どこかの元T大生の思考

不定期です。旅行と考えることが好きな元T大生が、たまーに駄文を公開します。旅の記録を語る[旅]、何かに対する見解や主張をぶつける[論]、自分の生き方について思いを巡らせる[憂]、趣味などについて書き散らす[雑]の4つのカテゴリーで。

[雑32]「僕」の手記②(語りたい)

0.

かつて、「自分を主人公とした物語を書く」みたいなことを抜かしていた人間がいた。有言不実行な彼の思いを継いで、ここに筆を走らせることとしよう。

utok-travelandthinking.hatenablog.com

僕は、彼から生まれた存在である。僕が僕の経験としてここに描くものは、7割ほどは彼が実際に経験した事実、3割ほどは創作である。7割ほどは事実なので、どれが事実なのか見抜くことを、楽しんでいただきたい。(ちなみに登場人物の名前はすべて架空である。)

僕が語り手の短編集、という形になる。番号のついた短編の複数を、その時の気分で抽出して、こういう記事にまとめてみる。一般的な「物語」を語れるほど僕は発想が豊かではないので、脈絡も伏線もない短編の積み重ねになるが、まあ良いだろう。

 

 

8.

僕の特徴の一つが「癖毛」である。

「天パ」という髪型が勝手にできるのはありがたいけど、逆に髪型のバリエーションがめちゃくちゃ限られるし、髪を少しでも伸ばせばボンバーヘアーになるし、便利とは言い難い。

癖毛が何かに役立てば良いものだけど。

 

10.

僕はデリカシーというのが若干欠けてる人間なので、酒がなくても暴言吐くし、深夜じゃなくても際どい話をする。ダメですか?

 

11.

特技は「失言」。今後が非常に心配。

 

13.

遠距離通学楽しい!なんて大嘘である。誰かこの人身事故多発劣り路線をどうにかしろ。

 

20.

世間一般に「オタク」の否定的な意味合いが薄れている中ではあるけど、自分を「オタク」と形容することにはまだ若干の抵抗がある。それはレッテル貼りの忌避というよりは、「もっと強い人がいるのに自分なんて……」って思いに由来するもの。

例えば僕は、アニメの視聴作品数は一般の人々より多いと思うけど、実は少年漫画系(スポ根中心に)の作品はあまり好きじゃなくて、少年漫画系に関しては視聴経験が薄い。そして青年漫画系の視聴作品も、円盤(BD)買ったりグッズ買ったり同人誌買ったりはほとんどしない。

……けど、このあり方もなかなか良いと思うのよ。誠実ではないかもだけど、寄り道をあんましないで、「本編」という最も美味しいところをいろいろ摂取する。いわば、コスパの良いあり方。

 

71.

「スポーツで元気を」だと?このやろう。チームスポーツを無理やりやらされて、自分のせいでチームメイトに迷惑をかけまくって嫌な顔されたり馬鹿にされたりする、あの苦しみを知らねえのかおめえは。まあ知らねえんだろうな。

 

82.

大学のサークル、運営とか割とボランティア精神で成り立っていると思うのに、それだけで続くってすごいよね。

 

86.

kcal/円という概念は廃止しましょう。エネルギーの摂取を優先して身体を壊した僕との約束ですよ。

 

88.

「人と話すこと」を欲してるのか、「ストレスとか思いを言葉にして発散する」ことを欲してるのか、分からなくなることがあるね。

 

95.

大学2年の頃、いろいろな資格を取ろうと躍起になっていたことがあった。

資格ってのは、それを取るために勉強するから知識がついて、その知識が人生を豊かにしてくれる。FPとかまさにそう、知識がもろに自分の人生に役立つ。

……でも気づいたら、大学3年の頃には「大学でたくさんの講義を取る」そっちに躍起になってたね。こっちも本質的には同じなんだろうけど。

 

104.

「郡名」って奥が深いと思うんだけど、分かってくれる人いるかしら。例えば「長柄郡」と「埴生郡」が合併して「長生郡」になったり、「三方町」と「上中町」が合併して「三方上中町」でなく「三方上中郡若狭町」になったり、「加茂川町」と「賀陽町」が合併した吉備中央町が「加賀郡」になったり、合併により日本海側と太平洋側の両方に面するようになった八雲町が「二海郡」になったり、東京都島嶼部だけなかったり。

 

117.

アニメ作品Aで共演した声優が、全く別のアニメ作品Bで全く別の形で共演する、これが面白く感じられる。

例えば『ヤマノススメ』の雪村あおい・倉上ひなたはそれぞれ井口裕香さん・阿澄佳奈さんだが、これは『とある魔術の禁書目録』のインデックスと風斬氷華に対応する。あおいにとってひなたは特別な存在であり、風斬にとってインデックスは唯一とも言える「友達」。深い関係。

例えば『妖怪ウォッチ』の天野ケータ・ウィスパーはそれぞれ戸松遥さん・関智一さんだが、これは『甘々と稲妻』の小鹿しのぶと八木祐介に対応する。謎コンビと謎コンビ。

例えば『宇宙よりも遠い場所』の玉木マリと小淵沢報瀬はそれぞれ水瀬いのりさん・花澤香菜さんだが、これは『五等分の花嫁』の中野五月と中野一花に対応する。青春を一緒に過ごした仲間と、五つ子の姉妹。

 

118.

「これまでずっと一緒にいた二人、その片方が変わっていき、もう片方が微妙な思いになる」この激重感情が見える作品良いよね。

よりもいのめぐっちゃんだったり、ハナヤマタのヤヤだったり、花咲くいろはの孝一だったり、凪のあすからの光だったり、ヤマノススメサードシーズンのひなただったり、となりの吸血鬼さんのひなただったり。

 

124.

ある人に「カラオケで何歌うの?」と聞かれて「ヒトカラだとアニソン歌うんだけど、まあみんなと行く時には……」と答えた。その人は「でもアニソンでも有名なのあるよね」と言った。

まあ、残○な天○のテ○ゼとか○nly my railgunとかG○d kn○ws…とか君の知○ない○語とか確かにあるよな。だが違う、僕が歌いたいアニソンはそういう比較的有名なやつだけじゃなくて、一般人が誰も知らないような奴もなのよ。アニソンなら何でも良いとは限らない。それにつけても○nly my railgunは名曲。

 

135.

一時期の僕ほど拗らせてると、フィクションでの恋愛にすらイライラを募らせる……かと思いきや意外とそうでもないのである。なぜなら、それは別世界の話だと理解しているから。

だからこそ、ノンフィクションの「甘酸っぱい」話を聞くと発狂する。爆発しろ!!!!!

 

136.

今日の歌には、いや今日でなくとも昔から歌というのは、恋愛について歌ったものが多い。その割に僕が歌を嫌いにならないのは、歌詞を気にせずメロディーしか気にしないから。

だからこそ、良いと思った歌の歌詞を見るとたまに発狂する。爆発しろ!!!!!

 

148.

僕は自作のExcelファイルを使って、自分の全財産を管理してる。入力規則の設定とIF関数をフル活用すれば、「収入」「預入」「借入」等/「現金」「Suica」「JALカード」等をプルダウンで選択+金額を所定欄に記入するだけで、あらゆる決済手段を簡単に一括管理できるのよ。すべての決済手段の現時点残高をSUM関数で合計すれば、それが全財産。

普通の家計簿アプリとかの方が使い勝手が良いだろうけど、Excelは「自分の求めているグラフを作りやすい」「修正がしやすい」って点で良い。何より、Excelの勉強になる。

 

152.

「頭いいのに教育系のアルバイトやらないんですか?」とは何度も聞かれた。

僕も昔やってたことはある。だが、生徒の今後を左右する教育というものに、単に趣味の金が欲しいだけの自分が軽い気持ちで挑むべきじゃないと思ったのだ。

……と言えば聞こえは良いが、実際は家庭教師を3回やって3回クビになったからめんどくなった、というのが事実である。

 

157.

複雑性を極力排除した経済学か、複雑性を社会単位で解き明かそうとする社会学か、複雑性を個人単位で解き明かそうとする心理学か。数字で合理性を捉える経済学か、合理性の指標を理解しようとする社会学か、非合理性を理解しようとする行動経済学か。すべてを効率よく学ぶことはできないものか。

 

159.

図表番号が思い通りに付与されないWordに鉄槌を。僕がどれだけレポートで余計な時間を取られたと思ってるんだ。

[旅46]最長片道切符の旅:37日目〜38日目(2022/2/27〜2022/2/28)

前の記事

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最長片道切符の旅の記録について

utok-travelandthinking.hatenablog.com

 

 

37日目(2/27)

 

ブロック:[松山]

旅程素案:岡山はりまや橋→(高速バス)松山市→(伊予鉄道乗りつぶし郡中港/伊予市伊予大洲伊予長浜(ショッパーズ)→伊予市/郡中港→松山(伊予鉄道乗りつぶし))

遂行旅程概要:岡山(《伊予大洲今治学割切符》はりまや橋→(高速バス)松山市/松山市駅道後温泉(周辺観光)→松山市駅/松山市郡中港/伊予市伊予大洲伊予長浜(ショッパーズ)→松山/JR松山駅前→古町→高浜→(バス)松山観光港→(バス)松山市いよ立花→(バス)南石井→(徒歩)乙井橋→(バス)松山市駅→古町→横河原→石手川公園〔快活CLUB松山大街道店〕)

旅程変更:なし(旅程が具体化)

 

耳栓とヘッドフォンで音をガードするだけじゃ、まだ騒音で寝られない。YouTubeで「眠れるノイズ」を流して、ようやく眠りにつく。

 

めちゃくちゃ早くに目が覚めた。

スマホをいじる。あとで学割乗車券を購入する予定の伊予大洲駅を調べ、みどりの券売機プラスを使って学割乗車券を購入できることを確認。予約した松山までの高速バスの決済をまだしていなかったので、クレカを登録して決済完了。

 

6時過ぎに退店し、日曜市へ。朝早すぎるせいか、最初歩いている時は準備中で営業していそうな露店が少なかったが、徐々に営業する気配を見せてきた。いも天を販売している「大平商店」が営業していたので、朝食として購入。

はりまや橋バス停へ向かう。ここから高速バスで松山を目指す。 

 

○06:45はりまや橋→09:08松山市駅

とさでん交通高速バスホエールエクスプレス号松山空港行き

決済が遅く運転手に把握されなかったせいか、バス乗車時に「まだ代金払ってないですよね?」と言われてしまった。

予約時から気になっていたが、一宮バスターミナルって高知ICの至近だったのか。てか目の前にスーパー(マルナカ)あるとは便利だなこのバスターミナル、そこまでのアクセスが謎だけど。そしてやっぱ読みは「いっく」だったか。一宮バスターミナルを過ぎると高速道路に入る。しばし寝落ちして、気づいたら川之江。ここから右手に瀬戸内海を眺めつつ、愛媛自動車道を西へと向かっていく。

四国の高速道路についてはあまり詳しく知らなかったので、Wikipediaで調べ、そこからWikipediaサーフィンが始まった。道後温泉についても調べて、昨夜にシャワーを浴びていないことから松山到着後すぐに入浴しようと考え、松山市駅に着いたらまず道後温泉行きの電車に乗ることを決定。

 

松山市駅到着。

夜まで使わない荷物をまとめ、松山市駅地下のコインロッカーに入れる。400円か、もっと安いのはないものかと思ったけど、仕方ないので400円払う。

伊予鉄道1日乗り放題の「ALL IYOTETSU 1Day Pass」を購入して、道後温泉までの路面電車乗り場に行くと、ちょうど発車した直後だった。しばらく待つ。

 

○09:37松山市駅→09:57道後温泉

伊予鉄道市内線3系統道後温泉行き

路面電車道後温泉へ。路面電車、良い。

 

しばらくして道後温泉電停に到着。

電停を降りたら人がからくり時計の周りに集まっており、「何か始まるのかな」と思って自分も見ることに。10時になり、からくり時計が動き出す。……すげえ。めちゃくちゃ良いじゃん。この存在を全然知らなかったから、前の電車で来てたらこれ見られなかったかもしれない。10時よりわずかに前という、絶妙なタイミングで道後温泉に来てしまったものだ。

からくり時計が終わり、道後温泉本館の方へ歩いていく。本館は工事中だというが……なるほど、カラフルな覆いを被ってるのね。でも入浴はできるらしいので、とりあえず受付の方に行ってみる。……なんと、整理券制になっているとは。11時くらいになったら入浴できるとのこと。

11時まで時間があるので、バス車内で調べていた「蛇口からみかんジュースが出るところ」に行ってから、また道後温泉に戻ってくることに。路面電車の出る時間まで少しあったので、少し散策してから電停に戻る。風俗街があったが、まあ温泉地だからあるよね。道後郵便局のATMも使った。

 

○10:21道後温泉→10:32大街道

伊予鉄道市内線5系統JR松山駅前行き

「えひめ愛顔の観光物産館」に行くべく、大街道電停まで路面電車に乗車。

 

大街道電停で下車。「えひめ愛顔の観光物産館」に向かって歩き出す。道中、松山東雲中高の入口を見つけたが、城への通用門みたいな感じで面白い。

「えひめ愛顔の観光物産館」到着。……ほんとにみかんジュースの蛇口がある!思わず感動。100円を払ってコップに注ぎ、外に出て飲む。……程よい酸っぱさで、良い味だ。

そこから松山城ロープウェイのりばなどを横目に、警察署前電停まで歩く。松山城は2019年に行っているので、今回はパス。

 

○10:49警察署前→10:56道後公園

伊予鉄道市内線3系統道後温泉行き

道後温泉まで戻る。せっかくなので、道後温泉電停の一つ手前で下車し、そこから歩いてみることに。

 

道後公園電停で下車。時間があれば道後公園もゆっくり散策したかったが、時間に余裕がないので飛ばす。

歩いて道後温泉本館に到着。11時から入浴可となっていた整理券を渡し、中に入る。

中はかなり狭かった。人気の温泉のはずなのに、日曜日のはずなのに、自分しか入浴していない至高の状態になった時間帯があった。良いお湯だった。

 

風呂を上がると、昼食を探しつつ周囲を散策。「鯛めし」めちゃくちゃ気になったが、かなりのお値段がするので食べるとしても夜でいいやと考え、昼は安く済ませようとする。

そこで「じゃこ天うどん」が目に入ったので、「道後亭」で昼食にうどんを食べることに。じゃこ天もまた伊予のご当地グルメである。このうどん、コシは昨日の讃岐うどんには到底及ばないが、汁が美味しい。

昼食を終え道後温泉電停まで歩いていると、「みかんおにぎり」を売っている店を見つけた。気になったので、つい買ってしまう。最近テレビで取り上げられたみたいだが、私は知らなかった。道後温泉電停に着いた後に、そのおにぎりを食べてみる。……具として鶏肉がちゃんと入っているからか、意外とみかんの主張は控えめでちょうど良い。

 

○12:25道後温泉→12:45松山市駅

伊予鉄道市内線3系統松山市駅行き

道後温泉電停から、松山市駅へ。

この後松山市郡中港/伊予市伊予大洲伊予長浜→松山と進むことは進めていたが、JR松山駅到着後に伊予鉄道をどう乗りつぶすかは決めていなかったので、ひたすらルートを調べる。

 

終点の松山市駅電停で下車し、郊外線の郡中線に乗り換える。郡中線乗りつぶし

 

○13:00松山市→13:24郡中港

53・伊予鉄道郡中線普通郡中港行き・伊予鉄道700系2両編成

松前駅、かなり駅舎がちゃんとしているしレトロっぽさある。

 

