どこかの元T大生の思考

不定期です。旅行と考えることが好きな元T大生が、たまーに駄文を公開します。旅の記録を語る[旅]、何かに対する見解や主張をぶつける[論]、自分の生き方について思いを巡らせる[憂]、趣味などについて書き散らす[雑]の4つのカテゴリーで。

[雑42]観たものをひたすら述べていく⑥

この記事の意味については、これまでの記事を参照されたい。

utok-travelandthinking.hatenablog.com

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コロナ禍最初の2020年3月28日からの間に視聴したアニメ作品について、これまで「観たものをひたすら述べていく」の記事で5回に分けて書いてきた。そしてちょうど4年となる今、ちょうど視聴タイトルが200となった。

特に今回は、過去に視聴したイチオシの作品について再度視聴しオタク語り長文を生み出したので、ここで放出しておきたい。

 

※以下の内容は、完全に個人の主観によるものであり、特定の作品について批判することを目的とするものではない。また私はとてつもなく雑な人間なので、「やる気のある時に書いた感想」「やる気のない時に書いた感想」でとてつもなくばらつきがある。物によっては「感想」と呼ぶにも恥ずかしいレベルのものもあるが、ご容赦いただきたい。気になったら自分の眼で確かめるのが一番。

 

 

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……と行く前に、今回は本編17タイトルだけで若干少ないので、ちょっと「イチオシオリジナルテレビアニメ」を語らせていただきます。最後には「イチオシアニソン」を書いておきます。

 

イチオシオリジナルテレビアニメ

原作ありの作品や話題になる映画より知名度が低いと思うので、語らせてくれ。ここでは語れていないが、比較的知名度の高い『まどマギ』『あの花』『ガルパン』『PSYCHO-PASS』『ゆゆゆ』『はいふり』『リコリコ』も名作なのは間違いない。○囲いは紹介記事の番号。

○17. 宇宙よりも遠い場所(2018冬)①④:「質の良い感動ができる作品」

 恋愛要素ナシでここまで泣ける作品はそうそう無い。恋愛要素もグロ要素もなく(人の○は示唆されるが)、挑戦や愛や友情や一途な思い、そういう大切なものが1クールだけの作品にギュッと詰め込まれている。「私の青春見つけた」物語ではあるが、挑戦を忘れた大人が見ても非常にグッとくるし、友情を描いている点で子供にも自信を持ってオススメできる(Eテレで再放送をやっていた)真に全年齢対象の作品。

○63. Angel Beats!(2010春)②:「キングオブ泣きアニメな作品」

 麻枝准泣きゲーを原作とする2000年代の作品同じく、「死」を前面に出しつつ愛(単なる恋だけではない)を描く、キングオブ泣きアニメといっても差し支えないであろう作品。登場人物が多くその生前の不遇が丁寧に描かれるから、1クールのみながら泣きの要素が非常に多い。5年後の『Charlotte』(2015夏)は少し泣きアニメ要素をマイルドにしているが、同じくオススメ。

○69. 花咲くいろは(2011春〜夏)③⑥:「学生にも社会人にも深く響く作品」

 私がイチオシしているのは本記事の本編を見れば分かる通り。高校生の青春×熱血仕事もの×ノスタルジーなので、色々な意味で響いてしまう。私の好きなタイプである「朝ドラっぽいアニメ」はこの作品が最初か。また何度でも言うが、地域に新たな祭りを作り出したという点でコンテンツツーリズムの特異点でもあり、将来にわたって語り継がれるべき。復興応援の一環として今月(2024年3月)31日までYouTubeにて全話公開中。観てね。

○70. あの夏で待ってる(2012冬)③:「オタクの好きなポイント盛りだくさんの作品」

 「高校生」「夏」「謎の少女」「映画撮影」「恋愛と嫉妬」「別れ」といったオタクの好きなポイント全てを詰め込んだイカれた(褒め言葉)作品。OPもEDも曲がエモめなので覚悟して視聴しないとやられる。「嫉妬」を除外すれば『神様になった日』(2020秋)もこれに近い(こちらは評価高くないし私へのダメージも大きくない作品でしたが……)。

