どこかの元T大生の思考

不定期です。旅行と考えることが好きな元T大生が、たまーに駄文を公開します。旅の記録を語る[旅]、何かに対する見解や主張をぶつける[論]、自分の生き方について思いを巡らせる[憂]、趣味などについて書き散らす[雑]の4つのカテゴリーで。

[論2]東大生がコンビニバイトをやった話

みんなにもぜひ経験してもらいたい。でもオススメできない。そんなアルバイト。店長とかからの特定とかを恐れつつ、経験を赤裸々に語る。

 

 

 

昨日7月29日14時、私はコンビニバイトを辞めた。

 


昨年9月に「なんか接客業のバイトやってみたいな、コンビニって良い社会経験になりそうだし面白そう」と思い面接に行き、10月から始めたバイトであった。当時1Aの私は火曜日に5限しか授業がなく、空いた昼間にバイトをしようと思っていたのである。そこで求人サイトを漁り「週1からOK」の店舗をいくつか探して応募し、その中で一番早く連絡が来た店舗にした。都内某所のビルの中にあるコンビニである。

東大生でコンビニバイトをやっている人など聞いたこともなく、周りからも「コンビニはやばいでしょ」「やめた方がいいと思う」などと言われていたが、それでも「自身の経験のため」などと言って続けてきた。

10ヶ月間であった。思い返せば、多くのことを学び多くのことを考えた気がする。

 


「少ない日本人、少ない日本人大学生」

私の職場では、私が入った時点で日本人(日本国籍)が店長夫妻以外は2人しかいなかった。40代と60代のいわばおばさんである。私が始めた1ヶ月後くらいに40代の女性が1人増え、またこの7月になって20代の女性(フリーター)が1人増えたが、それだけである。私が辞めたので、現在は店長夫妻含めて6人だ。ちなみにトータルの従業員は確か15人。留学生が一番多く、永住権所得者もいた。

ということで、日本人の大学生は本当に私しかいなかった。同じような境遇にあって話が盛り上がるバイト仲間がいなかったため、なかなか辛かった。バイト先の人とはあまり仲良くなれなかった。

まあ都内のコンビニを見ていればわかると思うが、コンビニの従業員には日本人が全然いない。大学生なんてなおさらだ。私だって、自分以外にコンビニバイトをやっている東大生など友人の友人1人くらいしか知らない。東大以外の上位の大学の学生でも、高校同期が1人働いているくらいだ。

 


「割に合わなすぎる」

日本人とりわけ大学生は、コンビニで働こうとしない。なぜか。

それはやはり、コンビニバイトが他と比べて「割に合わなすぎる」からであろう。あんなに多くの大変なことを覚えさせられて、昼間はただでさえ多い客数に弁当の温めなどが加わって非常に忙しくなるのに、それでいて1時間1,000円である。東京都の最低賃金+15円。あまりにも安すぎる。こりゃ客数が比較的少なく仕事も比較的楽なカラオケボックスの方がいいし、時給1,100円を超えるほかの接客業の方がいいだろう。もしくは頭脳を生かして教育系をやるか、肉体を生かして時給1,200円越えの肉体労働をやるかの方がいい。

私は生きてきて初めて、「自分のやってる仕事はこんなに安くないはずだ」と賃金に対する不満を感じた。だってさ、家庭教師の時給2,500円との差がすごいんだもの。某配達事業だって、ふつうにやってるだけで時給1,200円くらいになるし。それにこないだなんて、たまに写真を撮るだけで3時間ほぼ座ってばかりのバイトが時給2,000円だったんだぜ。……それと比べてコンビニの時給1,000円よ、安く感じるに決まってるだろ。

特に東大生、自分のリソースをむだにしたくなかったら、こんな低賃金で働くのはオススメしない。

 