郡中港駅到着。伊予市駅は想像以上に目の前だった。伊予大洲駅までの切符を購入し、列車に乗り込む。

 

○13:35伊予市→14:26伊予大洲

4637D・予讃線[内子まで]/内子線[内子から新谷まで]/予讃線[新谷から]普通八幡浜行きワンマン・キハ32形(32 12)単行

前に落ち着きのないおばさん(旅行客かと思った)が座っていて、貧乏ゆすりしているのが気になっていたがその人は伊予大平駅で普通に降りて行った。向井原駅を過ぎてトンネル区間に入ると、若干空いている窓の隙間から涼しい風が当たる。行き違いの特急列車が5分遅れているので伊予中山駅を5分遅れて発車するとのこと。

伊予大洲駅で乗車券を買うにあたり、今のうちに財布の中を確認する。……学割証あと3枚しかないのか。伊予大洲今治と京都→中津川(※結局この区間では使わないことになる)で、まあ耐えるか。

……ん、学割?そういや高知から松山の高速バスでも学割なかったっけか。……あったわ。うわ、正規運賃で払っちゃったから740円無駄にした。悔しいな。松山市駅で、手数料100円引いた640円でいいから払い戻ししてくれないか、ダメ元で聞いてみようかな。

内子、ちゃんと街だわ。内子駅で降りて行った人は全員定期券を運転手に見せていた。

 

伊予大洲駅到着。まずはみどりの券売機プラスで、伊予大洲→(伊予長浜経由)→今治の学割乗車券を購入。伊予大洲→(内子経由)→今治だとギリギリ100kmを超えないので、途中下車と学割適用ができなくなるっぽい。

続いて駅の外に出て、とさでん交通に電話をして、今朝の高速バスの学割差額740円を戻してもらうことは可能か、問い合わせてみる。当然答えはノー。電話口で謝られてしまい、むしろ無茶を言ったこっちが申し訳ないという気持ちに。

駅を出て、大洲市役所の方へと歩く。肱川にかかる橋を渡る際、右手に大洲城がとてもきれいに見えた。大洲城にも行きたいものだが……時間がない。国道56号を挟んで大洲城と反対側、ポコペン横丁や臥龍山荘のある方を散策。めちゃくちゃ良い雰囲気の街並みだわ。

列車の発車時間も近づいてきたので、肱川を渡り、伊予大洲駅の方へと歩いて戻る。青い空、綺麗な山、澄んだ川、この組み合わせがとても美しい大洲の景色。

 

○15:35伊予大洲→16:01伊予長浜

4922D・予讃線普通松山行きワンマン・キハ32形(32 12)単行

「愛ある伊予灘線」伊予大洲向井原間の乗りつぶし。ここが私にとってはJR四国最後の未乗区間である。

……そうか、この車両ってトイレないのか。買い出しなのか、大量のものが入った袋を持って乗車した人がいた。

車窓から見える山と肱川の景色は、なかなかに綺麗だった。

 

伊予長浜駅到着、下車。

この駅で下車した目的である「ショッパーズ長浜店」に向けて歩き出す。「ンョ゛ハー゛」のところ。しばらく歩き、例の看板を発見。聖地巡礼みたいな感じでとてつもなくワクワクした。

そこからしばらく歩いたところには「長浜大橋」があった。この橋については全然知らなかったが、現存する日本で最古の道路開閉橋とのこと。すげえ。てかやっぱ肱川の川幅広いな。

長浜大橋を堪能してから、ショッパーズ長浜店に戻って買い物。この店オリジナルのものを何か買いたいと思い、牛肉コロッケを購入。その他、ご当地みのある牛乳と、あわしま堂のタルトも買った。

伊予長浜駅に戻り、40分ほど列車を待つ。ショッパーズで購入したものを食べたり、ためていたt。他に、高校生くらいの女性2名が駅の中にいた。

途中、観光列車の伊予灘ものがたりが通過していった。いつか乗りたいな。

 

○17:35伊予長浜→18:50松山

4924D・予讃線普通松山行きワンマン・キハ54形(水色)単行

座席の色がカラフル。車両の前と後ろに明らかなオタクが1人ずつ。

この区間は、景色の綺麗さでそれなりに有名な下灘駅を通る。前方のオタク、案の定下灘駅で下車。下灘駅、ホームにいるのに列車に乗り込まない人々が大量にいたが、車が駅の横に多く停めてあったことからも車で来る人が多いのだと思われる。今回は下車できず、瀬戸内海に沈む夕日は列車の中から窓越しで見ることしかできなかったが、いつか下灘駅を利用したいもの。

次の伊予上灘駅で謎に多くの乗客が乗車。おじさんがホーム上で旗を振っていた。伊予市駅で行き違いと後続の特急待ちのためしばらく停車、下灘駅で外の人に手を振っていたから地元民か?と思っていたオタクっぽい男性が運転手に話しかけて一時下車。この頃には車内の多くの客が俯いて(寝て?)いた。市坪駅でまた行き違いのため4分ほど停車、スケボーを持った男女が乗車してきた。伊予市駅からだか乗務員がもう一人乗ってきていて、停車中に運転手と話をしている。

向井原駅到着をもって、四国のJR路線を完乗していた。

 

松山駅到着。改札前には今治のバリィさん。

これまで調べて旅程を考えた結果、松山観光港に行ってみるのが面白いという結論になり、JR松山駅前→古町→高浜→(バス)松山観光港と進むことにした。古町駅まで路面電車に乗車するため、地下道を通り、路面電車の乗り場へ。

 

○19:00JR松山駅前→19:05古町

伊予鉄道市内線1系統松山市駅行き

宮田町電停のところで、電車は併用軌道から専用軌道へ。

 

古町駅到着。郊外線と路面電車松山市内線)が同じ駅で並んでいる、というのが面白い。

 

○19:19古町→19:36高浜

112・伊予鉄道高浜線普通高浜行き・伊予鉄道3000系3両編成

衣山駅の周辺めっちゃロードサイド。

 

高浜駅到着、すぐに松山観光港への連絡バスに乗車。ALL IYOTETSU 1Day Pass、1,900円もするだけあって、バスも乗り放題なの強い。

 

○19:37高浜駅前→19:39松山観光港

伊予鉄バス松山観光港高浜線松山観光港行き

左手には漆黒の海。

 

松山観光港に到着。フェリーの行き先として、広島や小倉という地名が見えた。フェリーターミナル、やっぱ好きだ。今度はこの港を実際に乗船客として使いたい。

未宿泊だった愛媛県に宿泊する必要があったため、当然フェリーで本州や九州に渡ることはせず、松山市街に戻るリムジンバスに乗り込む。これも乗り放題なのは助かる。

 

○19:50松山観光港→20:18(+1)松山市駅

伊予鉄バス松山観光港道後温泉道後温泉行き

乗客は他におらず。

 

思っていたのより若干遅れて、松山市駅に到着。

駅メモ石井駅廃線伊予鉄道森松線)にチェックインするため、松山市いよ立花→(バス)南石井と進む予定であり、20:21発の横河原線いよ立花駅に向かうつもりだった。もはや間に合わない?と思ったが、走って松山市駅横河原線ホームへ。……間一髪で間に合った。ちゃんと乗り場の場所把握しといてよかった。

 

○20:21松山市→20:24いよ立花

123・伊予鉄道横河原線普通横河原行き・伊予鉄道3000系3両編成

扉の上側にフルカラーのディスプレイあるの強い。

 

いよ立花駅に到着。石井方面へのバス乗り場を見つけ、そこで待つ。周囲に特に面白そうな店があるわけでもないので、ひたすらバス停で待つ。浜松で買ったクッキーをつまむ。

 

○20:36立花駅前→20:43南石井

伊予鉄バス砥部線大岩橋行き

ロードサイド型店舗の立ち並ぶ中を進む。途中で駅メモ石井駅にチェックイン成功。

 

南石井バス停で下車。駅メモでもう一つの廃駅・森松駅にもチェックインするため、もっと先に進みたかったが、いよ立花駅方面への折り返しのバスが無くなるのでこの辺りで引き返す。

南石井の隣のバス停・乙井橋バス停は松山インターチェンジの近くであり、目の前にマックがあった。ただ、折り返しのバスまでに、マックに入って何かを買う時間もなかった。

 

○20:48乙井橋→21:05松山市駅

伊予鉄バス砥部線松山市駅行き

いよ立花駅を超えて、松山市駅まで戻る。

 

松山市駅到着。コインロッカーが使えるのが22時までなので、ここでコインロッカーの中の荷物を回収。

伊予鉄道松山市内線のこの時点での未乗区間は、土休日に運行していない6系統を除くと、上一万〜清水町〜古町であった(松山市〜南堀端〜上一万〜道後温泉とJR松山駅前〜古町はこれまでに乗車済、南堀端〜JR松山駅前は2019年に乗車済)。この区間に乗車すべく、電車に乗り込む。

 

○21:17松山市駅→21:46古町

伊予鉄道市内線2系統松山市駅行き

車内ではPCを開き、これまでのブログ記事の命名規則を整理する作業に取り掛かる。

 

古町駅到着、6系統を除き伊予鉄道松山市内線完乗。伊予鉄道郊外線(郡中線高浜線横河原線)の未乗区間である古町〜松山市いよ立花〜横河原に乗車すべく、横河原行きの電車に乗り換える。

 

○21:52古町→22:30横河原

133・伊予鉄道高浜線松山市まで]/横河原線松山市から]普通横河原行き・伊予鉄道610系2両編成

「みきゃんパーク梅津寺」のラッピング車両。

車内では先ほどに引き続き、PCを開いてブログ整理の作業。

 

横河原駅に到着。これをもって、伊予鉄道の郊外線を完乗。

松山市内に戻るべく、とんぼ返り。

 

○22:38横河原→23:04石手川公園

138・伊予鉄道横河原線普通松山市行き・伊予鉄道610系2両編成

終電。

 

石手川公園駅に到着。橋のすぐ隣。

本日の宿泊地である大街道に向かって歩く。流石まん防が出ていない地域の繁華街である、大街道は非常に明るかった。ただ、酔っ払いの声がめちゃくちゃうるさかった。そして地面には「まち歩き博物館 松山城下町ミュージアム」。

夕食を探して歩き回る。ラーメンを食べる気が満々だったのだが、ありそうなラーメン屋はことごとく営業していなかったし、数少ないやっているラーメン屋である家系ラーメンの店は、酔っ払いの大学生により占拠されている状況だった。

吉野家があったので、そこに入店。ご当地グルメじゃないけどやむを得ない。そういえば鯛めし食べたかったな……。

 

 

38日目(2/28)

 

ブロック:岡山

旅程素案:岡山(松山→今治→(高速バス)→福山→岡山)→津山→新見→倉敷→(在)三原

遂行旅程概要:岡山松山市駅本町六丁目→(徒歩)松山→(特急)今治→(高速バス)福山→岡山)→津山(津山↔︎林野)→新見→倉敷→(在)三原〔快活CLUB三原店〕)

旅程変更:「駅メモのチェックインのため、林野を訪問

 

吉野家を出る頃には、日付が変わっていた。そこから快活CLUB松山大街道店まで歩き、入店し、寝る。

 

6時過ぎに覚醒。無料朝食の食パンを腹に入れ、6時間と少しの利用で退店。月曜未明の入店なので、日曜深夜の入店で休日料金が適用されるよりお得になっていた。

松山市駅に向かって歩く。銀天街を歩いているときに、またも「まち歩き博物館 松山城下町ミュージアム」を発見。

松山市駅広場の整備を進めている旨を記した看板を見つけた。まさに東京駅みたいに、バス停などを端に寄せて、歩行空間を広くとった広場を整備するっぽい。今年度中の工事開始を目指しているらしい。

 

○06:38松山市駅→06:51本町六丁目

伊予鉄道市内線6系統本町六丁目行き

愛媛県内の鉄軌道で唯一乗車していなかった区間を、乗車。

 

本町六丁目電停到着。これをもって、愛媛県内の鉄軌道路線完乗。この電停、6系統と環状線の位置が90°の関係になっているのが面白い。

 

松山駅に向かって歩き出す。昨日見た時点では暗くてよく分からなかった、古町駅構内の線路の配線などを見る。歩きながら、松山駅から乗車する特急の自由席特急券をe5489で購入。

20分ほど歩き、松山駅に到着。自由席特急券の発券のためにみどりの券売機に行くも、若干混んでいた。これ発車に間に合わなかったらやべえ!と焦るも、なんとか間に合った。

 

○07:20松山→07:55今治

8M・予讃線特急いしづち8号高松行き・8000系3両編成(特急しおかぜ8号岡山行き・8000系5両編成に併結)

自由席がかなり混んでおり、7号車で他の乗客の隣・通路側に座る。車内自動放送の英語が完全にJR東日本と一致。左手に瀬戸内海を望みつつ走る。

 

今治駅到着。高校生が多い。愛媛県土産を何も買っていなかったことに気づいたので、駅のセブンイレブン母恵夢……というか「ベビー母恵夢」を購入。

高速バス乗り場に向かい、乗車券を買う。バス停にいると、バスから下車してくる高校生をかなり見かける。島からしまなみ海道経由でここまでバスで出ている高校生も多いのかな。

非常に腹が減ったので、新高岡駅で買った「白えびビーバー」をここで食べ始めることに。

 

○08:25今治駅前→09:54福山駅

瀬戸内しまなみリーディング高速バスしまなみライナー福山駅前行き

白えびビーバーを食べながらバスに乗車、しまなみ海道を通って本州に戻る。

今治北IC入ってすぐの「次のICまで○km」的な案内標識のフォント、なんで伯方島ICは公団ゴシックで、その上の大島南ICは新ゴなんだろうか……。

車内ではWi-Fiが使えたので、接続して旅ツイートを進める。というか、車内では景色を眺める以外、旅ツイートしかしていなかった気がする。

しまなみ海道、時間さえあればサイクリングで渡ってみたかったものだが、仕方ない。バスの車内からでも、しまなみ海道の良さは十分に理解できた。とても天気の良い日であった。

 

福山駅到着。意外と乗り換え時間が限られており、若干早歩きで改札に入る。

 

○10:01福山→11:02岡山

1732M・山陽本線普通相生行き・115系(末期色)3両編成

毎度おなじみ真っ黄色の電車に乗って、岡山駅へ。

 

岡山駅到着。JR四国アンパンマン列車がいた。

ここで最長片道切符を取り出し、最長片道切符の経路を進める旅を再開する。

 

◎234. 11:10岡山→12:17津山

3936D・津山線快速ことぶき津山行きワンマン・キハ40形(朱)2両編成

牧山駅のところで電波状況が悪くなり、駅メモのチェックインに失敗するのではないかと心臓バクバク。無事成功したが、……しかし電波状況悪すぎないか?別にdocomoの通信障害とかじゃないっぽいんだけど。中国山地ってどこもこんなもんなのかな。

 

津山駅到着。急いて改札に向かい下車印をもらって、急いでホームに戻り列車に乗り込む。

駅メモで3日前にチェックイン失敗した美作大崎・西勝間田・勝間田・林野の各駅、これに改めてチェックインするため、一旦最長片道切符の経路を外れて林野駅まで姫新線に乗車する。

 

○12:20津山→12:43林野

2828D・姫新線普通佐用行きワンマン・キハ120形(橙+赤)単行

列車の進行に合わせて、駅メモのチェックインも済ませていく。林野駅近くで無事、目標達成。

林野駅で折り返すことにしていたが、折り返しまで1時間以上の時間がある。周辺に何かないかとネットで調べていたら、湯郷温泉なる温泉があることを知ったが、どうやら林野駅から出ているバスは時間が合わないようだ。