○142. プラスティック・メモリーズ(2015春)⑤:「1話で泣ける作品」

 多くの「泣きアニメ」は徐々に泣ける要素が現れてくるが、プラメモは1話からガチ泣きである。(言い方悪いが)手っ取り早く泣くにはこの作品の右に出るものはない。1話の時点で心の準備ができるのでその点でも優しい。

○149. サクラクエスト(2017春〜夏)⑤:「本当に勉強になる作品」

 まちおこしのために作られた、でなくまちおこし「をテーマにした」唯一無二の作品。富山県にオフィスを置くP.A.WORKSだからこそ作れる作品。『SHIROBAKO』(2014秋〜2015冬)同じく日常系っぽく仕事風景を描く「朝ドラっぽい作品」の極致であり、さらに過疎化・少子高齢化という社会問題をライトに扱うからこそ、子供にとってはあまり面白さを感じられないが大人にこそ響く作品だと感じている。下手な新書よりよっぽど勉強になる。

○174. Just Because!(2017秋)⑤:「青春コンプ狙い撃ち作品」

 『あの夏で待ってる』の強化版。「謎の少女」がおらずファンタジー性が薄れている上にOP映像の一部分も凝っており、高校生主人公かつ大学受験がテーマのため幼い中学生主人公の『月がきれい』(2017春)以上にダメージが大きい、本当に狙い撃ちのような作品。

○193. 色づく世界の明日から(2018秋)⑥:「優しさに包まれたタイムリープ作品」

 タイムリープものは大抵「過去を変える」主眼だが、一方でこの作品は「今の自分を変える」主眼。だからこそ、決して軽くない内容でありながらも、優しさに包まれた作品である。P.A.WORKSの緻密な背景作画(『凪のあすから』(2013秋〜2014冬)もオススメ)があって極めて美しい作品。

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それでは本編へ。

 

5'. PSYCHO-PASS3(2019秋)

OP…A14

ED…A4

次回予告…なし

頭空っぽにして見られる度…☆

心えぐり度…☆☆

4年前に「3期はまだ観てない」としていた作品の3期をようやく視聴。「シビュラシステム」により「犯罪係数」が可視化され「潜在犯」が「執行」される近未来のお話で、3期では1期主人公の常守が退き2期主人公の霜月が昇任した後の話。設定が複雑なため考えながら視聴しないと内容を理解できないが、根はいわば刑事ドラマである。……にしても、普通に治安が悪すぎ。シビュラシステム自体は「障害の医学モデル」「障害の社会モデル」の話に通じるものであり、「障害の社会モデル」の方を推す私としてはこのシステムはどうかと思うところがある……がそれとは全く別に、3期時点でのホログラム技術は良いなと思うものである。

 

56. 凪のあすから(2013秋〜2014冬)

OP…A2、A24

ED…C2、C2

次回予告…OP曲+シーン重ね+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度…☆☆

心えぐり度…☆☆

凪あす。凪のearth color(?)「エナ」を持ち海の村で暮らす中学生と、陸の中学生らとの交流を描く作品。岡田麿里脚本らしく超ドロドロ、マセガキども。1クール目から2クール目の切り替えが良い作品(『白い砂のアクアトープ』同様の場面大転換とメインヒロイン変更)であり、既にドロドロの1クール目を経て2クール目で本領が発揮される。2クール目はOPとEDが神で、OPアニメーション最初の各登場人物の目線は要チェック!だし、ある時点からどちらも映像が変わるの最高。要を推せ。内容はもちろん作画も非常に緻密であり、P.A.WORKSオリジナル作品の中では最も評価の高い作品ともされる(個人的には「お仕事シリーズ」及び『色づく世界の明日から』の方が推しだが……)。祝・10周年、聖地の熊野市にてイベントを実施したとのことだが……地理的条件ゆえに国内にしては聖地巡礼のハードルがかなり高い作品。1期はOPジャンプ系作品。

