オタクは免許合宿も旅の一部にしようとする。
私は今年の1/30(水)から2/12(火)にかけて、山形県で免許合宿に参加していた。AT限定、同行者なし。1/30の昼に米沢駅集合。
しかし私は変人のため、免許合宿に行く道や免許合宿中の空き時間の使い方も工夫し、なんとか山形周辺を移動していた。
旅程(?)は
〈1/28〉
バスタ新宿(夜行バス)
〈1/29〉
(夜行バス)新潟(白新線)新発田(快速べにばな)米沢(山形線)山形(仙山線)山寺(仙山線)仙台(東北本線)小牛田(陸羽東線)鳴子温泉(陸羽東線)新庄(山形線)山形
〈1/30〉
山形(左沢線)左沢(左沢線)山形(山形線)米沢(以降免許合宿)
〈2/2〉
高畠(山形線)赤湯(山形鉄道フラワー長井線)長井(山形鉄道フラワー長井線)荒砥(山形鉄道フラワー長井線)赤湯(山形線)高畠
〈2/9〉
高畠(山形線)米沢(バス)上杉神社(バス)米沢(山形線)高畠
〈2/11〉
高畠町内徒歩観光
といった感じである。前々日の夜に夜行バスで出発し、新潟から入って仙台近郊大回りして山形に戻るというのがおかしすぎる。
2/2は赤湯(山形県南陽市)でなんよう雪灯かりまつり、2/9は米沢で上杉雪灯篭まつり、2/11は高畠でまほろば冬咲きぼたんまつりがあり、それにちょうど行った形となった。どの日も修了検定/卒業検定の直前で学科・技能ともにコマが少なく、まとまった空き時間が取れたのである。とても運が良かった。
今回は免許合宿の日程に従い、免許合初日の1/30を「1日目」とする。だから1/28は「-1日目」とする。
-1日目(1/28)。
8時から15時までコンビニでバイトし、そのあとサークルの練習に参加してから、新宿へと向かった。今回もバイト後の旅立ちである。
まずは新宿駅東口でラーメンを調達してから、
バスタ新宿へ。
バスタ新宿ではパソコンいじってたら暇つぶしになった。たしか金銭出納表(Excelファイル)を編集してたんだっけか。実はこの時点で、喉の不調を感じていた。
バスタ新宿、放送で日本のあらゆる地名が流れてきて、旅情を掻き立てられて割と良かった。混んでたけど。
0日目(1/29)。
0:25発でバスタ新宿を出て、新潟駅へ。私にしては珍しく、途中のサービスエリアで下車することがなかった。…まあ隣の人が爆睡してたし。
到着後は新潟市街を散歩していた。
新潟駅から新潟島は割と遠かった。そして新潟、バスの本数が山手線並。
レインボータワーとやら(昨年解体の展望塔)、上ってみたかったなあ。
新潟を出て新発田で乗り換え、米坂線で雪国を進み山形に入る。
車窓から見える雪国の景色は良かった。
車両に乗ってるスキーヤーと見られる人達もみんな、車窓の写真を撮っていた気がする。
米沢で乗り換え、山形へ。ここで翌日の集合場所を悠々と通り過ぎる。
山形駅で安い駅弁を買い、これが昼食に。この頃、気だるさを含む若干の体調不良が始まる。
そして山寺へ。高2の冬にとんぼ返りしたところだが、今回はちゃんと観光できた。
結構雪が強い中で人は少なかったが、雪に閉ざされた立石寺(山寺)もなかなかいいもの。
まあ流石に奥社までは登らなかったけど。あと、駅までの帰り道で雪が屋根からドサっと落ちてきたことがあり、結構びびった。
ここで玉こんにゃくを回収。やはりおいしかった。
そこから、山寺→山形は仙台近郊区間の大回りである。
元々悪かった体調が仙台で悪化し、ぽっかぽかレモンとポカリを買い1時間半ほど休憩。ちょっと寝て、少しは良くなった。
そしたら強風で東北本線が遅延していた。大幅に遅れて小牛田に向かった…が陸羽東線には無事乗れたので安心。
鳴子温泉で乗り換え、陸羽東線を西に向かう。
ここで乗客が自分しかいないという事態に。アナウンスが自分一人に対してされてるって不思議なものよ。
新庄からは山形線の終電(めっちゃ早い)で山形駅に向かう。新庄、駅の構造面白いな。
そして幸いなことに、村山あたりで体調が回復。
山形駅から2km以上歩き、この日の宿は快活CLUB。
免許合宿を控えているため、しっかりと寝た。
1日目(1/30)。
先ずは左沢線を乗りつぶし。
乗客の殆どが高校生で、自分が彼ら全員より年を取っていることを自覚して何か感じるものがあった。
続いて山形の霞城公園へ。名前から分かるように、城跡の公園。正直あんま面白みはなかった()。
山形駅に戻り朝食を調達しようとするも、朝で駅ナカがほぼ営業していなかったため失敗。これが県庁所在地の駅でいいのか???