 

その林野駅に到着。とりあえず湯郷温泉の方に歩いて行ってみることにした。古びた「バスのりば」を見て、かつてはこの駅を経由して温泉街に行く人々で賑わったんだろうな、と思いを馳せる。

温泉に向かってどんどん歩いていくが……やっぱ遠くね?途中で行くのがめんどくさくなった。しばらく歩いたところで折り返し、林野駅に戻ることにした。湯郷温泉は別の機会に、ちゃんとバスを使って行こう。

 

しかし、せっかくここまで来たのだから、どこかの店で昼食でも食べたいものだ。そう考えていると「つるや」という店が目に入った。調べてみると、津山市を拠点とする弁当屋らしい。

入店。「メガダブル海老カツ丼」というメニューがあったので、食べてみることにした。セフードコートみたいに、できたら呼ばれて自分で取りにいくスタイル。……何これ、めちゃくちゃ美味いんだけど。卵がちょうど良いとろっとろさ、それに対してカツはジューシー、さらに海老天が良い味を出している。この旅始まってから、一番印象に残った食事かもしれない。冗談抜きで。

 

680円の素晴らしき昼食を堪能して、歩いて林野駅に戻る。

林野駅到着。「光トラベルセンター」なる旅行代理店が駅業務を代理しているらしく、駅舎の中には旅行のポスターがいろいろ貼ってあった。面白い。

ホームで列車を待っていると、男子高校生集団が友達だかと通話していて、「何してるって汽車待ってる」みたいなことを言っていた。汽車、ね。 

 

○13:59林野→14:23津山

2829D・姫新線普通津山行きワンマン・キハ120形(橙+赤)単行

勝間田駅にて、ブレザーの中にパーカー着てる系女子高生が乗車。

 

津山駅到着、下車。せっかくなのでご当地グルメ津山ホルモンうどんでも食べたかったが、やっている店がなかったので諦めた。津山まなびの鉄道館も休館日。かなしいね。

 

◎235. 14:55津山→15:42中国勝山

1863D・姫新線普通中国勝山行きワンマン・キハ40形(朱)単行

「線路は続くよどこまでも」のすぐ後にJR西日本標準接近メロディーを流す津山駅

美作落合駅を出たところで財布の中を確認する。……あれ、学割証3枚あるじゃん。昨日1枚見落としてたんか。京都→中津川(※結局この区間では使わないことになる)と、忘れてた博多→厚狭(※結局柚須→厚狭になる)と、あと1枚どこかで使わない?大丈夫か?

てか電波かなり通じるな、さっきの電波通じなかったのはやっぱ津山線に特有のやつだったのか?まあこっちは盆地であって山間部じゃないってのもありそうだけど。

 

終点の中国勝山駅に到着。幼稚園〜小学校低学年くらいの兄弟と思われる少年2人が、駅の近くで遊んでいた。

ここから先に進む列車まで1時間あるので、散策する。まずは美作勝山郵便局を発見したので、ATMを使用。しばらく歩いていると、町並み保存地区へ。他の地域の「町並み保存地区」同じく、良い感じの歴史ありそうな街並みが見られる。「谷崎潤一郎疎開の地」だの「寅さんロケ地」だのがあった。

川を渡ると、スーパーマーケットの「マルイ」があった。せっかくなので、パンとご当地っぽい牛乳を購入。下校中と思しき中学生を見つつ(不審者ではない)、中国勝山駅に戻る。

駅ではスーパーで購入したパンを食べつつ、列車を待つ。

 

◎236. 16:47中国勝山→17:42新見

865D・姫新線普通新見行きワンマン・キハ120形(橙+赤)単行

マジで中学生しかいない。

中国勝山駅を過ぎ、突然車窓に現れた雪。すぐ消えたと思ったら、月田駅を過ぎてまた現れた。

隣の席、月田駅で男子中学生集団と入れ替わる形で女子中学生集団が座り、人間関係に関する生々しい話をし始める。うお、女子中高生って感じ。

富原駅、右手に見えるかつてのホームの跡。富原駅で中学生が全員下車し、残る乗客は自分含めて3人。17時を回ってもまだ車窓は明るい。

刑部駅、謎に駅前がでかい。外国人の女性と日本人?の男性のコンビが乗車してきた。行き違いのため4分の停車。逆方面にやってきた車両、キハ120系単行だけど前面の色がちょっと違った気が。

 

しばらくして新見駅に到着。12分しかない中で、わずかに駅前を散策。ここも「〇〇を大河ドラマに」があるのか(新見の場合は山田方谷だった)。

 

◎237. 17:54新見→19:02倉敷

862M・伯備線普通備前片上行き・115系湘南色)3両編成

湘南色でちょっと感動してしまった。車内では、12日後(3/12)以降の旅程について考えを巡らす。

3/15と3/16は夜17:00以降にオンラインのアルバイトがあり、できれば両日とも出たいので、両日とも17:00には宿の個室にいられるのが望ましい。しかし現状では、3/15は宮崎駅発で日南線宮崎空港線乗りつぶしてから鹿児島中央駅まで行って泊まる行程になっているが、これでは鹿児島中央駅到着が17:00ギリギリになってしまうし、翌日3/16の17:00に個室かつ安い宿にいることも困難。

ここで日南線宮崎空港線乗りつぶしを前日に前倒しすれば、3/15には宮崎駅発で熊本県宇土駅まで行くことができ、宇土の快活CLUB(個室あり)に17時前に入店できる。さらに翌日3/16には博多駅隣の吉塚駅まで行くことができ、福岡市内の個室かつ安い宿に17時前にチェックインできる。両日ともにアルバイトに出られるこちらの方がよっぽど良いので、日南線宮崎空港線乗りつぶしは3/14に前倒しすることに決定。
3/14に下関駅を始発で出て、一部区間で特急を使えば、その日のうちに日南線宮崎空港線乗りつぶしまで済ませて宮崎駅まで戻って来られる。その場合、もともと3/14に予定していた下関の唐戸市場・関門海峡トンネル人道観光はできなくなるが、3/13に前倒しすれば良い。

3/12の17:15到着のフライト(石垣島発)で福岡空港に着くことを考えると、3/12は福岡市内で宿を取ってゆっくりし、3/13に朝イチで博多駅門司港駅を移動してから関門海峡トンネル人道経由で唐戸に渡り、そこから移動して厚狭駅から最長片道切符の経路を再開して下関駅まで進む、この経路が無難だと思われた。その場合、3/12夜18時以降にも、同じくオンラインでアルバイトに出ることができる。

結論:旅程を全体的に前倒しにする。(この旅程を遂行するのは50日目〜54日目の3/12〜16に該当しており詳しくは[旅52][旅53][旅55]で述べる。)

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倉敷駅到着。ここでは夕食を食べることにしていた。

まずは何も考えず、駅北口のアリオ倉敷へ。中に入ったところで、「倉敷のご当地グルメって何だ?」と調べ始め、ぶっかけうどんご当地グルメであったことを思い出す。ぶっかけうどんが食べたくなり、駅南口のふるいちで食べることにした。

店まで行き、入店、ぶっとろ(とろろつき)を頼んで食べる。……うん、やはり美味しい。3日連続でうどんを食べたことになってしまった。

食べ終えたらまたアリオに行き、飲み物と翌日の朝食(パン)を確保して、駅に戻る。

 

◎238. 20:16倉敷→21:20尾道

1763M・山陽本線普通糸崎行き・113系(末期色)4両編成

最初座れなかったが新倉敷駅で若干空いたので、座席に座ってバイトの作業。近くの若い男性(高校生?)の集団がバレンタインについて話していた。たしかにゲームのバレンタインイベあるよな、ありがたいよな。東尾道尾道尾道大橋の下あたりに「日立造船 向島工場」看板光っててめっちゃよく見えるな。

 

尾道駅で下車。暗くなっていて海はよく見えないけど、確かに海のとても近くである。海を感じてから駅に戻る。

 

◎239. 21:34尾道→21:47三原

443M・山陽本線普通三原行き・115系(末期色)3両編成(確か)

本日最後の区間

 

三原駅に到着、歩いて快活CLUB三原店へ。22時なので比較的早いが、すぐに寝る。

 

 

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[雑31]高速道路雑感

「高速道路」という存在、なかなか面白い。

 

 

4+αの種別

 

私という人間、鉄道の路線図系のオタクとして認識されている(と思う)が、実は高速道路網も好きな人間である。

その「好き」の表れが、小学生の頃に首都圏の高速道路のインターチェンジ(IC)・ジャンクション(JCT)の形状をノートに模写していたという、極めて謎な行動である。今考えてもあれは何の意味があったのか分からないが、当時から高速道路なる存在に魅了されていたってことは間違いない。

今回はそんな「高速道路」について、語ってみよう。

 

緑の標識で案内され、制限速度が一般道より高く設定されている。有料区間の管理主体は基本的にNEXCO。多くの人にとって、日本の「高速道路」はこのような共通の認識があるだろう。

しかしこの「高速道路」、法令上は明確に複数の種別が存在する。

 

高速自動車国道(A路線)

高速自動車国道法第4条に基づく「高速自動車国道の路線を指定する政令」でその路線を指定されたもの。

無料の新直轄区間を除き、管理主体は原則NEXCO

国土開発幹線自動車道」と、「高速自動車国道として建設すべき道路の予定路線(国土開発幹線自動車道の予定路線を除く)のうちから、政令でその路線を指定したもの」に分かれる。前者は第一東海自動車道東名高速道路)や常磐自動車道など、後者は成田国際空港線(新空港自動車道)・関西国際空港線(関西空港自動車道)・関門自動車道・沖縄自動車道の4路線が該当。

 

高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路(A’路線)

本来高速自動車国道で整備されるべき路線のうち、一般国道の整備が急務となっている一部区間を先行整備した道路。すなわち「高速自動車国道」とは違う「自動車専用道路」だが、一方で「高速自動車国道」に編入されることもある。

有料区間NEXCO管理が多い。

有名どころだと、京葉道路宮野木JCT以南や名阪国道が該当。

 

国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路一般国道の自動車専用道路)(B路線)

道路法第48条の2に基づき、国土交通大臣が指定した道路。「自動車専用道路」であり、一般国道のバイパス扱い。

有料区間NEXCO管理が多いが、一部(仙台松島道路など)「地方道路公社」が管理する部分もある。

首都圏中央連絡自動車道圏央道)や東海環状自動車道などが該当。圏央道東名高速常磐道高速自動車国道)とは明確に異なる存在なのである。

 

本州四国連絡道路

その名の通り。「自動車専用道路」。

NEXCOではなく、JB本四高速が管理する。

神戸・鳴門ルート(神戸淡路鳴門自動車道)と児島・坂出ルート(瀬戸中央自動車道)と尾道今治ルート(西瀬戸自動車道)が該当。

 

以上4種別は「高規格幹線道路」となる。1種別が「高速自動車国道」、3種別が「自動車専用道路」。これらが「高速道路」であることに、疑いは持たれないだろう。

 

ただし「自動車専用道路」には、上記の「高規格幹線道路」の3種別のほか、以下の2種別も存在する。そして「自動車専用道路」における案内標識は原則緑色であり、したがって「高規格幹線道路」であるか否かにかかわらず、青色の一般道とは異なる存在「高速道路」として認識されてもおかしくはない。

 

地域高規格道路」に指定されている自動車専用道路

首都高などの都市高速道路や、第三京浜横浜横須賀道路など。

都市高速道路NEXCOが管理せず、首都高速道路株式会社・阪神高速道路株式会社あるいは地域道路公社が管理する。都市高速道路以外の有料区間であれば、第三京浜のようにNEXCO管理のものと、常陸那珂道路(茨城県道路公社)のように地域道路公社管理のものが併存する。

 

・その他の自動車専用道路

京葉道路宮野木JCT以北・箱根新道など。

上に同じく、有料区間に関してはNEXCO管理のものと地域道路公社管理のものが併存する。

 

……さて、「有料区間は」という文言がたびたび登場しているが、これは公道無料区間については国道の指定区間なら国、国道の指定区間外あるいは都道府県道なら都道府県あるいは政令指定都市市町村道なら市町村が管理する、と決まっているからである。これに対して公道有料区間は通行料金の収受があるので、公要素の強い企業が登場するのである。(確証はないけど、たぶんそういうこと。)

(ちなみに私道かつ一般の交通の用に供される道路は、道路法でなく道路運送法上の「一般自動車道」に該当する。東京高速道路、通称KK線はこっち。)

 

……ややこしいんじゃあ!!!!!

 

 

「路線名」と「道路名」

 

鉄道で「埼京線」というのがあるが、厳密には「埼京線」という名称の路線は存在せず「埼京線」は運転系統の名称に過ぎない、これと似た現象が高速自動車国道の世界でも起きている。

すなわち高速自動車国道では、「路線名」と「道路名」が違うのである。

 

例えば、「東名高速」として一般に知られる道路。これの道路名(通称名)は「東名高速道路」だが、政令で定められた路線名(正式名)は「第一東海自動車道」である。同じく、「新東名高速道路」が「第二東海自動車道横浜名古屋線」に対応する。

他の例だと、「東北自動車道」は「東北縦貫自動車道弘前線」だし、「関越自動車道」は「関越自動車道新潟線」。「東京外環自動車道」に至っては、「東北縦貫自動車道弘前線」と「常磐自動車道」と「東関東自動車水戸線」に分かれる。

 

……ややこしいんじゃあ!!!!!

 

 

自動車専用道路の番号

 

東海道の大半が1号、東京郊外を環状に結ぶのが16号など、一般に「国道」と言われて想起される道路に番号があるのは周知の事実だと思う。この一般に「国道」と言われて想起される道路、法令上は「一般国道」という名称なのだが、「高速自動車国道」でない国道はすべて「一般国道」となる。

すなわち「自動車専用道路」も、国道であれば「一般国道」に該当する。そして「一般国道」にはすべて番号があるので、当然「自動車専用道路」も国道であれば番号がある(都道府県道であっても然り)。

例えば分かりやすいのが、京葉道路穴川IC以西の「14号」であろう。国道14号と言えば、東京と千葉を結ぶ国道である。

 

近年になって、日本の高速道路にもナンバリングが導入された。このナンバリングは「アルファベット+数字」が原則であるが、自動車専用道路の場合、この高速道路ナンバリングの数字と、一般国道としての数字が一致しないことがある。

 

京葉道路穴川IC以南 一般国道16号、高速道路ナンバリングはE14

首都圏中央連絡自動車道圏央道) 一般国道468号、高速道路ナンバリングはC4/E66

第三京浜 一般国道466号、高速道路ナンバリングはE83

 

……ややこしいんじゃあ!!!!!

