どこかの元T大生の思考

不定期です。旅行と考えることが好きな元T大生が、たまーに駄文を公開します。旅の記録を語る[旅]、何かに対する見解や主張をぶつける[論]、自分の生き方について思いを巡らせる[憂]、趣味などについて書き散らす[雑]の4つのカテゴリーで。

[論18]努力は報われないこともある

人生、努力じゃどうにもできない「たまたま」の連続さ。

 

 

 

「努力は決して裏切らない」、こんな言葉を耳にすることがよくある。人を鼓舞する時に向かう言葉だ。

たしかに、相当な努力をしていればそれが無意味に終わることはない。しかし、本当に「決して」なのだろうか。私は、報われない努力も存在するのではないかと思う。

これの1つに「自分では努力したと思っても、世間的には全然努力したとは言えていない」場合がある。要は勘違いだ。そりゃ、生半可な努力が100%結実するわけはないだろう。前日に徹夜で勉強して「努力した」と言おうと、以前からコツコツ勉強してきた人の方がよっぽど努力していて、大抵は負けてしまうものだ。

 

 

しかし、おそらくそうでない場合もある。それは、「自分の先天的能力が足りない」場合だ。完全な先天的でなく、小さい頃に形作られた能力でも。

人間、それぞれ「向き」「不向き」があるものだ。「得意」「不得意」があるものだ。それもある程度先天的に、遺伝によって。残念ながら、努力ではそれに抗うことは困難だ。

私も、これを実感したことは少なくない。例えば中学時代、私は運動部に入っていたのだが、根っからの運動音痴のせいで全然実力が伸びなかった。努力はしたが、それが報われなかった。そのくせして「お前はこんなこともできないのか?努力が足りないんだよ、努力!」と言われたものだ。じゃあ、仮にその努力をしたところで、本当に私はうまくなれたのだろうか。

また、大学のサークルでもそうだ。私は親譲りの音痴気味で、合唱曲の音取りに著しく時間がかかる。いくら音源を聴いて自分で歌ってみて努力したところで、正確に取ることができない。つらい。

逆に私は、地頭と努力のおかげで厳しい入試を勝ち抜き、東大に来ることができた。これには頭の良さが必要だが、頭の良さは努力で全てどうにかなるわけではない。家庭教師をやっていても思うのだが、九九や単語を覚えようと努力しても、いつまでたっても覚えられない生徒だっている。東大生には理解し難い事実だと思うけど……。

向いてなきゃ、努力は徒労に終わることだってある。向いていない人が「必ず報われる」とは限らない。努力至上主義の根性論はいらん。

 

 

それにまあ、いくら努力したところで勝負の時のコンディションが悪ければ元も子もない。勝負の機会がなくなったら、これまでの努力は半ばパーだ。

「運も実力のうち」とはいうけど、抗えないことだってあるじゃない。大体は「たまたま」結実したもの、「たまたま」結実しなかったものだ。

 

 

だいたい、「努力は決して裏切らない」の言葉で苦しむこともあるはずだ。自分では努力したと思っていてもなかなか伸びないときにゃ、自分は本当に努力していたのだろうか」と疑ってしまう。苦手でも頑張っている人を否定することになる。「努力すりゃたまたま成果が出ることがある」、これくらいの認識で大丈夫だ。

努力は、自分の先天的な能力や運の欠如によって裏切ることだってある。努力による成果、人により様々。成果が出るのは、「たまたま」の要素も大きい。一概に「裏切らない」と言われるのは癪だよな。

 

 

というか、少し話が変わるかもしれないけど、人生自体「たまたま」の連続で成り立っているものだ。

たまたま危険を感じたから道を変えて事故を回避した、たまたま内容が気になったから参加してみて進路とした、たまたまやってみたら結果がでた。人生なんてこんなものだ。たまたま親が通勤に良いと思ったから今の町に引っ越して、たまたま同じ町にいた同学年の子供と小中の同級生になり、たまたま親しかった先輩が運動部に入っていたから入ってしまい、たまたまそこに入った奴らと仲良くなった。たまたま「文化祭が素敵!」と思ったから男子校の高校を選び、たまたま悪条件に見舞われたこともあって数々の行事が思い出になり、たまたまクイズに興味を持ったからクイズと門作りに手を出し、たまたま同じことを考えていた同学年の奴らと親しくなり、たまたま気があって一緒に旅行行くくらいの仲になった。たまたま高校で理系が日本史を取れなかったから文系を選び、たまたま家から通える範囲だったから東大を受験する気になり、たまたま「まあ上を目指そう」と思って文一を受験し、たまたま当日のコンディションが良かったから合格した。たまたま文一と文二で中国語を選んだ一部の人と同じクラスになり知り合って、たまたま高得点をとったから法学部以外に行く気になり、たまたま「本郷に行きたい!!!」という思いが大きかったから文学部を選び、たまたま文学部の社会学に来てしまい、たまたまそこで再会や新たな出会いが見られた。たまたま活動日の都合が良かったから今のサークルを選び、たまたま担当希望に落選したから委員会の今の部局に配属され、たまたま続いてしまい、たまたまそこに入った人たちと仲良くなり、たまたま誰とも被らなかったから今の役職に就いた。そんなもんよ。人生、たまたまの出会いばかりで成り立ってる。何万分の一もの確率を通り抜け、あなたに出会えた。