そして集合場所の米沢へと向かう。
駅に近いスーパーで飲み物や軽食を調達し、集合時間になると米沢からバスで免許合宿へ。同じ宿に長く滞在するってのが新鮮だった。
ちなみに免許合宿の宿は高畠駅の目の前で、交通の便が非常に良かった。部屋から高畠駅が見えたし、放送もわずかに聞こえた。そして高畠駅併設の「太陽館」という日帰り温泉に無料で入ることができ、非常に良かった。
この免許合宿で面白かったのは、私の5日前に入校した大学の友人と遭遇し、また私の7日後に入校した高校の友人と遭遇したことである。あと、同じ入校日で東大の当時1年生(私と同期)がいて、その後一度東大で遭遇した。いやあ奇跡だな。
4日目(2/2)。
教習が14:10で終わったので、その後観光(という名のフラワー鉄道長井線乗りつぶし)。
教習が終わって送迎バスで宿に戻り、宿からすぐそばの高畠駅から赤湯駅に向かう。
赤湯駅、東口に比べ西口は質素で白くて趣を感じた。
そしてお得な切符を用いて山形鉄道に乗車。
長井駅で停車時間が長かったため途中下車。
ここでは「ながい雪灯り回廊まつり」が開催されており、駅舎の中で豚汁とか甘酒とか売ってた気がする。駅前ではミニかまくらがあった。
あと祭りとは関係なく、駅舎では「ギャラリー停車場」というのがあり絵を見てきた。駅舎併設で野菜直売所もあった。
終点の荒砥駅は資料館の入っている立派な駅舎だったが、17時までの入館時間が過ぎていたので入れず。
とりあえず1kmくらい歩いてマックスバリュに向かい、水と緑茶を調達。
赤湯駅に戻ると、駅から1.7kmほどの赤湯温泉街へ。年一度、17時から19時しか開催されない「なんよう雪灯かりまつり」に立ち会うことに。ここの駅前にもろうそくinミニかまくらがあった。祭りの中心・赤湯温泉街にももちろん。
お土産を買ったら抽選券をゲットしたが、景品がなくなったので抽選には参加できず……。
そして駅に戻ると、さっきまであったミニかまくらはすでに壊されていた。とても美しかった。1年で2時間という僅かな時間しか灯されず、すぐに壊されてしまうこの儚さ、すごく良い。そんな貴重な時間に奇跡的に立ち会えたことに感謝。
赤湯駅の駅舎は、パラグライダーの形を模したかっこいい駅舎だった。
そして高畠駅に戻り、宿に帰って夕飯へ。
11日目(2/9)。
長い空きコマがあったため、その時間を使って米沢へ。米沢では1年に2日間の「上杉雪灯篭まつり」が開催していた。
高畠駅から米沢駅に向かうと、駅前でいきなり祭りの雰囲気が。
豚汁と玉こんにゃくを無料でもらうことができた。そしてここから会場の松が岬公園までシャトルバスが出ていたのだが、経由地表示が面白かった。
松が岬公園では多くの雪灯篭や雪像が展示されており、綺麗だった。
殺陣のショーもやっており、結構見てて楽しかった。テント村物産展で色々なご当地グルメも売っており、つい牛串を買ってしまった。
隣接する上杉神社は参拝客で結構混んでいた。
そして上杉鷹山はじめ銅像も存在した。
いやあ鷹山公かっこいいな。
18:20からのコマに教習がまだあったため、そのための宿からの送迎バス18:00出発に間に合うよう帰還。米沢駅までは歩いて戻った。
…しかしここで「車両故障で電車が遅れる」というトラブルが発生し、非常に焦ることに。結局、17:59くらいに高畠駅に到着し命拾いした。助かった。
13日目(2/11)。
卒業検定前日でほとんどコマがなく、教習は午前中に終了。教習所で昼食を済ませ、12:20くらいのバスで宿に戻り、荷物を置いたら高畠駅へ。
高畠駅東口では2/8から2/11までの4日間「冬咲きぼたんまつり」が開催されており、雪の中咲くぼたんを眺めていた。私でもわかる美しさだった。
ちなみにこの前日2/10には、温泉に入るついでに夜のぼたんを楽しんでいた。美しい。
そこから雪道をひたすら歩く。結構危ないところもあった。
そして浜田広介記念館へ。
浜田広介は『泣いた赤おに』が有名な児童文学作家で、記念館でも映像で見ることができ改めて「いい話だな」と感動したものだ。
あと、浜田広介の生家もあった。
続いては県道を東に向かい、高畠町中心部付近のヨークベニマルへ。
買い物をした。
そして「日本三文殊」の一つに数えられる亀岡文殊・大聖寺へ向かう。
知恵の水「利根水」などもあり、やはり頭が良くなりそうな感じがした(小並感)。雪に覆われた中で、相変わらず参拝客はあまりいなかった。
そこからひたすら歩いて、高畠駅付近の宿に戻る。雪道だった。
こんな感じで、ちゃんと結構な距離歩いて観光していた免許合宿であった。
本当に祭りと被ったのは奇跡だった。感謝。
次回は、免許合宿解散後の動き。