 

 

高速道路上の施設の名称

 

私の独自研究によると、インターチェンジ(IC)・スマートインターチェンジ(SIC)・ジャンクション(JCT)・サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の名称については、どうやら「建設時の自治体の名称」が使われることが多いようである。

 

例えば、開通以降に自治体の合併と施設の新設が相次いだ、常磐道谷和原ICから友部JCTまで。

谷和原IC 谷和原村(建設)つくばみらい市

・つくばみらいSIC(建設中) 谷和原村つくばみらい市(建設)

・谷田部IC 谷田部町(建設)つくば市

・つくばJCT 谷田部町つくば市(建設)

・谷田部東PA 谷田部町(建設)つくば市

・桜土浦IC 桜村/土浦市(建設)つくば市/土浦市

・土浦北IC 土浦市(建設)土浦市

・千代田PA 千代田町(建設)かすみがうら市

・千代田石岡IC 千代田町/石岡市(建設)かすみがうら市/石岡市

・石岡小美玉SIC 石岡市/美野里町→石岡市/小美玉市(建設)

美野里PA 美野里町(建設)小美玉市

・岩間IC 岩間町(建設)笠間市

・友部SA/SIC 友部町(建設)笠間市

・友部JCT 友部町(建設)→笠間市

なお、友部JCTでは北関東道と交わるが、その北関東道にある桜川筑西ICは岩瀬町/協和町桜川市/筑西市(建設)

……市町村合併の影響が露骨に表れている。谷田部JCTとか笠間東JCTとかの可能性もあったわけで。「桜土浦」を見て「なに『桜』とかつけてかっこつけてんだよ」とか思っちゃった15年前の自分よ、別にこの「桜」はかっこつけじゃねえんだわ。

(ちなみに「土浦北IC」に見られるように、方角は地名の後につけるのが基本。また、境界近くにある場合など、複数自治体の名前をつけることがかなり多い。)

 

この法則により、以下のような面白い現象が生じる。

 

・北上金ヶ崎IC/北上江釣子IC(東北自動車道

建設当時、金ヶ崎町と江釣子村があった。そのうち江釣子村のみ、北上市の一部となった。そのため現在では、北上金ヶ崎ICは北上市と金ヶ崎町の境界にある一方、北上江釣子ICはがっつり北上市内にある。

 

・仙台宮城IC(東北自動車道

「前橋群馬」「高松香川」のような調子に乗った名前のようだが、実は建設当時ここには「宮城町」という自治体があり、そのためこのような名前となった(現在は全域仙台市)。なお「宮城」はもともと郡名であり、これの亜種が児玉郡/本庄市本庄児玉IC(関越自動車道)や都賀郡/栃木市の栃木都賀JCT東北自動車道/北関東自動車道)。

 

・更埴IC/更埴JCT(長野自動車道)

昔ながらの地名は「屋代」、現在の自治体名は「千曲市」だが、建設時は「更埴市」だったのでこうなっている。「更埴」なんて「更級」と「埴科」の合成地名だし、一つのインターチェンジに使うには不適切と思われるチョイス(悪口)。

 

・荒川胎内IC(日本海東北自動車道

荒川町/中条町→荒川町/胎内市(建設)→村上市/胎内市(供用開始)。なお隣は中条IC(建設時はまだ胎内市でなく中条町)。絶妙。

 

ただし、やはり例外はかなりある模様。それがまた面白い現象を起こしている。

 

・横浜青葉IC/JCT東名高速道路

「青葉」は行政区の名前ではあれど、それは横浜市の一部であるし、「青葉」という他の自治体が存在したわけではない。隣の横浜町田ICとの大きな違い。

(なお横浜町田ICは当インターチェンジの供用開始に合わせて「横浜IC」から改名した。インターチェンジの改名は相当珍しいはず。)

 

・姉崎袖ヶ浦IC(館山自動車道

かつて市原郡姉崎町があったが、建設時には既に市原市であり、現に隣のインターチェンジの名称は市原IC。しかしながらここは「市原袖ヶ浦」でなく「姉崎袖ヶ浦」となっている。なお「姉崎」は「あねさき」であり、駅名にある「あねがさき」ではない(同様の事案が「米原」でも起こる)。

 

・佐原香取IC(東関東自動車道)

仙台宮城ICや本庄児玉IC同じく、代表的自治体名(佐原)の後に郡名(香取)を入れたパターンだが、建設当時「香取」という名のついた自治体は無かった香取神宮知名度ゆえに入れたのだろうか。その後佐原市香取郡の周辺町と合併し「香取市」となったが、このインターチェンジは相変わらず自治体の名を冠していることとなる。

 

・塩沢石打IC(関越自動車道

建設当時、既に石打村は塩沢町に吸収されていた。しかし「石打」にスキーリゾートとしてのイメージがあったからか、「塩沢IC」にはならなかった。なお現在は南魚沼市

 

・飯田上久堅・喬木富田IC(三遠南信自動車道

異常な長さの名前。今ある「飯田市」「喬木村」に、各自治体の地区名を加えたもの。「上久堅」は昭和大合併以前に村の名称として存在したが、「富田」は存在したことがないっぽい。

 

・東部湯の丸IC、上田菅平IC(上信越自動車道

湯の丸」「菅平」は自治体名ではなかった。高原地帯として知られており、そこへのアクセスが良いよーという意味を込めて付けたのだろうか。西那須野塩原IC、黒磯板室IC(東北自動車道)も同じ匂いを感じる。

 

・琴丘森岳IC(秋田自動車道

鹿渡町/森岳村→琴丘町/山本町(建設)→三種町。目まぐるしく変わる自治体名。「琴丘山本」でも「鹿渡森岳」でもなく「琴丘森岳」にしたのは何故だろうか。

 

・諏訪南IC(中央自動車道

諏訪郡の南」であり、諏訪市にはかけらもかすっていない。紛らわしいことこの上ない。

 

……いろいろあるねえ。

 

 

異常道路・京葉道路

 

国道14号区間国道16号区間があるし、一般道区間と自動車専用道路区間があるし、その境界「京葉口」は謎の場所にあるし、自動車専用道路区間はA'路線区間とただの自動車専用道路でしかない区間があるし、終点は特に目立たずにそのままA路線の館山自動車道に入っちゃうし、有料道路のはずなのに無料の区間があるし。

 

 

面白い構造のICとJCT

 

語ったらキリがないので割愛しましょう。

 

 

高速道路オタクと語り合いたい。

[旅45]最長片道切符の旅:35日目〜36日目(2022/2/25〜2022/2/26)

前の記事

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最長片道切符の旅の記録について

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35日目(2/25)

 

ブロック:鳥取

旅程素案:福知山→鳥取→郡家(郡家↔︎若桜東津山→姫路→(在)上郡→岡山(岡山→高松)

遂行旅程概要:福知山→浜坂(浜坂↔︎(バス)湯村温泉鳥取→郡家(郡家↔︎若桜東津山→姫路→(在)上郡→岡山(オンラインの用事)(岡山→高松〔快活CLUB瓦町駅前店〕)

旅程変更:「駅メモの温泉むすめコラボイベントのミッションをこなすため、湯村温泉を訪問



始発列車に乗車すべく、早くにホテルを出て福知山駅に向かう。

福知山駅、「福知山駅お忘れ物ランキング」なるものが階段に貼ってあった。やっぱ傘とスマホですよね。

 

◎225. 06:07福知山→07:35城崎温泉

423M・山陰本線普通城崎温泉行き・223系2両編成×2

車掌あり。やはり左右の見通しが悪いところとかだと、昨日の小浜線同じく、車体が緑の光を発して走っているのが感じられる。

下夜久野駅で11分の停車なので外に出てみる。行き違い列車が6分ほど遅れているらしい。さとうグループのスーパーを発見し、明かりがついていたのでもしややっている?と思ったが、壁に営業時間は7時からと書いてあった。行き違い列車(ワンマン)が到着したが、パンタグラフから白い光を出していた。

下夜久野駅を出て府県境を越え、兵庫県。車内で昨日買ったドーナツを食べる。府県境を越えた梁瀬駅でそれなりの高校生が下車、和田山駅で高校生が入れ替わり、八鹿駅で一部の高校生が下車し、江原駅で大量の高校生が乗ってきた。気づけば車窓は雪景色になっていたが、これは県境越えたあたりからかな。豊岡駅でほとんどの高校生は下車したが、逆に乗り込んでくる高校生もいた(城崎に高校はないはずだし香住方面か?)。玄武洞駅で、小学生と母親がホームにいて、車両のドアが開かず苦戦していた。車掌がいるはずなのに普通に発車しようとしたので、中からドアを開けて助けようとしたが、ボタンを押す直前におそらく車掌扱いでドアが開いた。小学生だけ乗り込んだ。城崎小かな?

 

城崎温泉駅に到着。足湯に入るかと思っていたが、温泉街散策を優先。雪そうでもなくね?と思ったけど、ちゃんと除雪されてるだけか。温泉街の方面には元気な小学生どもがいた。

 

226. 07:57城崎温泉→08:56浜坂

163D・山陰本線普通浜坂行きワンマン・キハ47形(朱)2両編成

香住駅を過ぎたあたりからパソコンを取り出してアルバイトの作業を始める。餘部駅にて「これより先は空の駅です」というアナウンス。本当に、空の駅だ。

 

浜坂駅到着。駅舎に「鉄道グッズ館”鉄子の部屋”」という、明らかに鉄道グッズが展示されてそうな施設があった。ただし開館時間が10時からなので、今は見られない。それに令和4年3月31日で閉館してしまうそうだ。

駅の近くには浜坂温泉の足湯があった。時間があったので駅前を少し散策してから、浜坂駅に戻り、湯村温泉方面へのバスを待つ。

 

○09:15浜坂駅→09:41湯村温泉

新温泉町コミュニティバス「夢つばめ」浜坂温泉線温泉総合支所行き

バスに乗りながら、明後日に松山で宿泊する場所をネットで探す。個室だと、やはり快活CLUB松山大街道店が一番安そうである。

 

湯村温泉到着。

とりあえず、駅メモの温泉むすめコラボイベントのミッションをこなすべく、温泉街の方に向かう。階段を降りたところで、「Yumura♡」のでかいオブジェを発見。チェックインスポットに向かって歩きつつ、現金が少なくなっていたので郵便局のATMを使う。チェックインスポットの一つが「清正公園」だったが、丘の上にある公園に行くのはめんどくさそうであり、近くでチェックインに成功したため現地には行かず。ここをもって全ミッション完了、温泉むすめの湯村千代のでんこを獲得。

そこからどう動こうかと、観光案内所でもらったマップを眺めていると、地元の方と思しき男性に声をかけられた。正福寺をお勧めされたので、湯村温泉を代表する観光スポット・夢千代像

を見てから、丘の上にある正福寺へ。さらに歩いて「夢千代館」のところに向かうと、「昭和のオート三輪」の絵が描かれた壁があり、ここで「湯村温泉まちかどギャラリー」なるものの存在を知る。そこから「Yumura♡」オブジェの先まで歩くと、今度は「湯村温泉まちかどギャラリー」の一つとして、昭和風の広告がコレクションされている場所を発見。

近くにヤマザキYショップがあり、ここで生卵を買って「荒湯」で温泉卵を作ることができることを知る。早速買ってみて、「荒湯」に行き、高温の湯の中に卵を入れる。温泉卵ができるまでの間、近くの足湯でくつろぐ。……あれ、ポケットWi-Fiどこやったっけ。……ないぞ。どこかに落としたな。焦る。

郵便局のATMとYショップに確認しに行ったが、どちらにも落としていなかった様子。これは列車かバスの中に忘れたな、と考え、出来上がった温泉卵を回収してから湯村温泉バス停(湯村温泉全但ビル)に向かう。係員に確認すると、さっき乗車したバスは11:08くらいにここに戻ってくるから、その時に確認すると良いとのこと。当時10:49であったため、一旦温泉街の方に戻る。同時にチャットを使ってJR西日本にも問い合わせ……しようとしたが、別アプリを開くとチャットが中断されてしまう仕様であり、非常にめんどくさかった。

11:08が近づいたため、バス停の方に戻る。すぐにバスが来て、係員が車内を確認したものの「無い」とのこと。そこで自分が入って確認すると……あった!!!!!ということで無事ポケットWi-Fi回収成功。今後は気をつけよう。

11:00発のバスには乗れなくなっていたため、11:30発のバスに乗ることに。時間があったので軽食を買おうと温泉街に戻り、「はまだ」で但馬牛コロッケを購入。そこからバス停に戻り、3個ある温泉卵の1個を食べながら、バスを待つ。

 

○11:30湯村温泉→11:56浜坂駅

新温泉町コミュニティバス「夢つばめ」浜坂温泉浜坂駅行き

浜坂駅に戻る。

 

浜坂駅到着。「鉄道グッズ館」が開館していたので、わずか2分程度ではあるが中を見る。もっとじっくりと見たかったな……と思いつつ、鳥取県内で1人で店で飯を食べるため、12:01発の列車に乗車すべくホームへ向かう。そういや浜坂駅、「のりかえ 全但バス 湯村温泉方面」って掲示があるけど、その路線は全但バスが撤退して新温泉町の有償旅客運送になってるんですわ。

 

◎227. 12:01浜坂→12:48鳥取

531D・山陰本線普通鳥取行きワンマン・キハ47形(朱)2両編成

浜坂駅時点で大量にいた中学生が諸寄駅で下車していった。「ありがとうございました」の声が良い。車内では残りの温泉卵2つを食す。福部駅でキハ121・126系と思しき車両と行き違い。

 

鳥取駅到着。

早速、北口のすなば珈琲へ向かう。「もさ海老ピラフ」を注文し、食べる。カフェのはずなのに、かなり食事メニューが充実している。

食べ終えると北側を散策。「まちパル鳥取」なる施設を発見し中に入ると、賞味期限の近くなった「二十世紀梨タルト」が格安で売られていたので、思わず購入。そして一旦施設を出たが、マンホールカードを配布していることを知り、再び入ってマンホールカードをもらう。

そこから鳥取駅に戻り、駅ナカで缶の「二十世紀梨ドリンク」を購入しつつ、ホームへ。接近メロディーが、鳥取を感じさせる。

 

◎228. 14:10鳥取→14:24郡家

657D・因美線普通智頭行きワンマン・キハ47形(朱)2両編成

乗車。

 

郡家駅到着。改札を出る時間もなく、ホーム向かい側にいる若桜鉄道の列車に乗り込み、整理券を受け取る。郡家駅で最長片道切符は中断する形。

 

○14:26郡家→14:58若桜

1357D・若桜鉄道若桜線普通若桜行きワンマン・若桜鉄道WT3000形(WT-3001)単行

めちゃくちゃおしゃれな車両だ、と思ったら水戸岡デザインだった模様。車内で「二十世紀梨ドリンク」を飲む。

 

若桜駅到着。降りる時に列車内で運賃を支払おうとしたところで、往復運賃より安いフリーきっぷの存在を知り、駅窓口で購入。同時に鉄印も購入し、また駅スタンプをメモ帳に押印。

駅前にはTOSCなるスーパーがあった。せっかくなので中に入り、ご当地パンっぽい「蒜山牛乳クリームパン」と飲み物を購入。

 

○15:13若桜→15:45郡家

1340D・若桜鉄道若桜線普通郡家行き・若桜鉄道WT3000形2両編成

後ろ(若桜駅側)に一両、スズキの車に関するラッピングをした車両を併結して2両編成。車掌が乗務。若桜駅を過ぎて車掌が切符拝見に来る。丹比駅に「みんなで乗ろう 若桜鉄道」の掲示があった。

 

郡家駅到着。ここでも改札を出る時間がなく、そのまま因美線の車両に乗る。

 

◎229. 15:48郡家→16:19智頭

637D・因美線普通智頭行きワンマン・智頭急行HOT3500形(HOT3505・HOT3503)2両編成

用瀬駅では、若干音程が高いバージョンの、例の(鳥取駅と同じ)接近メロディーが流れてた。

 

智頭駅到着。改札を一旦出るも、すぐにホームに戻る。

 

◎230. 16:30智頭→17:32東津山

681D・因美線普通津山行きワンマン・キハ120形(橙+赤)単行

県境越えの区間の駅間がやたら長い。美作河井駅での駅メモのチェックインに成功し、気が済んだところで車内のトイレへ。トイレの中だからか普通に山間部だからかは分からないが、電波の入りが悪かった。美作滝尾駅で突然のレトロな駅舎。