そもそも、我々が親の元に生まれたのからして「たまたま」だ。1つの受精卵が生じることも自体「たまたま」である。なんなら地球が形成され生命ができたのだって「たまたま」だし、ビッグバンで宇宙ができたの自体「たまたま」だ。

自分がここにいるのは、完全にたまたまだ。努力とかそんなちっぽけなことではどうにもできない、神秘の世界。もしかしたら、神によってこうなると決められていたのかもしれない。面白いじゃん。

 

 

これを自覚していると、自分の存在についてそれほど深く悩まなくて済むと思う。

努力は裏切らないとも限らず、あくまでも成果は「たまたま」だ。ただ相応の努力は結実する場合があり、それで成果をあげることもできる。失敗だって必ずしも自分の準備・努力不足が原因だったのではない、「たまたま」なのかもしれない。

もちろん、それでも努力や反省は必要だ。たもはいえ、これくらいに考えた方が気楽だと思う。

 

 

人生は「たまたま」の連続、全て努力がどうにかできるわけではない。

「たまたま」に恵まれて今を生きられることに感謝しつつ、「努力」に頼りきりすぎずに悠然と生きていきたい。

[旅25]九州弾丸旅行

未踏の鹿児島県と宮崎県を、潰しに。

 

 

つい最近の9/17(火)から今日9/20(金)まで、九州でひとり旅をしていた。九州に行った理由は「鹿児島県と宮崎県に行ったことがなかったから」、それくらいだ。

行程は、

〈9/17〉

埼玉県の自宅(東武東上線)池袋(山手線)上野(徒歩)京成上野京成本線特急)成田空港(ターミナル間シャトルバス)成田空港第3ターミナル(ジェットスター鹿児島空港(エアポートシャトル)出水本町(徒歩)出水(肥薩おれんじ鉄道)川内(鹿児島本線鹿児島中央/鹿児島中央駅前(鹿児島市電郡元鹿児島市電天文館

〈9/18〉

天文館前(徒歩)鹿児島中央指宿枕崎線)山川(指宿枕崎線)枕崎(指宿枕崎線)指宿(指宿枕崎線)谷山(徒歩)谷山電停(鹿児島市電郡元鹿児島市電)神田(鹿児島市電天文館前(徒歩)鹿児島駅前(鹿児島市電鹿児島中央駅前/鹿児島中央日豊本線都城日豊本線宮崎神宮日豊本線)延岡(日豊本線)佐伯(日豊本線)大分(日豊本線)別府

〈9/19〉

別府(日豊本線)中津(日豊本線)西小倉(鹿児島本線区間快速)博多(地下鉄空港線中洲川端(地下鉄箱崎線貝塚西鉄貝塚線西鉄新宮(徒歩)新宮中央鹿児島本線赤間鹿児島本線快速)小倉(夜行バス)

〈9/20〉

(夜行バス)バスタ新宿/新宿(山手線)池袋(東武東上線)埼玉県の自宅

である。

今回は前回と逆に、写真のみでお楽しみいただきたい。何があったのかは、ご想像にお任せする。

 

 

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[論17]「失敗」を抱え込みすぎないで

振り向くな、後ろには明日はないから、前を向け。

 

 

 

私は本日、委員会においてミスを犯してしまった。それに気づいた時は自分の無能さを激しく恨み悶々としていたが、今は回復している。

今回は、そんな「ミス」「失敗」による「後悔」「反省」について簡潔に。

 


失敗、それは人間なら誰でもしてしまうものだ。それの受け止め方が問題だ。

人は失敗すると、それに対して負の感情を抱く。それが主に「後悔」と「反省」だろう。この「後悔」と「反省」はどう違うのか。

私は、「後悔」は過去行ったことに対して「こうやっておけばよかったのに……」とずっとネガティブに思ってしまう、いわば「過去を引きずりすぎてしまう」行為だと思う。引きずりすぎた結果、頭の中がその思いばかりになってそれ以外の現在のことも未来のことも手につかなくなることもある。自己の人格の否定にも繋がりかねない。しかしいくら後悔しようと過去は変わらない、後悔先に立たず。

対して「反省」は、過去行ったことに対して真摯に向き合い、注意として以降の行動に結びつける行為だと思う。その行動がどうして失敗したのか分析し、次に同様な間違いが起こらないよう自身に言い聞かせる。単なる「後悔」と異なり、自身の以降の行動を変えることにもつながる。「反省点」というのは教訓にもなるため、「失敗したけどこういう反省点得られたし」とポジティブに捉えることすらできる。

 


だから私は、後悔ばかりする人に言いたい。後悔は何も生まない、後悔するなら反省しろと。過去を引きずるなら、これからの自身の向上につなげたほうがいい。そう考えると、過去を引きずりすぎて自身を否定することも少なくなると思う。

 


私自身、よく失敗はする。その際は、後悔しすぎるのではなく反省だけするようにしたい。ただし、反省はいつも忘れないように。

[旅24]東北スタディーツアー

被災地の実情を知る、学びの旅。

 

 

9/9(月)から9/12(木)にかけて、東日本大震災の被害を受けた三陸地方をめぐる、東京大学のボランティア団体によるスタディーツアーに参加してきた。その時の報告。