 

69. 花咲くいろは(2011春〜夏)/花咲くいろは HOME SWEET HOME(2013/3)

OP…A1、A1

ED…B2、B2

次回予告…BGM+シーン重ね+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度…☆☆

心えぐり度…☆☆☆☆

イチオシ作品です。

「めげそうで、しょげそうで、泣きそうでも、咲きそうだから」「私……輝きたいんですッ!」「この場所が、私のいつもだから。このいつもを選んだのは、誰でもない、私だから。」「自分の進む道をすぐに見つけられる子もいれば、もっと高いところに登って初めて道が見えてくる子だっているさ。回り道をしてもいい。間違った道で迷ってもいいんだよ。」「若さとはそういうこと。たとえつまづいても、迷っても、恐れずに新しいものに挑戦し、新しい何かを作り出すことができる。」「自分だけの夢を持てない、走れないけど夢を持っている人に一生懸命ついていくこと、それが夢になる人だっているんだから。」

花いろ。温泉旅館で働く少女たちの物語。「いろは」は登場人物の名前では無いので注意。

P.A.WORKSオリジナル「お仕事シリーズ」第一作(以降『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』『駒田蒸留所へようこそ』と続く)であり、仕事の醍醐味を伝えてくれる作品。『サクラクエスト』同様、言ってしまえば朝ドラ風でありアニメらしさ全開ではない作品、だからこその名作。私が一巡目を視聴したのは学生時代だったが、アルバイトでなく本職として仕事に向き合う社会人になってから二巡目を観ると、また違った想いが湧いてくる。仕事に誇りをもって真摯に向き合う姿に、こちらも頑張ろうという気持ちになる。そして同時に、「お仕事シリーズ」の中でも本作は女子高生主人公(かつ岡田麿里脚本)のため、恋模様含めて青春の眩しさをも味わえる(岡田麿里脚本なのでドロドロですが……)。望んでその環境に置かれたわけでなく、また大切なものと離れ離れになっている環境、しかしその環境もまた大切なもの、そういう時にどう考えるか……。一方で第7話や次郎丸登場部分のようにギャグ要素も少なくなく、バランスの良い作品。観ていると色々な感情が湧き出てくる。会社やジャンルこそ大きく異なるが『宇宙よりも遠い場所』に近い作品であり、私の中では『サクラクエスト』に並んでこの系譜で最も好きな作品の一つ。自信を持って全年齢にオススメしたい……が2話の次郎丸部分はちょっとアレ。

2011年の作品ということもあり、特に初期の回において人によっては受け付け難い部分もあるかもしれない。まず子どもをほっぽって夜逃げする母親はどうしようもなく、女将の接し方も管理職失格・労基法違反と捉えられかねないものであり、緒花の空気読めなさと民子のストレートすぎるコミュニケーションと菜子のもじもじにイライラする人もいるだろうし、菜子の両親の行為はヤングケアラーを生み出す一種の虐待であり教育者のくせして最低。現に私も最初に視聴した際は2話か3話で切ってしまった。しかし、そこで切ってしまうにはあまりにも勿体無い作品である。1〜2回で一つのエピソードになっており全ての回において内容が濃いので、全く飽きることがない。「お仕事シリーズ」の中でも特に主人公(となこち)の成長が顕著な作品。緒花真っ直ぐで諦めなくて行動力の化身で本当に良い子。ツンデレみんちと不器用なこちと能登さん(※巴姐さん)を推そう。んとうにっくりするほどロンがいに素晴らしい作品。ちなみに1話の「この時間帯だけは好き」以降は伏線です。2011年の作品なので、ガラケーだし在来線はくたか車内販売ありだし代々木の高速バス乗り場だし中野駅(せせらぎの発車メロディーもあり)は津田英治アナウンス。