 

東津山駅到着。線路を跨ぎ、乗り換え。

 

◎231. 17:35東津山→18:31佐用

2834D・姫新線普通佐用行きワンマン・キハ120形(橙+赤)単行

東津山駅の時点で高校生が大量に乗車していた。

駅メモを開いて……あれ、すぐ落ちるぞ。端末の問題か?とりあえず端末を再起動してアプリを起動させるが起動せず。キャッシュクリアしようと思うけどその前に落ちる。写真の「最近削除した項目」をすべて消去して端末を軽くするも起動せず。Twitterで検索したら、端末の問題でなくアプリの不具合とのこと。どうしようもないままに美作大崎・西勝間田・勝間田・林野の4駅を通り過ぎていく。Twitterで見る限り、ウィジェットの方ではチェックインできるみたいだが、ウィジェットの追加の仕方がわからん。Google検索して、ようやく追加の仕方が判明。追加できたので、とりあえずチェックイン。もっと早くにウィジェットに追加しておけばよかったか。程なくしてアプリも復旧。とりあえずルートビューンで、チェックイン失敗した4駅にアクセス。この4駅にチェックインするため、3日後の津山訪問時に津山↔︎林野を単振動するかと思ったが、ダイヤが絶望的。夜行バスが中国道を通れば良いのになーと思ったが、まあ通らないだろう。その後の駅は普通にチェックイン。もう一回くらいアクセスしておこうと思い、チェックイン復帰地点の駅でオモイダースを使い、レーダーを使って4駅にアクセス。

 

佐用駅到着。謎のイルミネーションがあるほか、何もねえな。てか智頭急行の定期券高いな。

 

◎232. 18:49佐用→19:52姫路

876D・姫新線普通姫路行きワンマン・キハ122形単行

やはりチェックインを逃したのはとても痛いが、これでチェックインしそびれた駅が竜飛海底駅を除き「忘れていた3駅→日常生活の中でチェックインしていた」「端末あるいは通信環境の問題で逃した3駅→高校卒業直後の旅でチェックインしていた」とあわせて10駅になるし、ちょうど良いのかも。「運営側の問題によりチェックインできなかった」ってのもまたこの旅の証になるかもしれない。

播磨新宮駅で男子高校生グループが乗ってきて、自分が前の座席に乗せていた荷物を下ろし、前の座席の向きを変えさせ(て男子高校生らの座るスペースを作)る。本竜野駅では高校生以外のかなりの乗客が乗車。本竜野駅を過ぎてもなおトンネルがあることが少し意外。余部駅は「あまるべ」でなく「よべ」なのか。余部駅の手前、左側(北側)に姫新線車両の基地が見えた。かなり明るい。余部駅で、前の男子高校生グループが下車していった。このグループ、「電車のダイヤ」って言葉使ってたよな、気動車区間でも乗客の認識ってそんな感じなのだろうか。

 

姫路駅到着。中間改札を抜け、改札を抜け、駅の外へ。

「城めぐり」(位置ゲー)で姫路城にチェックインするため、駅から姫路城の方面に歩く。しばらく歩いてチェックインに成功したら引き返し、「舞台めぐり」で姫路アニメイトのチェックインをこなしつつ、姫路駅の駅ナカ?のラーメン屋(きんとら)へ。それほど時間に余裕がなかったため、料理が出てくるまでの時間を勘案して、早そうなラーメン屋にした。

ラーメンを完食すると、駅ナカのスーパーで牛乳と爽健美茶を買ってから、ホームへ。

 

◎233. 20:38姫路→22:04岡山

1339M・山陽本線普通福山行き・113系(末期色)4両編成(確か)

車内にて、21時ピッタリにやることになっていたアルバイトの案件をこなす。

上郡駅でもJR神戸線の接近メロディーなのか。瀬戸駅は駅前にはマンションが見えた。近くに座っていた大学生っぽい男性二人組が、過去と未来について議論をしていた。

チェックイン失敗した4駅への3日後の訪問を諦めきれず、近くを通る路線バスの時刻表を調べる。しかし、やはりダイヤが渋い。訪問は難しそうである。

22時から、同じアルバイトのミーティングがあった。最初の4分間、列車の中から耳だけ参加。

 

岡山駅到着、改札を出る。後楽園口(東口)にて立ち止まり、ミーティングに改めて参加。22:20あたりにミーティングは終了し、そこから「舞台めぐり」の岡山アニメイトのチェックインを済ませ、駅近くのイオンの方まで散策してから、駅の中に戻る。

岡山駅で最長片道切符を中断し、四国に渡る。高松駅まではSuicaが使えるのでありがたい。Suicaで改札に入る。

 

○22:45(+6)岡山→23:40(+6)高松

3171M・瀬戸大橋線茶屋町まで:宇野線/茶屋町から宇多津まで:本四備讃線/宇多津から:予讃線快速マリンライナー71号高松行き・5000系3両編成

マリンライナーに乗り込む。近くのホーム、「線路は続くよどこまでも」の後に標準入線メロディー。遅れていた赤穂線を待っていたので、22:45の出発予定時刻を6分過ぎての発車。

車内にて、2日後の快活CLUB松山大街道店を予約。2日後と言いつつ、3日後(2月28日)の0:00からの予約となっている。

 

高松駅到着。車両の形式を確認し忘れたので、一旦下車した後に再度車内に入って確認しようと思ったが、それを見た駅員に「回送ですよー」と言われてしまった。仕方なく、確認せずにそのまま改札を出る。

ここから瓦町駅の快活CLUBまで歩く……が、駅メモで2月26日のメモリールート(その日にチェックインした駅から選んでルートを作れる)にことでん全駅を入れるべく、日を跨いだ後に高松築港駅高松駅の近く)にチェックインしようと、ゆっくり歩く。

 

 

36日目(2/26)

 

ブロック:[土讃]

旅程素案:岡山(《琴平→後免学割切符》瓦町↔︎長尾・琴電志度琴電琴平/琴平→大歩危→後免→後免町→(とさでん乗りつぶしはりまや橋

遂行旅程概要:岡山(《琴平→後免学割切符》瓦町→長尾→瓦町→琴電志度→瓦町→琴電琴平/琴平→後免→(徒歩)後免町高知城前(周辺観光)→伊野→大橋通(周辺観光)→(徒歩)堀詰→はりまや橋→桟橋通五丁目→(徒歩)桟橋車庫前→高知駅前→蓮池町通〔ファンキータイム追手筋店〕)

旅程変更:なし(旅程が具体化)

 

日を跨ぎ、高松築港駅にチェックイン。そこから片原町もチェックインしつつ、瓦町駅前へ。快活CLUBは本当に駅の目の前にあった。

入店後、洗濯と乾燥。充電しようとして、USB→コンセントのパーツを1つ紛失したことに気づく。カプセルホテルに忘れたか。

 

4時間ほどの睡眠で、6時ちょうどくらいに起床。じゃがポックルと「浜松餃子ポテあられ」を食パンの上に乗せる形で、無料朝食を食べる。

6時30分あたりに退店し、目の前の瓦町駅へ。1日フリーきっぷを購入して、中に入る。……自動改札だ。

 

○06:49瓦町→07:25長尾

2205・高松琴平電気鉄道長尾線普通長尾行き・高松琴平電気鉄道1300系(1303-1304)2両編成

うどんの国の金色毛鞠』は香川県を舞台とするが、これに登場する駅が長尾線の沿線にある。「舞台めぐり」でチェックイン。

 

長尾駅到着。駅周辺に特に何かがあるわけでもなく、ダラダラして18分を潰す。

 

○07:43長尾→08:19瓦町

2010・高松琴平電気鉄道長尾線普通長尾行き・高松琴平電気鉄道1300系(1303-1304)2両編成

林道駅花園駅、車掌から、車内だけでなく一般の感染症対策への協力のお願いの車内放送が。

 

瓦町駅到着。長い乗り換え通路を通って、志度線のホームへ。

 

○08:29瓦町→09:07琴電志度

1013・高松琴平電気鉄道志度線普通志度行き・高松琴平電気鉄道600系(623-624)2両編成

やはり昨日チェックイン失敗した4駅への28日の再訪を諦めきれず、どうにかして再訪できないかと考えていたが、岡山駅到着を早めれば再訪可能であることに気づく。感動。(この旅程を遂行するのは38日目の2/28に該当しており詳しくは次の記事で述べる。)

塩屋駅から原駅まで、列車のすぐ横に海。感動。

 

琴電志度駅到着。折り返しまでの3分間で、近くのJR志度駅も見にいく。すぐに琴電志度駅に戻る。

 

○09:10琴電志度→09:49瓦町

1018・高松琴平電気鉄道志度線普通志度行き・高松琴平電気鉄道600系(623-624)2両編成

明日の松山の宿を調べ直していたが、やはり個室で快活CLUB松山大街道店より安いものが無い。土休日だと高くなるので、日を跨いで月曜日になる0:00以降に入店すれば安くなるが、それまで時間を潰す場所が……近くにドンキホーテがあるみたいだし大丈夫そうだ。

 

瓦町駅到着。少し時間があったため改札を出て、東口に出てみる。志度線のホームだけ離れていることがよく分かる。

構内に戻り、ベンチで昨日買った牛乳と蒜山牛乳クリームパンを食べる。

 

○10:04瓦町→11:02琴電琴平

17・高松琴平電気鉄道琴平線普通琴電琴平行き・高松琴平電気鉄道1200系(1211-1212)2両編成

明後日に福山〜三原間で泊まる宿、快活CLUBより安いものはないかとネットで探していたが、無さそうである。高松・高知・松山・三原とネカフェ4連泊の模様。

 

琴電琴平駅到着。これをもって高松琴平電気鉄道、およびケーブルカーを除く香川県鉄道路線完乗(ことでん高松築港~瓦町間は2019年に乗車済)。

金刀比羅宮の方に歩く。さすが一大観光地、店がめちゃくちゃいっぱいある。どこの店に入ろうか悩んだが、「てんてこ舞」に入った。香川県で一人で店で飯を食べることに成功。うどんは旨かった。

そこからJR琴平駅へ。琴平駅は2019年に訪問した時から、駅舎が新しくなっていた。ここのみどりの券売機プラスで高知駅まで(後免駅までと価格が同じ)の学割切符を購入しようとするも、オペレーターが出てくるまでかなりの時間待機させられることに。乗り遅れを危惧したが、なんとか間に合った。発行できた学割切符を持ち、ホームへ。

 

○11:57琴平→12:48阿波池田

4229D・土讃線普通阿波池田行きワンマン・1000形(1001)(水色」単行

オタクっぽい夫婦が乗ってる。

讃岐財田駅で、特急の通過待ちのため停車。オタクっぽい夫婦の男性の方がなんか話してるぞ。

秘境駅坪尻駅でも6時間ほど停車。せっかくなので下車し、駅スタンプを押す。盗難されてしまうの大変ですね……。しかし停車する下り(阿波池田方面行き)列車が1日3本とは驚きである。

 

阿波池田駅に到着。例の夫婦が駅員に「高知駅方面に行く列車は?」と聞いていたことから、もしやこれからも同じ列車に乗ることになるのでは?嫌だなあと思ってしまった。

駅を出て、駅前を散策。郵便局のATMも使う。ショッピングセンターっぽいものがあると知ったので、そこ(フレスポ阿波池田)に向かう。スーパーで「アベック」なるパンと綾鷹を購入。

阿波池田駅に戻る。3番ホームに止まっているが発車案内が電光掲示板に存在しない特急剣山(1両がアンパンマン車両)を眺めつつ、2番ホームに止まっていた列車に乗り込む。特急剣山の写真を撮ろうとしてたら、おそらく同業者(オタク夫婦とは別)が窓に近づいて中の様子を撮影しようとしていて、見ているだけでしんどかった。隣の1番ホームに阿波池田行きの列車が入ってきて、すぐに逆側に去っていったと思ったら横の方向幕が牟岐に変わっていた。……ここから徳島駅を跨いで牟岐まで行く列車ってあるのか、やべえな。

 

○13:49阿波池田→15:50後免

4237D・土讃線普通高知行きワンマン・1000形(水色)単行

もともと、大歩危駅で途中下車するため、阿波池田駅から1本早い特急列車に乗る予定だった。しかしわざわざ途中下車せずとも大歩危の景観は車窓から楽しめそうだったので、阿波池田駅から普通列車に乗ることとした。

果たして、小歩危大歩危の車窓はかなり良かった。そして大歩危駅に到着。「四国まんなか千年ものがたり」とすれ違い。

大田口駅で逆側の普通列車と初の行き違い。新改駅で突然のスイッチバックにビビる。土佐山田駅で突然多くの乗客が乗車。山田西町でも多くの乗客が乗車、ボックス席に広げていた荷物をまとめる。

 

気づいたら後免駅。これをもって土讃線完乗(多度津〜琴平は2016年、窪川〜後免は2019年に乗車済)。急いで下車し、とさでんの路面電車が走っている道路の方に歩く。

駅前でした美味そうな焼き鳥の匂いは、近くのスーパーからのものだった。

タイミングが良ければ後免中町電停から路面電車に乗りたかったが、信号待ちをしている間に発車して行った。仕方なく、とさでんの端っこである後免町電停まで行き、そこから乗車することに。

 

○16:15後免町→16:57高知城

とさでん交通後免線[はりまや橋まで]/伊野線[はりまや橋から]鏡川橋行き

車内で1日乗車券を買い(夕方なのに)、市街地の方へ向かう。日本一駅間距離が短い一条橋電停・清和学園前電停を通過。

知寄町二丁目電停の前で突然の島崎和歌子、CM。信号待ちのためしばらく停車。

 

高知城前電停に到着、下車して高知城へ。夕方の高知の景色をしばし眺める。

天守閣には入らず、下界へ。せっかくなので少し歩いて、ひろめ市場の前を通り、大橋通電停へ。

 

○17:36大橋通→17:41デンテツターミナルビル前

とさでん交通伊野線[はりまや橋まで]/後免線[はりまや橋から]文殊通行き

若干乗車。1日乗車券なので是非とも乗車する。

 

デンテツターミナルビル前で下車し、高知よさこい情報交流館へ。無料の割にめちゃくちゃ展示が充実していて良い。

しばらく滞在してから、はりまや橋の方面へ。商店街に謎の「はりまや橋のミニチュア」があった。はりまや橋は2019年2月にも来ていたが、「ガッカリ」と聞いていると意外とガッカリしない名所よね。

はりまや橋電停、長い。バリアフリー対応のためらしい。そうか、高知大学の入試があるのか。

 

○18:15はりまや橋→19:04(+3)伊野

とさでん交通伊野線伊野行き

乗りつぶしのため西の端へ。蛍橋電停手前で北側に唐突のイオン。枝川電停の時点で気づいたら乗客が自分だけになっていた。伊野商業前→北内で北側にSUNNY AXISなるでかい商業施設。

 

伊野電停到着後すぐに折り返し。まずは隣の伊野駅前電停まで歩こうとしたが、時間が微妙だったのでやめた。

 

○19:09伊野→19:51大橋通

とさでん交通伊野線文殊通行き

枝川駅って、土讃線とさでん交通駅メモでは同じ駅としてまとめてるのか。宇治団地前電停、ガチで集合住宅の目の前だわ。

 

大橋通電停で下車し、近くのひろめ市場へ。鰹のたたきとどろめとしらすが入った「土佐丼」を食べた。かつおうんめーーーーーーー!!!!!!!!