行程は、

〈9/9〉

埼玉県の自宅から仙台まで電車で向かい、仙台からバスで南三陸に行き、そこから陸前高田に移動

〈9/10〉

陸前高田の市内を見て回る

〈9/11〉

陸前高田からバスで大船渡に移り、そこで街中を見て宿泊

〈9/12〉

大船渡から釜石(鵜住居地区と中心市街地)に行き、そして北上までバスで向かって、北上から電車で帰宅

という感じだ。

今回は写真を使わず、文章だけで振り返ってみる。写真知りたかったら調べて……。

 

 

1日目。

この日はあいにくの台風で、首都圏在来線の多くが運休・遅延。その影響で、仙台駅に集合する時間が12時から13時に変更。しかし私はすでに11:39着くらいのはやぶさの指定席を取っていたため、余裕を持って計画通り行くことに。

4時間くらい遅れて発車した川越線の「始発から2本目の電車」に乗り、大宮へ。そこで40分ほど待ち、新幹線はやぶさで仙台に向かう。

私は限界旅行に慣れていて新幹線を滅多に使わないため、見ただけ(というかもはやホームに入っただけ)で興奮してしまった。今回新幹線を使うのは、大学から往復2万円までの補助が出るからである。大学のプログラムだし。いやあ、大学の金で乗る新幹線はいいなあ。

そして寝ていたら仙台についた。とりあえず駅ナカのカフェで安い昼食を済ませ、密かに狙っていたずんだシェイクを買いに行く。3度目の仙台にして、ようやくゲット。ずんだだったし、シェイクだった。美味しかった。

 

そして1時ごろ、大きなステンドグラス(?)の前で集合。「東京大学」と書いてある強そうな腕章を受け取り、バスで南三陸に向かう。南三陸は結構遠かった。

三陸に着くと、バスに乗りながら現地の方に震災の爪痕を案内していただいた。

三陸志津川)は津波の被害を受けた土地でかさ上げ工事が行われている状況で、低地に住宅はほぼなかった。住宅はほぼ高台、平地にあるのは震災遺構として名高い赤色の「防災対策庁舎」と「南三陸さんさん商店街」、そしてスーパーマーケットくらいか。あと、「高野会館」という建物も津波の被害を受けつつ残っており、犠牲者がゼロだったゆえ周りからの反発もなかったと思われ、現在も遺構として残されていた。

防災対策庁舎の川を挟んだ対岸には献花台があり、そこで暫定的に、犠牲となった町民全員に対して祈りを捧げることができる。防災対策庁舎の近くに震災祈念公園を建設中であり、それができたら献花台も移るらしい。

隣の戸倉地区に向かい、高台の元中学校へ。下の方の小学校の生徒とか住民とか、ここに来て助かったとか。でも、地形の関係から津波が標高22.6m地点まで到達し、この高台でも足にかかるレベルまで来たとかいうから恐ろしい。今は公民館として使われているが、住宅(高台移転後)から少し離れているため、実用的な価値は如何なものか。この地区は低地の嵩上げをするかどうかも未定な状況で、低地は原野に戻るかもしれないと言っていた。そうか、自然災害って本来その土地を原野に戻しちゃうんだもんな。

志津川に戻り、現地の方の説明は終わり。続いてはさんさん商店街に向かっている。海鮮の市場や食事屋など、「地元の人向け」というよりか「観光客向け」の店が多かった印象。たしかにこの街は観光客の呼び込みには成功しているらしいが、商店街の「地元の人の拠点となる」という役割はここではなかったように感じた。ちなみにこのさんさん商店街、一年前に行った女川の駅前の商店街を思い起こさせた。

ちなみに南三陸町、モアイをシンボルとしている。戸倉の元中学校の近くにハリボテがあったほか、さんさん商店街にも大きいのがいた。この南三陸のモアイ、実はチリも絡んでいて非常に面白い歴史を持っている。

そんな南三陸町を後にし、陸前高田に向かう。夕食は陸前高田のお店で、タコを使った丼をいただく。やっぱ三陸は海鮮だな。宿は廃校となった小学校を活用したセンターで、部屋のクローゼットが清掃用具入れだったりして面白かった。

夜は参加者の学生の皆さんと振り返り・議論を行い、眠りにつく。

 

 

2日目。

まず向かったのは、「箱根山テラス」という施設。この「箱根山」とは陸前高田市の東部にある山で、市民のシンボル(?)にもなっているとか。そこに宿泊設備やテラスを備えた民間の施設があり、三陸の湾を望める綺麗な建物だった。そこで現地の責任者の方にお話を聞いた。宿泊設備を備えているから市外の人向けかと思いきや、一方で市内の人も結びつけ新たなるプロジェクトを生む拠点としたい、という思惑もあるようで、この施設の将来が気になるものだ。

続いて向かったのは、市の中心部の方にある「りくカフェ」。クリニックの奥さん方が始めたらしく、健康に配慮したメニューを出してくれる店。それだけでなく現地の方のコミュニティスペース的な役割も果たしてあり、我々の隣でも何か話をしているグループが。

昼食を済ませると、陸前高田の震災の爪痕を見る。高田松原があったところは道の駅などを備えた復興祈念公園の建設計画があり、週末15日にはプレオープンするらしかった。ちなみにその隣にあったのがTAPIC、かつて道の駅だった大きな建物で、ここに上って助かった人もいる震災遺構。