「やること多すぎ」

そう、ご存知の通りコンビニバイトはやること・覚えることが多すぎるのである。

私の店舗ではなにがあったか、列挙してみよう。発注・在庫確認・売上確認は店長がやるから置いとくとして、商品の会計・ポイントカードスキャン・袋詰めのほかホットスナック・タバコ・コーヒーカップ・葉書切手類・各種カードの用意を含めた「レジ打ち」のほか、「品出し・陳列」をはじめ「ホット飲料の補充」「常温飲料の補充」「栄養ドリンクの補充」「冷たい飲料の前出し」「タバコ補充」「各レジへの箸などの補充」「レジ点検」「両替」「レジ袋の用意」「新商品の陳列方法試行錯誤」「販売期限チェック・廃棄確認」「店内広告の準備」「店内清掃・ゴミ回収」「電気ポットのお湯補充」「レジでの電子マネーチャージ」「弁当温め」「ホットスナック(揚げ物とか)の調理・補充」「アイスコーヒー用の氷の補充」「コーヒー豆補充・コーヒーマシーン清掃点検」「コピー機点検」「代行収納・公共料金支払い取り扱い」「チケット発行」「オフィスへの配達」「宅配便・メルカリ発送取り扱い」「(くじ引きをやっている時は)くじ引きの提示・景品交換」「万引き犯などの特定」そして「客の質問対応」。それに加えて、ほかの店舗では「トイレ清掃」「おでん・中華まん補充」「店舗外の清掃」「ヤンキーみたいな面倒な客の対応」といったものもあるだろう。

……自分で書いていて、改めてその多さに驚いた。これを最低賃金+15円で覚えて行うのである。常人には無理じゃないだろうか。私の店舗では日本人に限らずすぐ辞めてしまう人が多かったが、これは仕事量の多さが原因だったのではなかろうか。だってさ、一般にコンビニより賃金の高いスーパーですら、せいぜい上記の「電気ポットのお湯補充」まででしょ、それに店員は袋詰めしないし。

結局、私には宅配便の扱い方は最後までわからなかった。そして240あるタバコ、どの銘柄がどこにあるのかも結局覚えられなかった。考えてみてほしい、タバコにまったく興味のない未成年の大学生が、全ての銘柄なんて覚えられるだろうか。世界中の首都の名前を覚えるのが、私みたいなオタクでない一般の人にとって難しいのと同様である。それに正式な商品名と通称が異なるせいで、探してもわからないものもある。いやマイルドってなんだよ、そんなのねえよ、的な。だから「タバコ番号で言えってひどくない?」ってな感じのツイートが流れてきたときはブチギレた。あんたも興味ないもん240個も覚えられるのか???一旦コンビニバイトやってみるか???ってな感じで。

それにたとえ全ての手順を覚えていても、昼間の混雑する時間帯はやばい。4つのレジに計7人が控え、それぞれからひっきりなしに上がる「どうぞ〜」の声。横行する弁当温め、7台あるくせに満杯になるレジ、そして温めを静かに待つ弁当。それに付随するホットスナック、レジ係から弁当係(揚げ物とる係)に伝達する大きな声。「〇〇番でお待ちのお客様〜」になかなか反応しない客、滞る弁当温め。読み取れないポイントカードに、カード番号をひたすら間違いなく打ち込む作業。電波が悪くてなかなか表示されないスマホのポイントカードに、バーコード決済。突然のまとめ買い、適したものが存在しないレジ袋。大量の小銭で支払われて数えるのに手間がかかったと思いきや、次の客は諭吉一枚ボン。足りなくなる10円玉、1円玉。コーヒーを頼む客に、タバコを頼む客。忙しい時に突然現れる、手間のかかる公共料金支払いとチケット発券。裏では新たなる揚げ物の準備に、商品棚の整理。これが、区内で最も昼の利用客が多いとも言われるコンビニの昼。

「コンビニエンス」で便利なことはわかるけど、働く側からしたらどんどんやることが増えてインコンビニエントになってるんだよ。便利ってさ、その裏に苦しんでいる人・努力している人がいるから成り立ってるんだぜ。当たり前だと思わない方がいい。コンビニを普段使う人たちには、それを忘れないでほしいな。

 


