「ダラダラすること」も学生の特権なのにね。
「学生のうちにしかできないこと」を詰め込んで
現在私がやっている最長片道切符の旅、これは56日という意外と長くない有効期間の中、長大な区間を乗り通さねばならない旅である。
すなわちこの旅の実行には、まとまった休暇が必要である。
期間の定めのない雇用をされる予定の人間にとって、学生の間か退職後しか、実行が現実的でない旅である。
だからこそ私は、学生の間にと思って、最長片道切符の旅を始めた。
友人と会う機会、旅行する機会。時間の融通がきく学生の間にしかできないこと。
家族旅行に行く機会。自分と弟が社会人になる前の学生の間にしかできないこと。
そういうことに支配された、私の春休み。
それに縛られるのがきつい
「学生の間にしかできないこと」をやらねばと思ってしまうから、行動に制約が生じる。
これによって、真にやりたいことが「まあ社会人になってもできるだろう」という感じで追いやられる。
社会人になっても、それをやる体力があるか分からないのに。
正直、つらい。
学生という身分も残りわずか
そろそろ私は「学生」でなくなる。
私の生活は「学生の間にしかできないこと」を「やらなければ」という謎の縛りを解かれ、自由度を増していくのだろうか。