市街地方面に向かい、追悼施設で黙祷。その隣には復興まちづくり情報館があり、津波の恐ろしさとともに、復興に取り組んできた人達の力強さも感じることができた。一隻の船が展示されていたのだが、漂着したアメリカの町から帰ってきたらしく、陸前高田市はそれをキッカケにそこと姉妹都市提携を結んでいるとか。

陸前高田津波の被害をもろに受けた場所。三陸にありながら平地が大きいために市民の方々が流れることが難しく、多くの犠牲者が出てしまった。そして街はほとんどが流されてしまった。私が9年前の夏に来た時の面影など、もはや全く見られない。あの駅、そして駅前の商店街はどこに行ったのか、あったはずの場所に残るのは茶色い土地だけ。津波の惨さというものを改めて感じていた。

一方で、復興は着実に進んでいた。田んぼも戻り、茶色だらけの土地ではなくなっていた。市街地も整備され、公園には元気に遊ぶ子供達やくつろぐ中学生の姿が。8年の年月、これは大きかった。

夕食はプレハブの商店街に向かい、ホタテとワカメの料理をいただく。ホタテの刺身とか炙り焼きとか天ぷらとか、ワカメのしゃぶしゃぶとか漬物とかお吸い物とか。本当に美味しかった。やっぱ三陸は海鮮がうまい。そしてそこのオーナー、仮設での営業継続が市にとって渋い状況になったからといって土地を買い取ってしまうなど、すごい人だった。ちなみにここ、近くでドラマの撮影が行われたこともあるらしい。

陸前高田、がんばれ。そんなことを思いつつ夜の議論をし、睡眠。

 

 

3日目。

この日は大船渡、被災しながらも結構再生した海岸の街。午前中はキャッセン大船渡という復興商店街へ。ここで現地の方のお話を聞き、資料館で流されている被災当時の映像を見る機会も。ひさびさに津波の映像を見たが、酷い。復興が進み震災の面影が薄れつつある大船渡だが、改めて大震災の存在を再確認できた。ここに、あんなものが来たのか。

その後、高台となった神社も行ってみることに。そこからは大船渡の街が一望できた。その方は足を悪くしながら間一髪で津波から逃れられたそうで、それを聞くと津波到達水位の表示も現実味を帯びて見えてきたものだ。下界では、大船渡線のBRTとも遭遇した。

その後は、キャッセン大船渡に関わっている方や「ケセン語訳聖書」で知られる会社の方の話を聞いて、議論する機会も。やっぱ皆さんすごい。大船渡に対する思いであふれている。

ちなみに昼食は大船渡で結構有名なラーメン屋で「貝だしラーメン」、夕食は居酒屋っぽいところでカキのパスタをいただいた。どっちもキャッセン大船渡。やっぱ海鮮、美味しい。

宿は大船渡駅(BRT)の目の前、免許合宿以来のホテル1人部屋。QOLを感じた。そしてこの日は最終日前日ゆえ夜遅くまで話をしてから、就寝。

 

 

4日目。

この日は釜石に移動。まずはラグビーのスタジアムがある鵜住居地区に行き、「いのちをつなぐ未来館」でここで何があったのか知る。「釜石の奇跡」とか言われているけど別に全員助かったわけじゃないし、「防災センター」に逃げた結果津波にのまれ亡くなった方々もいたそうだ。名前って大事なんだな、と改めて感じたものである。そして三鉄リアス線の鵜住居駅が目の前にあったため、三鉄の車両の撮影に成功。オタクを出してしまった。

続いて市の中心部に向かい、情報交流センターで地元の方のお話を聞き議論する。やはり、意識高い学生と地元のスペシャリストとの議論ほど、面白いものはない。ちなみにここ、ミッフィーカフェとかいうのもついていた。

昼食は海が見える店で、釜石の夏野菜を使ったうまいカレーをいただく。美味しい。ついでにここで、マンホールカードの回収にも成功。

そしてバスで北上に向かう。ここで解散して、そこから新幹線で帰る。

 


本当に有意義な4日間だった。

[論16]東京って怖い、でもすごい

東京は、特殊な街だと思う。

 

 

 

私は東京都の隣、埼玉県に在住している。埼玉県の中部、典型的な「衰退した郊外の町」だ。そこから毎日のように東京という「大都市」に出て、大学で勉強したりサークル活動に出たり労働をしたりしている。一方で旅が好きなため、東京からも出て日本中の「地方都市や田舎」に行くこともある。

そうやっていろいろなところを見ていると、「東京」という街に対して他では見られないような特殊性を感じることがある。それについて、偏見まみれの素人ながら書き記してみようと思う。

「東京の人」というのが主語になるなど、主語が大きくなることがあるがご了承いただきたい。「東京の人全員」を指しているわけではなく、あくまでも「東京の人の多く」もしくは「東京の人の一部」である。また、若干論点がずれること、偏見が含まれていることもあるがお許しいただきたい。だってこのブログ自体、駄文書き連ねただけだし。

 

 

「人が多い」

まあ東京と言ったらこれだろう。旅から帰ってくる時とか、毎回のように「なんで東京ってこんな人がいるんだ」と思うものだ。東京の人口密度は、世界的に見てもおかしい。正直な話、東京の人口半分くらい減っちゃえよと思うこともある。