「コンビニ店員、尊敬するようになった」

コンビニバイトって、低い賃金以外に一体なにが身につくのだろうか。

少なくとも私は、コンビニバイトを通して寛容性・尊敬の心を身につけた。だってさ、自分だって散々苦しんだあんなに多くのことをさ、なんともないような顔で笑顔でこなしてるんだぜ。都内のコンビニに多い外国人店員なんて、母語でもない言語であんなちゃんと仕事してるんだぜ。冷静に考えてすごいでしょ。コンビニ店員に対する見る目が変わったし、温かく接するようになった。

それと、昼の忙しい時にコンビニであまり面倒なこと(揚げ物の注文とか弁当温めの依頼とか)をしないようにした。これも店員への配慮である。

あとはなんだろうね、商品がちゃんと前出しされてない時に「ああ、これ前に出しちゃいたいな」って思うようになったかな()。うちの店舗、前出しやたら完璧だったんだもの。

 


「でも結局、得るものって少なくない?」

では、それ以外に何を得ただろうか。私にはわからない。

「やりがい」という言葉がある。これは労働するうえで大事な概念であろう。しかしコンビニバイトにやりがいはあっただろうか。客はみなコンビニの存在を当たり前だと思っており、本当に喜んだような顔なんて少ししかみられない。自分は単に作業を進める機械のようなものであり、その人にとって本当に役立つ存在であるようになど思えない。単調な作業の組み合わせに、客にとって役立ってるのかわからない過度な前出し。私にとってコンビニのやりがいはゼロに近く、ひたすら「社会勉強の一環」「金がないんだからしょうがない」「周りの同僚もみんないい人だから」など言い聞かせ続けてきた。でも、やりがいのない労働ほどつまらないものはないよ。

さて、コンビニというと「廃棄」を思い起こす方もいるのではなかろうか。期限切れで廃棄になる商品に関しては、従業員が自己責任で食べていいというものである。しかし私の店舗では「スタッフ間の公平性の観点」「仮に体調を崩した時の責任問題」から認められず、結局食べることなどなかった。それどころか昼の休憩の際に昼食としてコンビニの商品を買うため、支出しているのである。廃棄商品も食べられないので、もはやほかの飲食店とかのように食費の節約を期待して働くなんてできない。その点でも得るものはなかった。…まあこれは店舗によるんだろうけど。

 


「でも外国人はやる」

そんなこと言っても、外国人留学生はコンビニをやるのである。

1つの理由として、ほかの飲食店ほど高い日本語スキルを求められず、一方で接客を通して日本語の学習にもなるというものが挙げられるだろう。私の店舗の従業員は、みな日本語が上手であった。でも店長によると、みんな最初の頃は結構酷い日本語だったという。

そしてもう1つ、「外国人留学生ができるバイトがほかにあまりなかった」というのもあるのではなかろうか。たしかに日本人大学生と比べて選択肢の幅が狭くなる。知人の紹介でバイトを始めた外国人もかつていた、と聞いている。

あと、コンビニバイトをそれほど苦痛に感じない、というのもあるのだろう。「なぜうちの店舗ではすぐ辞める人が多いのか」という話が出た時、私は「大変だから」とばかり言っていたが、ある中国人留学生は「え、私のもう1つのバイト先のコンビニよりは楽だよ、忙しいの昼だけだし」「店長が怖いからじゃないの?」と言った。…いやいや、相対的な大変さじゃなくて絶対的な大変さが問題なのよ。それにバイトの店長が怖いのなんてどこも一緒でしょ。この人は1日で10時間ほどシフトに入ることもあり、「コンビニ8時間はちょうどいい」などと言っていて自分との差を感じた。生活がかかっている分、またこれまで苦難に耐えてきた分、留学生は日本の大学生と比べてしんどい労働環境への耐性があるのではないだろうか。少なくとも日本人の私にはなかった。

ちなみに外国人が多くいることで、ちゃんとコミュニケーションを取ればミニ国際交流のような感じが味わえる。私の場合、バイト先での聞き込みをもとに外国人留学生のアルバイト事情を述べた小論文を書いたくらいだ。

 