OPとEDがとてつもなく良い。OPアニメーションは、もはや模範的とも言える構成かつPAの緻密な作画(特に1クール目水溜まり部分が推し)と勢いのある動き(サビが最高)で、名曲「ハナノイロ」と組み合わさる1クール目OPは全てのアニメOPの中で一番好きと言っても過言では無い。4話以降のOPアニメーションではある一人が加わっています。ED部分で使われる1話含め全ての回でOPが使われるのが最高で、かつ二話以降は最終話除き毎話必ずOPから始まる(『サクラクエスト』と同様)ため、一挙放送では次回放送→OPが連続するのも良い。そしてEDは特殊EDが多く、名曲ばかりだしアニメーションも良き。

石川県ゆかりの作品。登場人物の名字(四十万、鶴来、押水、和倉、輪島、富樫)は石川県の地名であり、舞台である「湯ノ鷺温泉」のモデルは湯涌温泉(金沢の奥座敷)及びのと鉄道西岸駅。のと鉄道及び西岸駅は能登半島地震により大きな被害を受けてしまっており、ひたすら復興を祈るばかり。湯涌温泉地震の煽りで観光客が減っているという情報もあり、足を運びたいところ。石川県、ぼんぼれ!私もぼんぼる!

 

87'. ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII(2019夏)/ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ(2020秋)/ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ(2022夏・2023冬)

OP…A1、A6、A1、A14

ED…B2、A2、C3+B4、A24

次回予告…タイトルのみ

頭空っぽにして見られる度…☆☆

心えぐり度…☆☆☆

ダンまち。非転生系のラノベ異世界系ファンタジー、しかし特に3期以降はシリアス要素があまりにも強い(ので軽いノリで視聴すべきではない)。主人公ベル・クラネル、タイトルの通り本来「出会い」ゆえに成長を決心した人間なのだがあまりにも良い奴すぎる……が、年上の女キャラ(りりすけ除く)に翻弄される姿は完全な少年。というかメイン登場人物全員、設定上は今の私より下の年齢らしく「年齢の割に成長しすぎでは????」となる作品。CV早見沙織が強い(4期後半を観ればその裏が分かります)作品。4期21話の早見さんの恥じらい演技がとても良い作品。毎回毎回OPが良い。

 

93'. 宇崎ちゃんは遊びたい!ω(2022秋)

OP…A14

ED…B24’

次回予告…BGM+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度…☆☆☆☆

心えぐり度…☆☆

ウザい女子大生と友達の少ない(ように見える)男子大生のラブコメ。全キャラの中で宇崎母(CV早見沙織……)が最も異常だと思ってる。そして2期で活躍の宇崎父も勘違いハイテンション野郎でめちゃくちゃ面白い。最近は原作で桜井と宇崎がついに(自主規制)したことが話題となっていた。

 

189. カッコウの許嫁(2022春〜夏)

OP…A1+C4、B24+A3(SNS画面)

ED…B4、D4+B2+B4’

次回予告…なし

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆☆

心えぐり度……☆☆

取り違えられて育った男女が許嫁になってしまったラブコメ。設定に(あり得る話ではあるが)あまり現実味がないため、そこそこ重いが視聴していてダメージの少ない話。そういう意味でも「ニセコイ」みがある。OPを省略しない系アニメ。2期OPの映像は独特だがかなり好き。

 

190. 最近雇ったメイドが怪しい(2022夏)

OP…A1

ED…B4

次回予告…BGM+屋敷+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆☆☆

心えぐり度……☆☆

少年と怪しいメイドの話。ウザメイド(『うちのメイドがウザすぎる!』)とは違って別に異常者ではない。ただひたすらにおねショタが見られる作品。CV早見沙織という最高のショタキャラ。ドルオタの友人が推してるグループがOP曲を歌っている。

 

191. 【推しの子】(2023春)