人が多すぎることで、まあいろいろな問題が発生しているだろう。まず、東京のあらゆる路線で満員の「通勤電車」もとい「痛勤電車」が発生している。すし詰め状態で、となりの人が自分のプライベートゾーンにまで入っている状態である。普通に考えて恐ろしくないだろうか。自分のスペースが全く確保できず、得体も知れない人間の肩が自分の体に当たってくる。常に誰かの体が自分の体と接触している。そんな知らない人間に押しつぶされそうになる。手を動かすこと自体満足にできない。電車が急停止した時なんて、ドミノだおしだ。痴漢だってされやすい。「自分の自由がほぼ確保されない」「知らない人が自分のとても近くに居続ける」「単純に苦しい」とか、いろいろな面で満員電車は怖い。

電車の外に出ても、混雑していることに変わりはない。通勤時間帯なんて駅から出るので精一杯。駅から出ても、新宿東口とかでは人ばっかでなかなか進めないし、足元を満足に見ることもできない。店に行っても、待ってる人ばっかのこともあって相変わらず混雑。そんな状況、怖い。

あと、自転車で配達をやっているとヒヤッとすることが多い。そもそも自転車は車道を走るのが通常だけど、東京だと人口が多くて自動車の交通量も多いし、加えて路駐も多すぎるから満足に走れない。そんで歩道に行くと、今度は歩行者が多すぎて徐行を余儀なくされる。徐行しながらの自転車の運転は大変だし、歩行者の動きの予測は困難だ。新大久保とか原宿に行った時にゃ徐行しながら漕ぐことだって不可能で、自転車を押して歩くのが強いられてなかなか進めない。人が多いから、いつ自転車が接触してもおかしくない。そんな不安定な状況、怖い。

だからこそ「なんでこんな大変な東京に、地方から人が来ようとするんだ???」って思うのだ。

 

 

「うるさい」

人が多いからだろうか、東京はうるさい。

金曜や土曜日の夜の電車。飲み会の後だからだろうか、みんな興奮してペチャクチャ喋っている。そして日本人特有なのかよくわからない「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」理論で、それに触発されて喋る人もいる。車内で喋るだけならいいんだけど、いかんせんうるさすぎる。もうちょい静かに話せないものか。

あと、東京の祭りはひたすらうるさい。この間、原宿を友人と歩いていたら「スーパーよさこい」なるものに遭遇したのだが、スピーカーから大音量で音楽を流していて耳が痛くなった。この間の渋谷の祭りでも、井の頭線西口の目の前で太鼓が非常に大きい音を出していて、耳を塞ぎたくなった。そもそも渋谷や原宿じゃ、祭りの時以外でもやたらうるさい宣伝車がいる。普通の通行人もいるんだ、もうちょい小さい音で済ませられないものか。

東京の人はこういうのに慣れてるのかもしれないけど、普通にうるさくて耳障りなんだよなぁ。それ、全員がそんな大音量を求めてるわけじゃないし。別に音量がすべてじゃない。

 

 

「無関心で冷酷な、ミーハー?」

原宿とかのタピオカ屋では、長い行列ができているのが日常的に見られる。新たな観光スポットができれば、そこに人が群がる。まあこれは東京に限らないかもしれないけど、ミーハーが多い気がする。

一方で、無関心なものには結構無関心なのでは。隣の住民と話したことがない、という人も多いと聞いたことがあるが、これうちの周辺では想像し難い。後述するが、災害についても無関心なのだろうか。

そして冷酷だ。倒れている人がいても、小火の現場に遭遇しても、みんなミーハーの野次馬のように写真を撮るばかり。何かの機会で初対面の人に迷惑を被った時、初対面とは思えぬ乱暴な口調で怒鳴りつける人も多い。不気味で怖い。

まあ「ただでさえ忙しい」「無駄に絡むと面倒なことになる」「プライドが高い」ってのもあるけど、それにしても人の心の暖かさが感じられないな……?

 

 

「みんな顔が死んでいる」

特に通勤時間帯のサラリーマンとか、生き生きとしている感じがしない。周りを見渡せばみんな真顔でスマホをいじったりしていて、不気味にさえ感じる。

…そりゃまあ、40年間くらいずっと痛勤電車に耐えながら同じようなことを繰り返してるんだものねえ。正直、楽しくなさそう……。自分もああなりたくないな、と思ってしまう。まあどうせああなっちゃうんだろうけど。

 

 

「たぶん、金銭感覚が違う」

東京の人、概して地方の人より金持ちの割合が多いと思う。まあ最低賃金が日本で一番高いし、そうなりがちなんだろうけど。それにしてもだ。

Uber Eatsをやっていると、これが肌で感じられることが少なくはない。まず、やたらとタワマンの住人が多い。一等地のタワマンの46階くらいまで配達することもあり、ひどく豪勢で綺麗で自分が入っていいのか疑うレベルのに遭遇することもある。その際は「どれだけ稼いだらこんなところのマンション買えるんだろうな」「自分とは程遠い世界だろうな」と思うものだ。「投機目的で買っている」と言っている人もいるそうだが、それができるのも金持ちだからだろう。