老害を目の当たりにした」

ちょっとコンビニの特質からは逸れ、私の個人的な経験を語ろう。

ある時、同僚の60代くらいのおばさんが、どこかで訪れたコンビニの話をしてきた。どうやら「勤務中にスマホをいじっている若い店員がいて、注意してやった」という。

私はそれを聞いて直ちに疑問を感じ、正直「いやこれ老害じゃね?」と考えた。別に他店の店員が何をしていようが関係ないでしょう、うちの店舗と同じような考えを持ってるとは限らないし。「私がそうだったから」とか言って考えを押し付けちゃダメでしょ。それに低賃金の労働者に対して求めるものが多い。

狭義の「老害」とはまた異なるが、こういうのは誰も幸せにならないだろう。

 


「中国語母語話者の発音」

私の店舗の従業員は、圧倒的に中国人留学生が多かった。彼らの日本語の発音は、なかなか学術的な面白さを感じさせた(別に決してバカにしているわけではない)。

例えば、「スパイシー〇〇」という商品がある。これを中国人がいう際は「スぅパイシー」という感じで、口を丸めて母音のuをしっかりと言うのである。まあそれもそうだろう。日本語のウ段が弱すぎるだけだ。

あとは促音。中国人の男性は「フラッペ」を「フラペ」と発音していた。促音って日本語ネイティブ以外には難しいものなのか……?

人が少ない時間帯にレジで話している間、いろいろあって「ばばあ」という単語が登場した。その時、中国人の女の子は「だった2音で……」的なことを言ったのである。…そうか、日本語以外だと「ばあ」って長母音として1音に数えられるのか。

そして中国語独特の特徴。その女の子は「寿司」という時に中国語susiみたいに「スゥス」といった発音をしたのである。ああ、たしかに中国語の発音だとそうなるのか。面白いなぁ。中国語を少し学んでいたおかげで面白さがわかった気がする。

あと、語尾の「ん」が消滅したりついたりすることもあった。

私は言語学徒ではないが、こういうところで母語による発音の特徴が感じられるとは面白かった。

ちなみに私はかつて「コンビニで勤務するって中国語のリスニングになっていいんじゃね?」と思ったことがあったが、実際は簡単な会話しか聞き取れず自身の運用能力のなさを思い知るだけであった。

 


「若干しんどかった労働環境」

10月に始めてから7月に辞めるまで、私はなぜかレジに入る時に喉の乾燥と頻発するくしゃみに襲われていた。乾燥については、ビルの地下に位置するため外気の影響をほとんど受けなかったからであろう。そして私はアレルギー体質だ、あそこに埃などのアレルゲンがあったのかもしれない。

これが、私がやたら水を飲み鼻をかむという事態を引き起こした。ほかの従業員と比べ圧倒的に回数が多かった。でも繁忙状態の時に水を飲んだり鼻をかんだりしては、周りに迷惑がかかるだけだ。なるべく我慢した。

とにかく、体質的にも合っていない職場だった。まあこれは私個人の問題だし、職場が寛容なおかげでなんとかなってたけど。でも、体質に合ってないって結構大変よ。

 


決済手段

日本人は現金を使いすぎだ!そのせいで店員のレジ打ちが大変になる。

てか、キャッシュレス決済も種類多すぎ。LINE PayとFeliCaとQuic Payとクレジットカードくらいにしてくれよ。店員もいろいろあっていちいち大変なんだよ。あとさ、「ID」と「Edy」似てすぎ。どっちかよく聞き取れないんだよ。

みんな、SONYSuicaペンギンを崇めような。

 


「接客態度」

さて、話をコンビニ自体の問題点に戻そう。

私は、基本的に仕事にはまじめに取り組むタイプだ。しかしながら、レジ打ちの際の接客は周りから見てもわかるくらい雑めに行っていた。「いらっしゃいませーーー」「あいがとうございやしたー」などと心のあんまこもっていない挨拶、雑めの袋詰めやカードの扱い、あんま笑っていない顔。