OP…B24+C3’+B5

ED…B24

次回予告…なし

頭空っぽにして見られる度……☆☆

心えぐり度……☆☆

話題作。推しであるアイドルの子どもに転生して色々とやる作品(と書くといかがわしそうだな……)。鬼滅に対して抱いた『なぜここまで話題作になったんだ?』という感想を最初こそ抱いたものの、視聴するうちにこりゃ話題になりますわという感想になった。光の裏にある人間の闇を鮮やかに描きすぎである。話題作ながら全年齢対象ではない作品だし、青年漫画の真骨頂ではなかろうか。転生系の新たな境地。OPとEDの映像の凝りがすごい……。

 

192. ポプテピピック(2018冬)

次回予告…(『星色ガールドロップ』の次回予告)

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆☆☆

心えぐり度……☆

どうあがいても、クソ。私にとっては大学受験直前期にやっていた思い出(は?)の作品である。

 

193. 色づく世界の明日から(2018秋)

OP…B2

ED…C2

次回予告…BGM+一枚絵+シーン重ね言葉+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度……☆☆

心えぐり度……☆☆☆☆

未来の魔法使いが現代にやってきて、高校生時代の祖母らと過ごすうちに変わっていく青春物語。聖地は長崎市P.A.WORKSオリジナル作品の一角で、スタッフとED曲的には『凪のあすから』『白い砂のアクアトープ』の系譜(やはり舞台は海辺の街である)、色の使い方が良い作品。「不思議な女の子と有限の時間を過ごす」というテーマ、『あの夏で待ってる』の二番煎じみたいな感じじゃねえのか〜??(cf.『神様になった日』)と思ったがこの作品は女性側視点メインだし結末が割としっかりしている。「写真」が物語の一つのキーになるという性質、『Just Because!』みてえだな〜〜と思ったが「写真」の果たす役割が独特かつ意味あるものでハッとさせられる。人間関係ごちゃごちゃなのはこれらの作品と同様であり、「青春」の様子に心をやられつつも「後のこと考えて行動しろや」と若干腹立つ部分もあるけど、「その出会いがどういう意味を持ち、それを通して”お互い”がどう変わっていくのか」が鮮明で涙の出てくる作品。他のPA青春作品と比べ無名な気がする(Wikipediaが寂しい……)が、良作。なんならファンタジー青春作品の中では一番好きな作品と言っても過言ではない。OPも無名だろうが曲・映像共にかなり好き。

 

194. サマータイムレンダ(2022春〜夏)

OP…D4→C4→C2、A14

ED…D4、B4

次回予告…BGM+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度……☆☆

心えぐり度……☆☆☆

和歌山県の離島・日都ヶ島で起こる怪奇現象に、主人公がタイムリープを繰り返しながら立ち向かっていく物語。猟奇的殺人を起こす怪異に対して推理とタイムリープで戦う、『ひぐらし』みのある作品。さらに「夏、海、田舎、日焼けした少女」の組み合わせがあることにより日本人の心に刺さる?作品。1期OPは特徴的だが2期OPはかなりオーソドックスかつ完成度高い。聖地は和歌山市友ヶ島無人島)。

 

195. その着せ替え人形は恋をする(2022冬)

OP…A14

ED…B4’

次回予告…「次回」+タイトル表示+BGM

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆

心えぐり度……☆☆

『そのビスク・ドールはこいをする』人形師を目指す生真面目な男子高校生が、クラスメートのギャルの「着せ替え」(コスプレ)を行い交流していく作品。いわゆる王道ラブコメに近く、誰かが指摘していたが「控えめな少年」と「オタクに理解のあるギャル」のラブコメということで超絶男性受けするような作品である。

 

196. 竜とそばかすの姫(2021/7)

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆

心えぐり度……☆

細田作品。歌えなくなっていた女子高生が「U」の中で歌う物語。細田作品の中でもストーリーが単調ながら終わり方がよく分からない、かつ特に棒読み感が強く、私的には正直あまり……な作品だった。市井のレビューを当てにするわけではないがレビューも軒並み悪く、やはりか……というところ。舞台は高知県

