ディズニーリゾートライン」の運営主体が「舞浜リゾートライン」だったということが判明した。知らんかった。

 

そんな感じで修正が完了したのが、こちらである。

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この修正で8時間くらいかかった。なんで???

 

 

活用の仕方

路線(パス)の分割や色分けができるため、色々な活用ができる。

 

まずは「乗りつぶしマップ」。まあこれが基本だろう(ほんまか?)。私がこれまでに乗ったことのある路線のみを、ここに表示している。

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続いては、JRの会社ごとの色分け。こんなのもできる。

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また、旅行記録にもなる。これは去年夏の限界旅行(「旅行編-20」「旅行編-21」参照)6日間の移動経路。

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分類ごとの表示も。これは第三セクター鉄道全部を示したもの。分かりづらいが。

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これは、JR在来線+国鉄型(国鉄・JR路線転換or建設)第三セクター路線+京都丹後鉄道のみを示したもの。要は国鉄系の現存在来線。

(旧JR線の富山地方鉄道富山港線は忘れてた)

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「ライブペイント」という機能を使えば、色分けもできる。そのため経県値表示も可能。

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この他にも色々。

 

このファイル、欲しい人にはPDFもしくはaiファイルで渡しても良いと思っている。欲しいという稀有な方はなんらかのコンタクトを。

 

 

感想

とにかく疲れた。なんでこんなことやってんの。頭おかしい。

……真面目に言うと、ここまで正確に描けたことに自分でも驚いている。自分の新たな可能性に気づいた気すらする。てか、2月に名古屋行って地下鉄乗りつぶししといてよかった。

あと面白いことに、路線図を描いていく過程で日本の輪郭・都道府県境も綺麗になっていくのだ。路線を意識することは都道府県の形を正確に意識することにつながるのか、と考えたりした。ただ、町田が東京都なのが本当に邪魔でたまらない。早く町田は神奈川県に戻れ。

 

 

……こんなくだらない記事にここまでお付き合いいただき、申し訳ない。

春休みも伸びて暇になったため(ほんまか?)、これから2週間ほど、夏休みのような記事を投稿しまくるかもしれない。その場合は乞うご期待。でもそんなに期待されると困る(どっちだ)。

 

とりあえず私は、この50時間くらいかけた代物をどうにか活用していきたい。