 

○20:30堀詰→20:31はりまや橋

とさでん交通伊野線後免町行き

時間があったので大橋通電停でなく堀詰電停まで歩いてから、桟橋線乗りつぶしのため、はりまや橋電停へ。

 

はりまや橋電停で乗り換え。

 

○20:33はりまや橋→20:43桟橋通五丁目

とさでん交通桟橋線桟橋通五丁目行き

南へ。

車内にて昨日と同じく、21時ピッタリにやることになっていたアルバイトの案件……のための準備に、パソコンを開いて取り掛かる。

 

終点の桟橋通五丁目電停で下車。折り返しまで時間があったので、今度は伊野電停と違い、隣の桟橋車庫前電停まで歩く。

 

○20:50桟橋車庫前→21:05高知駅

とさでん交通桟橋線高知駅前行き

車内にて、21時ピッタリのバイトの案件を完了。

高知駅前電停に入る前、JR四国のCMが流れた。少しびっくり。

 

高知駅電停に到着。これをもって高知県内鉄軌道路線完乗。高知駅小さ!と思いながら、折り返す車内に戻る。

 

○21:12高知駅前→21:14蓮池町通

とさでん交通桟橋線桟橋車庫前行き

ネカフェの最寄り電停まで折り返し。

 

蓮池町通電停に到着。酔っ払い若者集団うるせえよ。

ネカフェまでは歩いてすぐであった。入店。「個室」は「室」ではなく壁で区切られたスペースであり、ビリヤードやダーツと同じフロアだった。

ビリヤードとダーツをやってる集団、めちゃくちゃうるせえ。寝れねえ。耳栓とヘッドフォンで耳をガードし、ようやく音が遮断されるように。

 

 

次の記事

utok-travelandthinking.hatenablog.com

[雑30]聖地雑感

聖地巡礼

 

 

巡礼対象

本来の意味は「宗教的に意味のあるところを詣でることで聖なるものに接近しようとする宗教的行動」なのだろうが、今や「作品の舞台あるいはモデルとなった場所を訪れ楽しむ趣味的行動」という意味で使われることの方が、むしろ多いような気がする。

さらに意味を広げれば、「何らかの出来事が生じた場所を訪問すること」であれば「聖地巡礼」とみなすことも、できるかもしれない。(例えば私は「金融関連のニュースでよく写真が出てくる、豊洲のメガバン3行+りそなの看板が並んだ景色」を「聖地巡礼」したことがある。)

 

私はそれなりにアニメ作品を視聴するし、旅が好きなので、「作品の舞台あるいはモデルとなった場所を訪れ楽しむ趣味的行動」という意味での聖地巡礼をすることがそれなりにある。

そして聖地巡礼というのは、なんというか、楽しい。

 

 

何が楽しいのか?

 

よくよく考えてみると、その楽しさには、以下の3点があるような気がする。

 

・魅力的だと感じた景色の実在を確認できる

美しい景色が描かれている際、その景色は「魅力的」である。もっと広げて、自分にとって魅力的な作品に描かれている景色、それだけで「魅力的」に感じられることも十分あるだろう。

これは、現代の一般的な「観光」にも言えることだと思う。社会科学寄りの観光学では、現代のツーリズムについて「未知の場所を楽しむ」でなく「既知の場所を追認に行く」という意味合いを有する、といったような分析があった気がする。すなわち現代の観光は、ガイドマップなどであらかじめ情報を仕入れた上で実行されるものであり、それが楽しいとされる、ということだ。

 

・自分の好きなものへの愛が感じられる

これ、結構大きいんじゃないかと思う。

今やコンテンツツーリズムは一般的となり、「聖地」となった多くの地域は「聖地」であることをアピールするようになった。そのアピールは、いわば当該作品への「愛」の現れである。その作品を好きな人にとって、「愛」が表されている状況というのは、「自分の好きなものが愛されてる」というのが明確に分かる非常に嬉しい環境である、そうじゃないだろうか。

事実、私は飯能に行った時も館林に行った時も湯涌温泉に行った時も、そう感じた。

 

・珍しいものが見られる

上のような考え方が少し歪むと、「作品で観光振興を図ろうとしている滑稽な光景が見られる」という考え方になる。特に自分が触れているわけでない作品の聖地なら、こう考えるのも無理ない気がする。

事実、私は竹原に行った時、そう感じた。

 

 

これも、もしや「聖地」?

 

聖地巡礼」といって想像されやすいのは『らき⭐︎すた』の鷲宮神社だの『ガールズ&パンツァー』の大洗だのだと思うが、以下のパターンも広義には聖地巡礼なのでは?という気がする。

 

・ご当地作品

『お前らはまだグンマを知らない』だの『八十亀ちゃんかんさつにっき』(名古屋)だの。『翔んで埼玉』もかも。「聖地」を見つけるのに必要な労力がゼロ。

 

自治体コラボ

『邪神ちゃんドロップキック’』(千歳)だの『宇崎ちゃんは遊びたい!』(鳥取)だの。作品自体の舞台は違うはずだけど、謎の力により聖地となります。

 

・違う時代

新世界より』の舞台は「神栖66町」だが、これは1000年後の日本。この場合、神栖は聖地になるのだろうか……?

 

・登場人物の名前

琴浦さん』は、鳥取県東伯郡琴浦町から。登場人物に「室戸」がいるけど、これも高知県室戸市からのはず。また『ReLIFE』に至っては、海崎・日代・夜明・小野屋・狩生・大神・朝地・犬飼・玉来・天津・宇佐・佐伯・天ヶ瀬全部大分県内のJR九州駅名。

 

 

聖地紹介

 

さて聖地といってもいろいろあるが、私が実際に聖地巡礼したことがある、あるいは旅する中で「聖地」だとPRされている様子を見たことがある、そのような場所の一部をここで紹介してみようか。私の主観とともに。

……あらゆる作品を観ているわけではないので、有名どころでも抜けているところがあります。許してください。あと、あまりにも該当作品が多すぎるので東京都区部は省略します。

 

分類は以下の通り。

・舞台/モデル:作中に登場する地域について、それが実在する場合は「舞台」、それが実在する地域をモデルとする場合は「モデル」。

・忠実/改変:実在する地域に忠実な描写がなされる場合は「忠実」、それほどでもない場合は「改変」。

・SS/S/A/B/C:その地域の、「聖地」PRにかける熱量。主観。

 

旭川(北海道旭川市

作品:『櫻子さんの足下には死体が埋まっている

舞台/忠実/C

かつて「訪れる日本のアニメ聖地88」に選ばれたこともあるっぽい。しかし今は選ばれていないし、地域が全然PRしてないから(まあそれなりに古い作品だしねえ……)、行っただけではなかなか聖地であることに気づけない。ただ、作中の描写そっくりの光景が確かに存在する。

 

東北、『ふらいんぐうぃっち』の弘前は放送以降だと冬しか観光してない、仙台の『Wake Up, Girls!』は未視聴で聖地巡礼どころじゃない、何も語れない……。

 

○館林(群馬県館林市

作品:『宇宙よりも遠い場所

舞台/忠実/A

「訪れる日本のアニメ聖地88」現役。超絶感動最高世界一アニメ(主観)の聖地。マジで全人類この作品を観ような。作中にも登場する公園に、オタクホイホイの施設(グッズとか売ってる)がある。というか駅前の観光協会にもキャラの等身大パネルがある。めぐっちゃんのよく行くカフェは駅前。館林は南極というもう一つの代表的聖地より10000000000000倍行きやすい。ちなみに他にも立川やシンガポールフリーマントル(オーストラリア)が聖地。

 

○大洗(茨城県東茨城郡大洗町

作品:『ガールズ&パンツァー』

舞台/改変/SS

この地域なしでコンテンツツーリズムを語ることはできないだろう。おそらく日本で最もアニメによる地域おこしに成功した地域。大洗の中心市街地を歩いているとそこらじゅうにキャラの等身大パネルがある、と言うと過言かもしれないがそれくらいとにかく地域の愛がすごい。学園艦なんて実際に存在しないから「改変」とはしたが、かなり現実の大洗町に忠実な描写がなされている。鹿島臨海鉄道大洗鹿島線にはラッピング車両あり。

 

○旧下里分校(埼玉県比企郡小川町)

作品:『のんのんびより

モデル(旭丘分校)/改変/C

アクセスの悪さとPRの割に、かなりの観光客がいると思われる。というかここは作品の聖地だと知らない人にも観光地としてウケてる。確か作品のメインのモデルは岡山県津山市

 

○飯能(埼玉県飯能市)など

作品:『ヤマノススメ

舞台/忠実/S

祝・アニメ4期放送。聖地巡礼マップが現地で配布されていた記憶。サードシーズン放映直後には、スタンプラリーをやっていた。商店街にキャラの等身大パネルあり。商店街といえば、「タイムズマート」がすごい。国際興業バスの一部車両がラッピングされてる。あおいたちの通う高校のモデルは飯能の聖望学園。飯能ほか、作中で描かれる山や地域は当然すべて実在。サードシーズンOPには西武鉄道の車両がガッツリ登場。

 

秩父(埼玉県秩父市

作品:『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

舞台/忠実/S

西武鉄道が力を入れている作品といえばこれ。秩父以外に、飯能駅にも聖地となるベンチあり。『心が叫びたがっているんだ。』『空の青さを知る人よ』とともに「秩父三部作」として知られ、秩父市の力の入れようもなかなか。現地で聖地巡礼マップが配られていた。旧秩父橋とか、まんまそのまま。秩父鉄道秩父駅ではグッズを販売していた(私はアクスタを買った)。

 

○川越(埼玉県川越市

作品:『月がきれい

舞台/忠実/B

異常西武鉄道(褒め言葉)は本川越駅にラッピング自販機を置いている。ただし川越はそれだけで一大観光地だからか、地域のコンテンツツーリズムへの力の入れようは他の地域に劣るか。川越は『神様はじめました』の聖地でもあり、『恋する小惑星』でも登場する。

 

聖地だらけの埼玉県、これ以外にも『ブルーサーマル』(妻沼)だの『裏世界ピクニック』『弱キャラ友崎くん』『ナナマルサンバツ』『浦和の調ちゃん』(さいたま市周辺)だの『さよなら私のクラマー』(蕨)だの『冴えない彼女の育てかた』(和光市)だの『ソードアート・オンライン』(所沢)だのいろいろあって強い。

 

○立川(東京都立川市

作品:『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲

モデル(学園都市)/改変/B

多摩都市モノレール。立川にはラッピング自販機がある。なお治安は学園都市の10000000000000倍良い。

 

○東小金井(東京都小金井市

作品:『おちこぼれフルーツタルト』

舞台/忠実/A

ヒガコ。もはや東小金井駅そのものが聖地。下品な作品(悪口ではない)のくせに自治体(小金井市)と地域が謎にやる気あるっぽい。なお隣の武蔵野市(武蔵境)は『甘々と稲妻』『SHIROBAKO』の舞台。

 

○流山(千葉県流山市

作品:『普通の女子高生が「ろこどる」やってみた。』

モデル(流川市)/忠実/B

流鉄流山駅にキャラの等身大パネルあり(流山駅訪問時に発見)。作品未視聴なので何も語れん……。

 

○千葉(千葉県千葉市

作品:『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』

舞台/忠実/A

自治体としての千葉市秩父市飯能市ほど積極的じゃないだろうが、千葉都市モノレールJR東日本という鉄道事業者がタイアップに超絶積極的だった。千葉都市モノレールはラッピング車両が走り、声優がアナウンスをしていた。京葉線稲毛海岸駅海浜幕張駅葛西臨海公園駅(東京都江戸川区)でも駅のアナウンスを声優がしていた。なお登場人物の名前は神奈川県。

 

○館山(千葉県館山市

作品:『戦翼のシグルドリーヴァ』

舞台/改変/SS

館山駅の東西自由通路が「ようこそ館山へ!」の文字が書かれたポスターで埋め尽くされてた。鉄道で館山を訪問すればこの作品のキャラを見ずにはいられない、それほど強く主張されている。駅東口にはちゃんとキャラの等身大パネルいるし、路線バス会社は2社ともラッピングバスを走らせているし。無料配布の観光ガイドの表紙が作品のイラストになってた。今はまだ放映から2年経ってないけど、今後も館山市はこの作品に頼るのだろうか……?

 

○藤沢(神奈川県藤沢市

作品:『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

舞台/忠実/C

OPなどにガッツリ藤沢駅が登場。まんまの景色。藤沢・鎌倉は『Just Because!』『TARI TARI』『SLAM DUNK』『つり球』『ハナヤマタ』『南鎌倉高校女子自転車部』『かくしごと』など数々の作品の聖地となっているが、川越同じく地元の熱意は……。

 

湯涌温泉(石川県金沢市)・西岸駅(石川県七尾市

作品:『花咲くいろは

モデル(湯乃鷺温泉)/忠実/SS

大洗や沼津とは違う意味で、コンテンツツーリズムの特異点。作中に登場した「ぼんぼり祭り」が実際に地元のイベントとして開催されるに至った、そのレベルで地元が作品を受け入れている。湯涌温泉は観光案内所の隣「いろは館」がめちゃ充実してるし、西岸駅は駅舎内部がイラストだらけ。

 

○山梨市(山梨県山梨市)

作品:『神様になった日』

舞台/忠実/S

今の山梨市駅館山駅と同じような感じ。ポスターが目に入らないはずがない。行政、同じく山梨市が登場する『ゆるキャン△』の1000倍くらい熱量入れて聖地アピールしてる気がする。オリジナル壁紙をもらえるラリーをやっていた。なお山梨市駅は、作中に出てきた旧駅舎から改装されてしまった。

 

○身延(山梨県南巨摩郡身延町)など

作品:『ゆるキャン△

舞台/忠実/S

今、聖地巡礼が最もアツい作品の一つだと思う。高ボッチ高原はこの作品で知名度爆上げだと思う。JR東海天竜浜名湖鉄道(浜松)もガッツリ協力。ただし作品の特性上、他の作品以上に公共交通機関を用いた聖地巡礼が困難な模様。

 

○小諸(長野県小諸市

作品:『あの夏で待ってる

舞台/忠実/A 

しなの鉄道小諸駅のホームにパネルがあった。小諸とか佐久のあたりにある企業の車両だと思うけど、作品のラッピングをしたトラックを筑波で見たことがある。

 

○飛驒古川(岐阜県飛驒市)

作品:『君の名は。

舞台/忠実/S

飛驒古川駅の様子など、再現度がえげつない。私は作中にも出てくる店で五平餅を食べたことがあるし、ここで組紐体験をしたことがある。言わずもがな、東京都新宿区も聖地。なお「糸守町」自体は架空。

 

○飛驒高山(岐阜県高山市

作品:『氷菓

モデル(神山市)/忠実/S

聖地巡礼マップが現地で配布されている。あくまでも「モデル」なのだが、OPに宮川朝市の場所がガッツリ映ってるなど、聖地巡礼のしがいはめちゃくちゃある。千反田えるの飛び出し坊やがいる。

 

○沼津(静岡県沼津市

作品:『ラブライブ!サンシャイン

舞台/忠実/SS

ここも大洗同様、地元の作品愛がすごい。沼津駅南口商店街、通るだけでその愛を感じた。私が以前何気なく入った海鮮食堂には、壁一面にイラストが貼ってあった。

 