自宅から店まで0.5kmくらいにもかかわらず、デリバリーを頼んでくる人もいる。Uber Eatsでは配達パートナーに対して結構な報酬(0.5kmなら500円くらい、そのうち3割近くが手数料でUberに取られる)が入るのだが、たかが0.5kmくらいでそんなのを払おうと思うのか。そしてその人は、いかにも高級そうなマンションに住んでいる場合が多い。

あと、学生生活でも「金持ち」を感じないことはない。関東住みなのに一人暮らしをさせてもらえる人、親のクレジットカードを平然と決済に使う人、大学生になっても小遣いを大量にもらう人。

まあ私の場合は「普通の学生」だから、そもそも金銭感覚が社会人や裕福な家庭のそれとは違うし、こういう指摘はナンセンスなのかもしれない。でも「景気の伸びが感じられない」「消費の停滞」とか叫ばれる中で、そんな世界とは違う世界があるような気がした。

 

 

「教育熱心」

東大に入って改めて驚いたことの1つに「私立中高一貫校出身があまりに多い」というものがある。ある程度は覚悟していたのだが、改めて度肝を抜かれた。中高一貫校出身ということは、小学校時代から受験をしていたということだ。そんなのがうじゃうじゃいるということだ。正直、すごい。金銭的にも、やる気的にも。

[論14]で、「親の影響」の強さについて述べた。

utok-travelandthinking.hatenablog.com

受験は父親の経済力と母親の狂気にかかっている、だっけか。すなわち、そんな親が大量にいるということだ。まあ、「子どもの数」という母数自体が多いから「中高一貫校出身」も多いように思うのかもしれないけど。

 

 

「災害への危機意識が小さい?」

配達をやって毎回のように思うのが、「東京マンション多すぎでしょ」ということである。体感では、配達先の8割が入り口が施錠されているマンションであり、残り2割も集合住宅だ。一軒家に配達したことは、200回やって5回もあったかどうかってくらい。とにかく、集合住宅ばっか。

「集合住宅ばっか」それだけならいい。だが、「これでいいの?」と思うのは、前述もした「タワーマンションが多すぎる」というものだ。なぜ、何階もあるようなタワマンに平然と住むことができるのだろうか。そんなところで災害に見舞われたら、どうするのだろうか。停電でエレベーターが使えなくなったら、どうやって逃げるのだろうか。下の階で火災が起きたらどうするのだろうか。また仮にセキュリティシステムが壊れて開錠出来なくなったら、どうやって部屋に戻るのだろうか。

あと、タワマンは東京の湾岸地帯にも多いのだが、そこは埋立地だ。液状化現象が起こることもあるだろう。

これは私の偏見だが、東京に住んでいる人の多くは「災害による甚大な被害」をこれまで受けたことがなく、ゆえに災害を「非現実的なもの」と認識している層が多いのだと思う。東日本大震災津波があったって、それは東京から遠い「地方」での出来事で自分たちが受けるものではない、と思っている人も多いのではないだろうか。首都直下地震の話がされることが多いが、もし起こったらどうなるんだろう。

 

 

眠らない街

友人とたわいもない話をし続けた時など、東京23区を出るのが23時半くらいになることがある。しかしながらその時間になっても、当然のように照明がついている建物が多い。霞ケ関などに行ってみると、省庁のオフィスは明るいままだ。駅の周辺だと、人通りも絶えない。24時間営業の店、朝まで営業の店がうじゃうじゃある。渋谷なんかでは、空が明るく思えるくらいだ。

逆に地方都市なんかでは、8時とか9時とかで多くの店が閉まりひっそりとするところも多い印象だ。東京、社畜多すぎか…?

 

 

「地方のことを知らない」

東京には、「東京の当たり前」を「日本の当たり前」と感じてる人が少なからずいるのではないだろうか。そんなことはない。

普通は公共交通機関はこんなに走っていないし、年収200-300万の世帯もいるし、公立の中学校・高校に通うし、高校卒業後に社会人になる人は一定程度いるし、専業主婦は少ないし、地域のコミュニティは存在する。

東京の人達、これを本当にわかっているのだろうか…?

 

 

「みんな忍耐力がすごい」

こんな大変なところで生きている東京の人、「怖い」を通り越して「すごい」。痛勤電車とか大混雑の駅前をくぐり抜け、うるさい街角をなんともないような顔をして通り過ぎ、長い行列にも平然と並び、社畜のように夜遅くまで働く。台風の日でも、地震の日でも出勤しようとする。相当忍耐が必要だろう。すごい。

 

 

文化資本が優れている」

東京にいると感動するのが、博物館や美術館の多さである。多分、東京にいりゃどこでも何かしらの資料館にすぐにアクセスできるだろう。

また、書店も充実している。池袋のジュンク堂とかデカすぎでしょ。

こりゃまあ、博識な学生が生まれて教育熱心な親が生まれるわけだ。すごい。

 

 

「なんでも揃いすぎてる」

東京に対する恐ろしさの1つに、「あらゆるものが揃ってしまう」というものがある。低額なものから高額なものまで。服屋は豊富だし、アクセサリーも豊富だし、薬も豊富。食材だって結構安価で手に入る。アンテナショップとかで地方の物販だって買える。

だからまあ、デメリットを冒してでも東京に来ようとする人が多いんだろうな。すごい。

 

 

多くの点で「怖い」と思う東京だ。しかしそれを裏返してみると「すごい」と感じることもあった。東京、怖いけどそれだけすごい。

 