もちろんレジ打ち自体や客の注文を聞くのはちゃんとやっていて、特にレジ打ちに関しては結構早くできるようになっていた。しかし、それと並行しつつ丁寧な接客に努める意味がわからなかったのである。というか、「こっちは最低賃金+15円なんだ、期待するな」と逆に伝えたい思いもあった。

店舗としては「フレンドリーな店」を目指していたそうだ。店長の奥さんやパートのおばさんはじめ、みんな笑顔で高い声で元気そうに接客していた。そしてスタッフスペースには、接客が模範的だといって表彰を受けた他店の従業員に関する記述があった。

だが、前述したような多くのことをやりつつそんな丁寧な接客など心がけられるだろうか。それに時給1,000円、最低賃金+15円で。なんでそんなに丁寧な接客が求められるのか。わけがわからない。

だいたい、日本人は接客に求めるレベルが高すぎる。なんで店員の些細なミスに対していちいち難癖をつけてくるのか。なんで決済するICカードを間違えるとそんな不機嫌そうにするのか。なんでこちらがタバコの番号を聞くと強い口調になるのか。

先日、日高屋の店員がレシートをやる気なさげにぐちゃぐちゃな形でテーブルに置いていった、というようなツイートがあったと思う。私も、日本の安い店の接客はこんなもんでいいと思う。日本人、値段に比して高いクオリティを求めがちだし、高いクオリティに対して相応の金を払おうとしない節が若干あるような気がするからね。もっと気楽に行こうよ。

 


「現場のことを考えず、独断ですすむ上層部」

コンビニの組織的な問題である。

最近、セブンイレブンのバーコード決済で不正利用が横行したことが大きなニュースとなった。これは上層部が好きなように事業を進めたのが原因ではないだろうか。技術面や現場のことなど考えていたのだろうか。

私の店舗はセブンイレブンではないが、同様にバーコード決済が導入された。それに付随して、店員はレジ打ちの際に新たな手順を覚えねばならなくなった。要は仕事が増えたわけである。これは別のバーコード決済を導入した時や新商品を導入した時も同じで、現場の負担を増やす結果になっているのではないかと思った。

だいたい、コンビニのオーナーは上層部に苦しめられている。店長から少し聞いたが、売上の結構な割合が持ってかれるし、廃棄など自腹で処分。大変な割に収入が少なく、自殺に追い込まれたオーナーの話も聞く。コンビニのオーナー自体独身が多いらしく、大変さを物語っている。私の店舗では深夜営業・日曜営業を行わないことで人件費を削減し結構な利益を上げており、店長自体もちろん既婚であるが、こんな店が全てとは限らない。

上層部は利益ばかり追い詰めている気がする。もうちょい現場を見てくれ。

 


「この業界はおかしい」

コンビニ業界はおかしい。

こんな大変な職が日本中に点在しているのがおかしい。そしてみんな、それを疑わずに普通に使っているのがおかしい。

 


「みんな、1回は経験してみた方がいい」

こんな業界が、日本人みなの生活を支えているのである。考えてみてほしい。あなたはコンビニでおにぎりやパンを買った経験はないだろうか。お弁当を温めてもらった経験はないだろうか。必要な文房具を忘れ、急遽買った経験はないだろうか。夏の暑い日、ふと入ってアイスを買った経験がないだろうか。ディズニーランドとかのチケットを発券してもらった経験はないだろうか。

コンビニは生活の一部である。こういう世界を、1回は経験してみた方がいいのではないだろうか。あなたの生活が、どれほど大変な仕事によって便利に回っているのかわかる。そして、生活を支えてくれているコンビニ店員に対する感謝の念が生まれるかもしれない。もしかしたら、コンビニの存在自体に疑義を呈するようになるかもしれない。

「大変なのに低賃金だ」という理由で、私はコンビニでのバイトをあまりオススメしない。でも、1回くらいは経験してみたほうがいいと思う。東大生が普通に過ごしてたら見えないような世界が、見えてくるだろうから。

 


10ヶ月間、僅かではあるがバイトをしたコンビニは、私の青春の一部となった気がする。後悔はしていない。

そして私は、次なる社会経験(という名の金稼ぎ)のための接客バイトを探す。