○浜松・弁天島静岡県浜松市

作品:『ガヴリールドロップアウト

モデル(舞天)/忠実/A

今年「訪れる日本のアニメ聖地88」の選定に漏れた模様。弁天島は『ゆるキャン△2』(2期)の聖地の一つであると同時に、この作品の聖地でもあり、どちらもキャラが描かれたパネルが岸に設置されている。浜松市、理解ある。弁天島駅にはポスターが貼られているのだが、めちゃくちゃ色褪せている。

 

○熊野市(三重県熊野市)

作品:『凪のあすから

モデル(鴛大師)/改変/C

地元は広報を全然していないので、ここが作品の聖地だとは調べなければ全然分からない(館山の逆)。でも、鬼ヶ城(2期OP)などガッツリ登場する箇所もある。あと「塩水あります。」の看板が、国道沿いのとある店の入り口にひっそりと掲げられてる。聖地がそれなりに分散しているくせ、列車の本数が絶望的なので、公共交通を使った聖地巡礼は絶望的。

 

○宇治(京都府宇治市

作品:『響け!ユーフォニアム

舞台/忠実/B

公共交通機関を使った聖地巡礼がかなり容易。宇治駅の目の前が聖地。京アニのお膝元・宇治市自治体としてこの作品だけを特段推している訳ではなさそう?黄前久美子の飛び出し坊やがいるが、『小林さんちのメイドラゴン』のトールの飛び出し坊やもいる。

 

○竹原(広島県竹原市

作品:『たまゆら

舞台/忠実/SS

館山の力の入れようをさらに強化したバージョン。駅前の観光案内所の入り口の上に、デカデカとイラストが描かれている。こんなの竹原のほかだと湯涌温泉しか見たことねえぞ。商店街にキャラの等身大パネルがいるなんて序の口、ここではマンホールにもキャラがいる。「竹原市」でググると、市のHPの説明文に「『たまゆら』の舞台」という文言が出てくるレベル。とにかく自治体の力の入れようが異常。

 

香川県

作品:『うどんの国の金色毛鞠

舞台/忠実/B

この作品自体、もはや香川県広報の要素がかなりある(と言ってもいわゆるご当地マンガ/アニメとは全然違う)。萌え要素の薄い作品なので、地域から嫌われる要素は他作品より少ないだろう(もっともアニメ化に際してはいろいろあったようだが)。キャラが花火大会のポスターに使われてた記憶。

 

佐賀県

作品:『ゾンビランドサガ』

舞台/忠実/A

唐津伊万里がメインの聖地だったはず。唐津駅にはパネルがあったし、伊万里駅には聖地巡礼マップが置かれてた。佐賀市の方でも、ラッピングバスが走っている模様。

 

竹富島沖縄県八重山郡竹富町

作品:『のんのんびより ばけーしょん』

舞台/忠実/C

南の島に行ったってことは作品を見れば分かるが、どこがモデルなのかは調べないと分からん。みんなが泊まっていた宿は実際にモデルがあった……が、他の作品ほど聖地巡礼は一般的じゃないのかも。ただ「訪れる日本のアニメ聖地88」に選ばれている。

 

……湯涌温泉、もう一回行きてえな。竹原、作品を視聴してからリベンジしてえな。

[旅44]最長片道切符の旅:33日目〜34日目(2022/2/23〜2022/2/24)

前の記事

utok-travelandthinking.hatenablog.com

最長片道切符の旅の記録について

utok-travelandthinking.hatenablog.com

 

 

33日目(2/23)

 

ブロック:[金沢]

旅程素案:金沢(金沢↔︎内灘・(バス)湯涌温泉西金沢新西金沢↔︎野町・鶴来)→福井(福井↔︎勝山)敦賀→東舞鶴

遂行旅程概要:新高岡(戸出→城端→新高岡)→金沢(金沢↔︎(バス)湯涌温泉西金沢新西金沢→鶴来→野町→新西金沢→福井(福井→三国→あわら湯のまち(周辺観光)→福井口→勝山→福井)〔快活CLUB福井駅前店〕

旅程変更:「前泊地が金沢から戸出に変更」「時間が足りないため、北陸鉄道浅野川線乗りつぶしを中止」「イベントのため三国・芦原を訪問」「安くするため、宿泊地を東舞鶴から福井に変更

 

城端線の始発列車に乗るため、また快活CLUBを8時間で退店するため、5時前という異様に早い時刻に起床。身支度をして退店。

新潟で買っていた即席長靴(靴カバー)を履き、かなり雪が降る中を歩き始める。朝食調達のために近くのセブンイレブンに寄り、北陸産の米を使っているという塩むすびを購入してから、駅へ。

かなり余裕を持って駅に着く予定だったが、実際は駅到着時には列車の発車までそれほど時間がなくなっていた。

 

○05:42戸出→06:22城端

321D・城端線普通城端行きワンマン・キハ40系(朱)2両編成

城端線の始発列車。他の乗客がいない。しばらく車窓は真っ暗だったが、夜明けとともにわずかに明るくなっていく。

塩むすびを食べ、3日後(2月26日、36日目)の高知での宿泊場所を確保しようとする。快活CLUBの個室が埋まっていたので、「個室」があるというファンキータイム追手筋店を予約。

 

城端駅到着。改札を出て、駅舎を見る。城端といえばP.A.WORKSの本拠地かつ『true tears』の聖地だが、特にそれっぽい表示はないな。「南砺市限定オリジナルショートアニメ」のキャラクターと思しき少女が描かれた、南砺市の禁煙のステッカーならあったけど。

すぐに新高岡駅までの切符を購入し、折り返しの列車に乗り込む。ホームと車両が変わる。駅員に「戻るんですか?」と不思議そうな顔をされた、まあ普通だったら城端駅を利用するもんだと思うよな。

「なんとセフレ」ってこの駅の近くなのか。時間があったら行きたかったが、無理だった。雪のない時期に再訪することとしよう。

 

○06:30城端→07:25新高岡

324D・城端線普通高岡行きワンマン・キハ47系(朱)2両編成

新高岡駅へと戻る。乗客がちらほら。

 

新高岡駅到着。在来線の駅から新幹線の駅へ。新幹線駅のキヨスクが営業しており、そこで「白えびビーバー」(「ビーバー」は北陸の企業のスナック菓子)を購入。

e5489で購入した金沢駅までの新幹線自由席特急券を発券し、改札を入る。

 

◎205. 07:43新高岡→07:56金沢

705E・北陸新幹線つるぎ705号金沢行き・W7系12両編成

北陸新幹線乗車最後の区間。腹が減ったため、中津川駅で買っていたかっぱえびせん天むす味を食べ始めるが、手が汚れる。しかしめちゃくちゃ美味い。

 

かっぱえびせんを食べ終わらないまま、金沢駅到着。改札を出て、湯涌温泉行きのバスの乗り場を確認し、鼓門と「もてなしドーム」を眺めつつ再びかっぱえびせんを食べる。

ここから、『花咲くいろは』(花いろ)の舞台「湯乃鷺温泉」のモデルとなった温泉地、湯涌温泉へと向かう。

 

○08:25金沢駅→08:59(+10)芝原

北陸鉄道バス湯涌線湯涌温泉行き

兼六園の前を通りつつ、駅から離れていく。もともと湯涌温泉バス停で下車する予定だったが、他の乗客が下車しそうだったのと、バス車内の自動放送で「観光案内所へはこちら」的なことを案内されたのとで、一つ手前の芝原バス停で下車することに。

 

下車して、雪の中を観光案内所の方に歩き出す。あった……めっちゃ花いろ主張してやがる。

観光案内所に入る。案の定、花いろのキャラが描かれたグッズがいろいろ。そして南砺市true tearsサクラクエスト)・坂井市三国(グラスリップ)と連携したスタンプラリーも発見。そして観光案内所に隣接した「ゆわく温泉いろは館」には、キャラの等身大パネルだの各種資料だの関連書籍だの、めちゃくちゃいろいろある。永遠に時間を潰せそうだったが、総湯に入るという目的を果たすため、少し見て出る。

総湯「白鷺の湯」の方面に歩く。めちゃくちゃ雪。バス通りの方を歩き、1台バスとすれ違う。しばらく歩くと湯涌温泉の案内が見えた。……ここが花いろの聖地の一つか、雪でよく分からないけど。リアル宝探しのヒントだと思われるパネルがあった。

湯涌温泉総湯。日帰り入浴施設。脱衣所に花いろ(テレビアニメ)のポスターと、花いろイラストのぼんぼり祭り(フィクションである花いろの話をもとに実際に湯涌温泉で行われるようになった祭り)のポスターが掲示されていた。「洗い場係さん募集中」という旅館からの張り紙もあって、温泉地を感じる。自販機も花いろデザイン。いい湯だった。他には地元民と思しき人々が入っていた。

総湯を出て、観光案内所といろは館の方に歩く。やはり激しい雪。湯涌温泉バス停のところにはカップルがいたが、どこかの旅館に泊まったのかな。和倉結名のところの旅館(福屋)のモデルとなった建物もあった。

再び観光案内所といろは館。先ほど発見したスタンプラリーをやって、花いろのオリジナルポストカードを手に入れる。ぼんぼり祭りのファイルも購入。

観光案内所の前でバスを待つ。フリー乗降区間のため、バス停がなくとも手を挙げれば乗せてもらえるようだ。

 

○11:01(湯涌温泉観光協会前)→11:48(-2)金沢駅

北陸鉄道バス湯涌線金沢駅行き

バスで金沢駅に戻る。やはり先ほど湯涌温泉バス停で見かけたカップルが乗車していた。北陸大学、銚子口バス停というとんでもねえ雪国のバス停が最寄りなの面白いな。

 

金沢駅到着。鼓門の前で写真撮影している集団がいた。

腹が減っていたので、何か買おうと駅ナカを散策。たい焼き屋があったので購入。できるものなら店でしっかりと昼食を食べたかったが(石川県は1人で店で飯を食べたことがない県のため)、その時間は無かった。

結局たい焼きを食べる時間も確保できないまま、北陸本線のホームへ。北鉄金沢駅から出る北陸鉄道浅野川線は、3月20日に(高校同期との旅で)金沢に来る時に乗りつぶすこととして、今日は飛ばす。

 

◎206. 12:00金沢→12:03西金沢

1638M・北陸本線普通小松行きワンマン・521系2両編成

金沢地区の日中でさえワンマンなの、JR西日本厳しいな。

 

すぐに西金沢駅到着。目の前の新西金沢駅に行き、ここから北陸鉄道石川線を乗りつぶす。新西金沢駅石川線のフリーエコきっぷを買おうと思っていたのに駅員いない時間帯で、仕方なくそのまま列車に乗り込む。

 

○12:09新西金沢→12:35鶴来

7419・北陸鉄道石川線普通鶴来行きワンマン・北陸鉄道7000系(7102/7112)2両編成

ひたすら雪国の田園地帯を走る。小柳駅手前の踏切の音が少し面白かった。

 

鶴来駅到着。フリーエコきっぷは窓口で購入できた。このタイミングでようやくたい焼きを食べる。

案の定雪がすごかったが、せっかくなので駅の近くを散策することに。タクシーを呼んでいる老夫婦がいた。雪が酷かったので、すぐに駅のほうに退散。

鶴来駅の中には、かつて北陸鉄道の路線の結節点だった時代に用いられていた、鉄道関連の物品がいろいろ展示されていた。

 

○13:02鶴来→13:33野町

7424・北陸鉄道石川線普通野町行きワンマン・北陸鉄道7000系(7102/7112)2両編成

鶴来駅から新西金沢駅の方面に戻る。やはり腹が減っていたので、浜松で買ったうなぎサブレを1枚食べる。

 

野町駅到着。北陸鉄道石川線完乗。

折り返しの列車まで時間があったので、野町駅からそれなりに近い、にし茶屋街へと歩いて向かう。ひがし茶屋街と比べて圧倒的に観光客が少なく、また街並みも良いとはいえ少し中途半端な気がした。

少し散策して、野町駅に戻る。戻る道を間違えかけた。

 

○14:05野町→14:09新西金沢

7423・北陸鉄道石川線普通鶴来行きワンマン・北陸鉄道7000系(7102/7112)2両編成

西金沢駅の方に戻る。

 

新西金沢駅到着。

石川県は「1人で店で飯を食べたことがない県」だったため、西金沢駅の近くに良い飲食店があればそこで食べたかった。しかし、近くにあったサンドウィッチ屋は売り切れ。その近くの飲食店っぽい店は軒並み休業。今回店で飯を食べるのは諦め、20日の金沢到着時の朝食を1人で店で食べることとした。

西金沢駅の北口に「ゲンキー」があったので、そこで昼食と明日の朝食(パン)を購入。弁当が20%引きだったので買ってしまった。列車の中で食べることとし、西金沢駅に戻る。

 

◎207. 14:32西金沢→16:01福井

346M・北陸本線普通福井行き・521系2両編成×2

車掌あり。

西金沢駅の段階ではクロスシートは全て埋まっており、ドア横の補助席を出して座った。ドア前で座ってカレーを食べるのは嫌だったので、とりあえずクロスシートが空くまで待機。松任駅で後ろ(進行方向前側)のクロスシートが空いたので移動する……が、カレーを座面に置き忘れたまま体とリュックを起こしてしまったので、カレーが元に戻る座席に巻き込まれて横になってしまった。すぐに取り直す。意外と崩れていないが、蓋の間からカレーが出て外のビニール包装の内側を汚した模様。てかカレー食べるタイミングをなかなか掴みづらい。小松駅を過ぎてようやく食べ始める。

次の粟津駅で特急待ちのためかなり停車したが、ちょうど窓口係員が除雪に出ていたので、下車印はもらわずにカレーのごみだけ捨てて車内に戻る。ごみを捨てる際に見つけたごみ箱の表示から、今は駅係員がいることを知った。

牛ノ谷駅、カーブでめっちゃ車体が傾く。芦原温泉駅に入る直前も同様だった。

 

福井駅到着。10月の訪問から4ヶ月ぶり。

湯涌温泉でもらったスタンプラリーについて、坂井市えちぜん鉄道三国駅において『グラスリップ』のポストカードを配布しているのは17:00までだった。(浅野川線を省略したこれまでの旅程をこなした上で)福井駅をすぐに出ればギリギリ間に合うため、それをもらうこととして、えちぜん鉄道の駅の方に向かう。窓口で土日祝限定のフリーきっぷを購入し(天皇誕生日めっちゃありがたい)、ホームへ。へー、福井ってラノベ『千歳くんはラムネ瓶のなか』の舞台なのか。

 

○16:09福井→16:56三国

43・えちぜん鉄道三国芦原線普通三国港行きワンマン・えちぜん鉄道MC7000形2両編成

田原町駅でかなりの乗客が下車。近くの鉄道好きと思われる子どもがうるさい。鷲塚針原駅には低床型車両がいた(「黄色いやつ」)。「下兵庫こうふく」の「こうふく」って興福寺にゆかりあったのか。

 

三国駅到着、下車。早速ポストカードを回収。ここから東尋坊に行くことも考えたが、東尋坊は2020年8月に訪問済みだし、時間がかかりそうなのでやめた。

折り返しの列車までわずかに時間があったので、駅前を少し散策。しかしすぐに退散。

 

○17:11三国→17:19あわら湯のまち

54・えちぜん鉄道三国芦原線普通福井行きワンマン・えちぜん鉄道MC7000形2両編成

おそらくさっきと同じ車両。

 

あわら湯のまち駅到着。せっかく三国まで来たのだから芦原温泉に寄って行こう、ということで下車。東尋坊訪問時に次ぐ2回目の訪問。

駅の近くに複数種類のお湯が楽しめる足湯「芦湯」があるので、そこへ。……カップルだらけじゃねえか。カップルに混ざって独身男性も入る。しばらくのんびりしたのち、列車の発車時間に合わせて出る。