 

私は、東京から離れることは将来も困難だろう。こんな怖いけどすごい東京と付き合っていかねばならない。

怖さに適応しつつ、すごい人間になって、生きていかねば。

[旅23]土合・新潟・会津若松旅行

高校同期と、高校同期を訪ねに行く。今回は手短に。

 

 

8/27と8/28で、高校の友人とともに新潟の友人の家に行った。青春18きっぷで、鈍行で。帰りは会津若松にも。

旅程は、

〈8/27〉

埼玉県の自宅(川越線とか)大宮(高崎線)高崎(上越線)土合(上越線)水上(上越線)長岡(信越本線東三条弥彦線)吉田(越後線新潟大学前(越後線)新潟(越後線新潟大学

〈8/28〉

新潟大学前(越後線)新潟(信越本線磐越西線会津若松磐越西線)郡山(東北本線新白河東北本線)黒磯(宇都宮線)宇都宮(宇都宮線)大宮(川越線とか)埼玉県の自宅

といった感じだ。

 

 

1日目。

友人と高崎線の列車の中で合流。そこから高崎と水上で乗り換え、土合を目指す。f:id:utok_travelandthinking:20190921003919j:image

上越線下り土合駅

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トンネルの中にあり、モグラ駅として有名になった駅だ。8月下旬だと外気温は結構高いが、地下のホームは非常に涼しかった。天然のクーラー。そして長い階段を登り、地上へ。地上でもこんな通路が。
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美しい駅(写真はググりでもしてください……)。駅の外に出ると、バス停もあった。
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そこから少し歩くと、ドライブインが。そこで水上の名物(?)を買う。
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駅に戻る。上り線のホームは普通だ。もともと上越線は単線でこちらだけを使っていたのが、複線化で下り線を作る際に地下深くのトンネルを掘ることになり、下り線だけモグラ駅が誕生したのだ。
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水上駅に戻る。そこで昼食、この写真の「ラーメンきむら」でいただく。
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そこからは上越線を進み、長岡と東三条で乗り換え、新潟大学前の友人の家に。少し遊んだ後、夕食を食べに新潟駅に向かう。
f:id:utok_travelandthinking:20190921004408j:image夕食は新潟のA級グルメらしい、タレカツ丼をいただく。うまい。
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そして新潟大学前に戻る。近くのスーパーでお菓子を買い、友人宅へ。なんか私がボードゲームで負けてお菓子を奢る羽目になった。

 

 

2日目。

新潟大学前駅をでて、まずは新潟駅に向かう。ここから会津若松へ。
f:id:utok_travelandthinking:20190921004350j:image途中、大雨で増水したダム湖(?)の様子を車窓から見ることができた。
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そして会津若松駅へ。磐越西線会津若松以東だけ電化されているので、この電車を見て「ここまで来たのか〜」と感じるのである。
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鶴ヶ城若松城)と飯盛山以外にも、結構観光地あるのね。まあ会津だしな。
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とりあえず歩いて鶴ヶ城方面へ。小雨が降っていた。
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そして鶴ヶ城へ。
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天守閣に登る。天気は渋いが、まあまあの眺め。
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降りてお土産を買い、天守閣の外に出る。そこで見つけたのが「天ぷら饅頭」。想像付通り、饅頭を揚げたやつだった。いやこれ「饅頭の天ぷら」が正しいんじゃね…?
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会津若松駅に戻り、駅前では喜多方ラーメンを食す(写真撮り忘れた)。

そして郡山・新白河・黒磯・宇都宮での乗り換えを経て、埼玉県に帰還。2日間で短かったが、友人に会えたのが楽しかった。

 

 

次回は9月に入り、東北(福島じゃないよ)に行った話。

[雑8]Uber Eatsという収入源

やりたい時にでき、やっただけ儲かるし、儲けも多い。でも面倒な点もある。そんな不思議な事業。

 

 

 

…また更新が1日ずつ遅れてしまった。これからの夏休み最後の1週間は、ちゃんとペースを取り戻していきたい。

 


まずは週の振り返り。

9/9(月)、台風が千葉県に上陸する中、東大のボランティア団体が主催するスタディーツアーで東北へ。東日本大震災の被災地を見て回り、考えるという趣旨のものであった。新幹線で仙台まで向かい、そこからバスで宮城県南三陸町へ。夜は岩手県陸前高田に向かい、そこで宿泊。詳しくは後ほど旅行編で。

9/10(火)、この日は陸前高田を見て回る。詳しくは旅行編で。

9/11(水)、陸前高田から隣の大船渡に移動し、大船渡を見て回る。宿泊も大船渡。詳しくは旅行編で。

9/12(木)、今度は釜石へ行き、釜石を見て回って話を聞く。そしてバスで北上駅に向かい、新幹線で埼玉に帰る。詳しくは旅行編で。とても有意義なスタディーツアーだった。

9/13(金)、8/5以来の駒場。しばらくサボり気味だった委員会の仕事をこなし、進捗を生む。昼食の弁当を奢ってもらえたのが良かった(小並感)。

9/14(土)、ひたすらUber Eatsの配達。なんか過去最高の1日25回配達を達成し、16,000円以上稼いだらしい。しかもそれと同時に、サークルと委員会の仕事もこなすことに。ありえん進捗と金を生んだ代わりに、疲れた。