 

197. 僕だけがいない街(2016冬)

OP…A14

ED…C4

頭空っぽにして見られる度……☆☆

心えぐり度……☆☆☆☆

僕街。少し前の未来に戻れるが自らの意思と無関係に発動する「再上映(リバイバル)」という能力を持つ青年が、その能力により小学生時代に戻ることとなり、誘拐殺人された同級生少女を救う物語。数ある「過去に戻って人を救うタイムリープ作品」の一角であるが、タイムリープものの中でも特にサスペンス色が強く(かつ『ひぐらし』『サマータイムレンダ』ほどあからさまに猟奇的でもなく)、人を救う理由が恋愛や家族愛というちっぽけなものに帰結するものでなく(かつ『リゼロ』ほどの重々しさもなく)、私の好きなタイプの作品。原作を5年前に読破したが内容を忘れてしまったので、新鮮な状態でアニメも視聴できた。聖地は苫小牧。

 

198. SSSS. DYNAZENON(2021春)

OP…A24

ED…B2

次回予告…なし

頭空っぽにして見られる度……☆☆

心えぐり度……☆☆☆

令和のロボットアニメ。『SSSS.GRIDMAN』(こちらは平成末期)に次ぐ第二弾。メインは合体ロボットであり、異なる背景と様々な葛藤を持つメインキャラクターらが結託する姿を描いた物語。『SSSS.GRIDMAN』ほど「僕らの世界が何者かに侵略されてる」感じは無い(……と思っていたら○話で突然不穏になったが)が各キャラの描き方が丁寧で、アクション系が好きではない私でもかなり好きな部類の作品。

 

199. 私の百合はお仕事です!(2023春)

OP…C3+B24

ED…B4

次回予告…タイトル+BGM

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆

心えぐり度……☆☆

わたゆり。カフェの仕事として百合をする……だけではない物語。1話視聴時は「この作品って本当に百合なん?」と思ったがちゃんと重くなる。やはり原作が百合姫連載作品、『ゆるゆり』みたいな日常系を求めて視聴するなら覚悟したほうが良い。……ただし百合作品としてはかなりライトな部類なのだろう(原作はもっとドロドロらしいが)。OPの始まりが『ゆるキャン△2』のそれに近い。

 

200. 葬送のフリーレン(2023秋〜2024冬)

OP…A24

ED…B4

次回予告…セリフ重ね+タイトル表示

頭空っぽにして見られる度……☆☆☆☆

心えぐり度……☆☆

話題作。かつて勇者一行として世界を守った長命種エルフが、仲間の死後に「人間を知るため」旅をする物語。リアタイの体力を失くした私が今クール唯一ちゃんと視聴した作品。視聴の仕方が話題になっている通り、「キャラの消費」という観点で頭空っぽにして視聴できる令和っぽい作品でありつつ、平成より流行した冒険譚の「その後」を描くというストーリーも令和っぽく、原作公式のX(旧Twitter)アカウントのポストの仕方も令和だし、『【推しの子】』同様にOP曲が「一般曲の流行アーティストによる曲」なのも令和。異常者の私も「人間を知るため」に旅をした方が良いかもしれない……。

 

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おまけ。

 

イチオシアニソン

一般的に有名でなさそうな歌をここでは挙げる。個人的にはメロディー以上に歌詞の良い歌が推し。……とか言ってたらちょっと前の歌ばかりになってしまった。有名どころでも『God knows...』『only my railgun』『君の知らない物語』『コネクト』『花の塔』と『晴る』は大好きです。あと、『日常』のBGM(これをサンプリングしたのが猫ミームにも使われてる『My Ordinary Life』)ね。

ハナノイロnano.RIPE、69. 花咲くいろは(2011春)③⑥/前期OPテーマ)