9/15(日)、15時くらいまではUber Eatsで9,000円くらい稼ぎ、疲れたので帰宅。帰宅してからは部屋の片付けとかパソコンのデータの整理とかしていた。

スタディーツアーとUber Eatsがメインの1週間だった。

 


今回はこのUber Eatsについて書いてみよう。

Uber Eats、これはいわば「出前」の「マッチングサービス」だ。私は「配達パートナー」として登録し、店からのリクエストを受け付けて食事をお客様の家まで届ける。

配達エリアが存在し、首都圏の場合は23区とその周辺(川崎市横浜市さいたま市市川市船橋市・多摩地区東部など)に限られる。だから私の場合、埼玉県の自宅から電車で23区に出て、そこから配達を始める。

自動車・バイク・自転車が手段として使えるのだが、私は自転車のみだ。だから私の配達のお供は、大きな黒い配達バッグと、23区の一部でサービスが提供されているシェアサイクルと、この前買ったヘルメットだ。

 

 

パートナーがアプリを開いて「オンライン」にすればオファーを受け付ける仕組みになっていて、本当に自由な時間にやることができる。オファーを受け付けても、「遠すぎる」「もう時間がない」などで断ることだってできる。店からお客様の家までの経路も、自由に設定できる。休憩も自由。

労働としては極めて自由な形式だ。「明日やっぱ面倒だからゴロゴロしてよう」「明日やっぱチャリ漕いで稼ごう」ができるし。

それに、アルバイトによくある厄介な人間関係とか、そんなものが全く存在しない。Uber Eatsは自分だけで完結する。これもメリットだ。

 


配達の売り上げはどうやって計算するか、私はよくこれを周りから聞かれる。

答えは、「基本賃+距離賃」と「プロモーション」の二本立てだ。配達一回ごとに基本のお金が入るほか、配達した距離(てか道のり)に比例してお金が入る。それに加えて、「この時間に何回配達すれば4,800円の追加収入」「この時間のこのエリアは1.1倍」という「プロモーション」があり、これで結構儲けることができる。14日と15日では、プロモーションだけで5,320円稼げた。

この二つを合わせると、時給換算で1,200円から1,500円くらいになることがある。場合によっては2,400円程度になることもあるし、逆に全くオファーが来ずに時給500円程度になることもなきにしもあらず。面白いでしょう。

 


そんな神のように思える金稼ぎの手段だが、ひとつ難点がある。それは、これが「バイト」ではないということだ。つまり、パートナーはUber雇用契約を結んでいるわけではなく、あくまでも「個人事業主」としてUber経由で売り上げを受け取るだけなのだ。だから、所得の計算をする際、普通のアルバイトのような「給与所得」でなく「事業所得」に区分される。

これの何が厄介かというと、給与所得は「給与収入-65万円」で計算されるのに対し、事業所得は「事業収入-経費」で計算されるため、バイトをするより所得額が増えやすいのだ。所得が38万円を超えると親の扶養から外れ、親が所得税を多く払うこととなる。「103万円の壁」というのがあるが、これは「アルバイトで103万円以上稼ぐと給与所得が38万円を超えるため、親の扶養から外れる」という意味だ。それがUber Eatsの場合は「38万円の壁」(実際はシェアサイクル利用料金やヘルメット代が経費として計上できるからもっと高いが)となってしまう。だから私は、Uber Eatsで38万円以上は稼げない。すぐに稼げてしまうがゆえに、これは細心の注意を払わないといけないのだ。

あと、事業所得が20万円を超えると確定申告が必須となるため、私は確定申告をしなければならない。正直、面倒だ。

あと面倒な点としては、「シェアサイクルで金がかかる」もあるだろう。シェアサイクルは1ヶ月2,000円払うと30分だけは毎回乗り放題で、それだけでも決して安くはないし、30分を超えると30分ごとに100円かかる仕組みになっている。私は時間を測って30分以内にポートで返却手続きをし、そしてまた利用開始手続きをして30分以内の時間使う、これの繰り返しという姑息な手段によりかかる金を浮かせているのだが、失敗すると100円単位で金が飛んでいく。それにこれ、ふつうに面倒だ。

「でかい配達バッグの扱いに困る」もだ。私の場合は埼玉県の自宅から毎回電車でバッグを運んでいるのだが、おそらく他の乗客からしたら邪魔だろう。それに都内で他の用事がある場合は、コインロッカーに預けることも多い。いちいち金がかかる。

 

ところで余談だが、都内で他のUber Eats配達パートナーを見ている感じだと、「あんま冴えなそうな人」が多い印象を受ける。いわば私のような人だ。たぶん、学生というよりもフリーターが多いのだろう。というのも、雇用による派遣の仕事には世帯年収などの条件があって厳しい一方、Uber Eatsは本当に誰でもできるからだ。仕事に特有の、人間関係の難しさとかも全く存在しない。フリーターにとっては一番やりやすいんじゃないだろうか。これ、完全に偏見だけど。

 


Uber Eats、こんな感じだ。厄介な点もあるが、パートナーとして行う利益の方が大きいと思う。だって、シェアサイクルの代金とか確定申告の面倒くささとかを上回るお金をくれるんだもの。

38万円を超えない程度で、皆さんもやってみたら面白いのではないだろうか。