 「涙の雨が頬をたたくたびに美しく」アニメ放送当時はニコニコで「ズコー」と馬鹿にされたようだが大好きな歌である。「バイバイ あの愛しき日々は 戻りはしないから」アニメ本編の流れとOP映像のこの部分を踏まえると「強い決意」を読み取れる。そして「開いてゆく小さく閉じたココロが夜の隅で静かに 色づいてく もっと深く優しく」まさしく成長していく様子である。『花いろ』は特殊EDも多いが特殊EDの時のEDテーマ含め全ての歌が推せる。

Girlish Lover(自らを演出する乙女の会、66. 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(2013冬)③/OPテーマ)

 「いっせーの! おかえり さあ出かけよう 抜け駆けランデブー 絆が大事 恋人が大事」空耳が酷すぎるアニソン。裏腹ゴリラ。他の曲とは違う意味での「名曲」ということで挙げさせていただいた。

らしさSUPER BEAVER、110. ばらかもん(2014夏)④/OPテーマ)

 「自分らしさってなんだ?」アニソンっぽくないけど全アニソンの中で一番歌詞が好きな歌かもしれない。「僕は君じゃないし君も僕じゃないからすれ違う手を繋ぐそこには愛だって生まれるそういうもんさ」「変えられない大切があるから変わりゆく生活が正しい」真面目に歌詞に向き合うと歌詞だけで泣けそうな歌。自分らしさに悩む全ての人に届け。

Cocoiro Rainbow(78. ヤマノススメ セカンドシーズン(2014秋)③/後期EDテーマ)

 「晴れた日も 雨の日も しあわせだったら 天気予報はいらないね」かけがえのない友情を描いたよくある歌だが、セカンドシーズン後期の内容ゆえか、なぜか私にとっては涙腺を崩壊させる歌であった。普通に尊い歌。

しあわせグラフィティ(リョウときりん、125. 幸腹グラフィティ(2015冬)④/次回予告のテーマ)

 「たべる つくる つくる たべる たべる つくる ふたり ドゥビドゥバ」次回予告のテーマとかいう他に見ない存在にしてとてつもない中毒性を誇る。フルバージョンは「人波におされて」から始まるガチ名曲。

春擬きやなぎなぎ、8. やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続(2015春)①/OPテーマ)

 「探しに行くんだ そこへ」上記の『らしさ』除くと一番歌詞が好きなアニソン。「こんなレプリカはいらない 本物と呼べるものだけでいい」「見えないものはどうしても 記憶から薄れてしまうんだ」サビの歌詞だけで破壊力がすごいし、最後が「『ありがとう小さな芽 見つけてくれたこと。』 君はつぶやいた」なのも俺ガイルにピッタリの歌。ラブコメのアニソンにして簡単にラブやコメディを歌わない。やなぎなぎの主題歌は名曲揃い(ユキトキ、芽ぐみの雨、over and overhere and thereなど)だがやはりこれがダントツだろう。

Morning Glory(K)NoW_NAME、149. サクラクエスト(2017春)⑤/前期OPテーマ)

 「鏡の中眠たそうな目、擦って そっぽ向いた前髪におはよう まぶしい朝…良い天気 きっとね」ゆるーく挑戦していくような歌。「夢見てる場合じゃないなんて誰が決めたんだ ネガティブはゴミ箱に捨ててゆこう」非常に元気の出る歌詞。アニメ含めどマイナーなため、曲名で検索しても別の曲しか出てこないくらいだが、隠れた名曲である。

涙はみせないこみっくがーるず、74. こみっくがーるず(2018春)③/EDテーマ)

 「—感じていた、おんなじ香り」上記『ハナノイロ』同様、最後に最初と同じフレーズで締められる歌。「つかれた時は振り返らないで 想像して想像して 次の一歩の事 大丈夫だよね きっと一人じゃない」きらら作品のEDでアニソン色しかない歌だが、もはや「疲れた社会人に響く歌」でもある。

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以上!