 

○17:49あわら湯のまち→18:28福井口

56・えちぜん鉄道三国芦原線普通福井行きワンマン・えちぜん鉄道MC6101形(6107)2両編成

さっき見たボックス席とは違うクロスシートだ。

 

福井口駅で対面乗り換え。

 

○18:29福井口→19:19勝山

51・えちぜん鉄道勝山永平寺線普通勝山行きワンマン・えちぜん鉄道MC6101形(6109)単行

福井県鉄道路線完乗を目指し、勝山へと向かう。

単行で、車両形式はおそらくあわら湯のまち駅から乗ってきたやつと同じだ。「轟駅」って「どめき」って読み方だったのが面白い。運賃表示器にはやっぱ「西春江」「下兵庫」とかしか書けないのか。「あわら湯のまち」はそのまま圧縮して表示してるのか。

 

勝山駅到着。福井県鉄道路線完乗。

外はかなり真っ暗であった。ロータリーには恐竜がいた。駅前の飲食店で夕食を食べたかったが、営業終了あるいは休業の模様。とりあえず、勝山市街地方面に向かうために渡る橋のところまで行くも、雪と暗さのため撤退。駅に戻る。

勝山駅の前には謎の貨車があった。イルミネーションもあった。

 

○19:49勝山→20:42福井

62・えちぜん鉄道勝山永平寺線普通福井行きワンマン・えちぜん鉄道MC6101形(6109)単行

さっき乗ってきた車両で戻る。保田駅→小舟渡駅で、左手の道路上に永平寺町カントリーサインが見えた。この車両の椅子、全然深く腰掛けられないよな。

勝山で確保できなかったため、夕食を調べる。福井のご当地グルメソースカツ丼、「ふくしん」と「ヨーロッパ軒」が良いらしいが、どちらもこの時間だと営業終了している。福井駅前で食べることとした。

 

福井駅到着。駅西口には「出張カキ小屋」が。

福井県内の店で1人で飯を食べるため、福井県のご当地メニューを販売している「福福茶屋」に入り(まん防対象地域でないので21時以降も営業)、ソースカツ丼を食べる。他のメニューともめちゃくちゃ迷った。なぜかYahoo!乗換案内の時刻表の「周辺駅」で、最も近いはずの福井駅が出てこなかった。

食べ終わったら、駅前の快活CLUBへ。東舞鶴までの間では、ここが圧倒的に安いのである。5日後(2月28日、38日目)に宿泊する広島県三原の快活CLUBを予約し、就寝。

 

 

34日目(2/24)

 

ブロック:京都兵庫

旅程素案:舞鶴→綾部→京都→(幹)新大阪→新神戸西明石→兵庫(兵庫↔︎和田岬→神戸→尼崎→福知山

遂行旅程概要:福井→敦賀→東舞鶴→綾部→二条(二条→(バス)西賀茂車庫前(MKバイキング上賀茂)→(バス)東山三条→(徒歩)三条京阪→二条)→京都→(幹)新大阪→新神戸西明石→兵庫(兵庫→和田岬(徒歩)兵庫)→神戸→尼崎→福知山〔ニコニコカプセルホテル〕

旅程変更:「前泊地が東舞鶴から福井に変更」「MKバイキング上賀茂に訪問決定」



始発の列車に乗るため、5時には覚醒。雪の中を駅に向かう。

 

◎208. 05:21福井→06:13敦賀

1220M・北陸本線普通敦賀行きワンマン・521系2両編成

日中に京都にいられるよう、始発列車で進む。

鯖江駅、例の「テッテレレッテッテーレーレーレーテッテレレッテッテー♪」(北陸本線主要駅)の発車メロディーは流れないのか。進行方向右側の車窓、進む車両の前方に緑の光が。湯尾駅到着時の車内放送「接続列車が遅れています」→すぐに「まもなく発車します」今のなんだったんだ。北陸トンネルは電波入らないのか。……北陸トンネルやっぱなげえ、朝食のパン一個食い終わっちゃったわ。北陸トンネルを抜けると外はうっすらと明るくなっていた。

 

敦賀駅に到着。時間が限られていたので急いで乗り換え。

 

◎209. 06:16敦賀→08:13(+8)東舞鶴

922M・小浜線普通東舞鶴行き・125系2両編成

小浜線敦賀駅過ぎると小浜駅若狭高浜駅東舞鶴駅しか全ドアが開く駅がないのか。

敦賀駅……じゃなくて西敦賀駅のホームめっちゃ雪積もってる。……朝早すぎたせいで、異常に眠い。新平野駅から女子中学生3人組が乗車(中学生⁉︎)。小浜駅で多くの乗客が入れ替わる。勢浜駅でも段階的な発進……ここの前に雪のせいか「一歩進んで止まってまた一歩進んで」みたいな発進をしてたのってどの駅だっけか。加斗駅の左側(南側)に見えるのは舞鶴若狭道か?加斗駅を過ぎてようやく海っぽいものが見えた。若狭本郷駅、Googleマップを見る感じだとおおい町の中心なのか。反対側ホームに多くの高校生が待っている。明らかに上から直した跡がある「ようこそおおい町へ」。駅名に使われていないということは……やっぱ「大飯」は郡名だったわ。三松駅を過ぎてきたあたりで空が晴れてきた。……と思ったら、松尾寺駅で外を見ると雪。

 

8分遅れで東舞鶴駅着。ホームには特急まいづるがいた。

それなりに雪があるのと、東舞鶴は2018年8月に訪問経験があるのとで、駅前の散策はほぼせず、駅の待合室で時間を潰した。待合室には地元の人と思われる高齢者が多く、うるさい人もいた。

発車時刻が近づき、ホームへ。小浜線舞鶴線、止まる位置が違うのか。

 

◎210. 08:56東舞鶴→09:24綾部

330M・舞鶴線普通福知山行きワンマン・113系(京都地域色)2両編成

ググって出てきた見分け方に従うとたぶん115系じゃなくて、113系

 

綾部駅到着。東舞鶴駅では路面は雪だらけだったけど、綾部の方は雪をかぶってるくらいだな。

とりあえず観光案内所を見に行ったところで、マンホールカードがあることを知りもらう。降雪で歩き回る気も起きないし、駅前の郵便局に行ってATMを使ったら、駅に戻る。

しばらく駅の待合室で過ごしてから、ホームへ。

 

◎211. 10:07綾部→11:14園部

1132M・山陰本線普通園部行き・223系2両編成

隣の赤ちゃんの声をうるさいと感じてしまうのは、自分が心の狭い人間だからなのだろうか。

 

園部駅到着。すぐに乗りかえ。

 

◎212. 11:17園部→11:32亀岡

2214M・嵯峨野線山陰本線]快速京都行き・221系4両編成

3月20日にどうやって首都圏(家)から金沢まで向かうかを考え始める。JALカードnavi会員限定特典航空券(3,000+αのマイルで片道航空券を取れるやつ)が使えるので、羽田から小松にJALで飛んでそこから金沢駅までバスで行くのもアリか、と思い検討を始める。

 

亀岡駅到着。ノリで途中下車。

亀山城の方に歩く。しかし、二条駅からMKバイキング上賀茂に行くためにバスに乗らねばならず、乗り換えの都合が良いのが11:57亀岡駅発の列車なので、それには間に合うようにした。

やはり明智光秀を推している亀岡市

 

◎213. 11:57亀岡→12:16二条

248M・嵯峨野線山陰本線]普通京都行き・221系4両編成

やはり保津峡は素晴らしい。電波がとてつもなく入りづらいが。

 

二条駅到着。バス乗り場に行こうとしたが、バス乗り場が分からずしばらく右往左往。ググってようやく分かったが、乗りたかった12:20発の便は既に出ていたようだ。まったく、駅のバス停の案内が不親切だな。

 

○12:30二条駅前→13:05(-1)西賀茂車庫前

京都市営バス46号上賀茂神社前・西賀茂車庫前行き

予定より1本遅い便に無事乗車。

首都圏から金沢までの交通手段については、JALがあまりにもめんどくさそうなのでやめた。えきねっとのお先にトクだ値も微妙そうだし、夜行バスで行こう。

 

30分以上バスに揺られ、上賀茂神社を越えて終点に到着。6分ほど歩き、MKバイキング上賀茂到着。ここにはボウリング場があるのだが、それ以外に無料PCR検査の会場にもなっているようだった。

入店。平日600円のビュッフェ形式。から揚げやたこ焼きなど、よくありそうなメニューが並んでいる。ほとんどのメニューを食べ、動きが鈍くなるほど満腹になって、入ってから47分ほどで退店。

来るときに降りたバス停とは別のバス停に行き、バスを待つ。……食い過ぎで腹が痛い。1本、乗車予定でないバスがいた。

 

○14:05西賀茂橋東詰→15:05東山三条

京都市営バス46号四条河原町平安神宮行き

東山のあたりを歩いていた高校同期に会うため、バスで東山に向かう。時間があったら上賀茂神社に行きたかったが、不可能だった。四条大宮駅や混雑した四条河原町の風景を眺めつつ、東山に向かう。

 

東山三条のバス停で下車、すぐに京都住みの高校同期と合流。そこから歩き、彼を訪ねていた別の高校同期と合流。マスクと帽子と大荷物のせいで、「不審者みたい」と散々言われた。

20:34に福知山駅に到着できるには、早いうちに出発する必要があった。話しつつ三条京阪の駅前まで向かい、ベビースター伊勢うどん味(5袋セット)を1袋ずつ土産として渡して、別れる。

 

○15:32三条京阪→15:40二条

C1501・京都市営地下鉄東西線普通二条行き・京阪800系4両編成

京阪京津線の電車。

 

二条駅到着、乗り換え。乗り換えではかなり歩かされた。改札を入った後に駅員に「最長片道切符ですか?」と声をかけられ、「頑張ってください」という言葉とともにJR西日本のファイルをもらった。ありがとうございます。

 

◎214. 15:48二条→15:52京都

2222M・嵯峨野線山陰本線]快速京都行き・221系4両編成

京都鉄博、いつか行きたいな……。

 

京都駅到着。下車印と駅スタンプをもらって改札を出る。

乗り換えに余裕があったため、事前に親からもらっていたミスドのドーナツ引換券を使うべく、京都駅の中のミスドへ。かなり並んでいたが、新幹線の発車時刻には十分間に合った。

西明石駅までの自由席特急券を発券し、新幹線改札を入る。ここから新大阪駅までは、新幹線経由の方が若干実キロが長いはず。

 

◎215. 16:13京都→16:27新大阪

645A・東海道新幹線ひかり645号新大阪行き・N700系(N700A)16両編成

速い。新大阪駅の手前で若干減速。

 

新大阪駅到着。これをもって現在営業している日本の新幹線路線完乗、そしてJR東海の旅客営業路線全線完乗。

乗り換えまで少し時間あるし駅ナカの店でも見てみるか、と考えてゆっくり。ホーム上の売店では、カールがお土産として売られていた。さて、乗り換える列車が出るホームに移動しよう……え、こだま863号16:32発⁉︎今16:31なんだが……急いで階段を上るも間に合わず。途方に暮れる。

実は京都駅で時間を使わず、16:07京都駅発ののぞみ93号に乗っていた場合、新大阪駅着16:21なので11分の乗り換え時間があったのである。そして私は、その時間を事前に調べていた。私が実際に乗ったのはその6分後の16:13京都駅発、16:27新大阪駅着なので乗り換え時間わずか5分だったのだが、「11分乗り換え時間がある」という情報だけ頭に残っていたため、16:27から11分の乗り換え時間があると勘違いしてしまったのだ

乗車するのは、予定の27分後のひかり515号。自由席特急券が京都駅→西明石駅で途中下車不可のため、新大阪駅で改札を出ることもできず、ただホームのベンチに座ってひかり515号を待つ。いずれひかり515号が入線するホームには、別の当駅止まりの列車が来て、私の目の前で車両からの物品の搬出が行われた。

行程が遅れたため、兵庫駅で途中下車して和田岬線乗りつぶしを実行する場合、予定通り20:34に福知山駅に到達することは不可能となった。福知山駅到着が予定より1時間遅れ、ホテルにいる時間も1時間短くなるため、睡眠時間確保のためにもニコニコカプセルホテルのプランを(一旦キャンセルしてから再予約することで)温泉あり→温泉なしに変更。当日でもキャンセル料がかからないとは非常にありがたい。

 

◎216. 16:59新大阪→17:20西明石

515A・山陽新幹線ひかり515号岡山行き・N700系(N700A)16両編成

 

予定の27分後の列車。新神戸駅駅メモのチェックインに成功するか地味に不安だったが、成功。

 

西明石駅到着。停車時間が長かったので、しばらく停車しているN700系の先頭部分をiPhoneで撮影し、在来線ホームに向かう。西明石駅は、新幹線ホームと在来線ホームがそれなりに離れていた。

 

◎217. 17:31西明石→17:34明石

3502M・JR神戸線山陽本線]新快速草津行き・223系8両編成+4両編成

8両の方の7号車に乗車。

 

明石駅到着。駅メモ山陽明石駅にもチェックインするため、この駅で途中下車。下車印・駅スタンプの回収とチェックインを済ませると、すぐにホームに戻る。

 

218. 17:39明石→18:02新長田

JR神戸線山陽本線]普通京都行き・207系7両編成

普通列車大阪環状線普通列車同じく、「JTB小さな時刻表」に掲載されていない。

須磨駅到着。快速との接続待ちのためにしばらく停車時間があったため、改札を出て海岸側の出口へ。……想像以上に海岸の目の前だった。階段を降りればすぐに海水浴場。すごすぎる。iPhoneの調子が悪くなっており、良い写真を撮れなかったのが残念。

列車に戻り、神戸駅方面へ進む。

 

新長田駅到着。駅メモ神戸市営地下鉄コラボイベントで、新長田の鉄人28号モニュメントでチェックインすればアイテムがもらえたため、それをこなしに行く。6分と時間が限られていたが、なんとか成功。急いでホームに戻る。

 

◎219. 18:08新長田→18:10兵庫

JR神戸線山陽本線]普通松井山手行き・321系7両編成

帰宅時間帯だからか、めっちゃ混んでる。兵庫駅、やはり「兵庫」のアクセントが県名と違う。

 

兵庫駅到着。ここで最長片道切符を中断し、未乗の和田岬線に乗車する。一旦改札を出て、和田岬駅までの切符を買う。みどりの券売機で発券したら時間がかかってしまった。その切符で改札を入り、和田岬線のホームへ。……遠い!!!やべえ、これ走らないと間に合わねえ!!!おお中間改札があるのか、……ああ切符が回収されてしまった!!!(和田岬線には中間駅がないため兵庫駅の中間改札が和田岬駅の改札の役割を果たすのである)Suicaを使うべきだったわ。

 

○18:16兵庫→18:20和田岬

543M・和田岬線山陽本線和田岬行き・207系3両編成×2

……何とか間に合った。6両編成もあるとは意外だ。駅メモ神戸市営地下鉄コラボイベント、チェックインスポットの1つが和田岬線沿線にあったため、車内からチェックイン。成功。

 

和田岬駅到着。この駅には改札がないため、ホームから道路にすぐに出られる。折り返しの列車には、かなり多くの通勤客が乗車していた。

ここから兵庫駅まで和田岬線で戻ることもできるのだが、時間に余裕がありそうなので、徒歩で戻ることとした。……ん、意外と遠いんだな……てかこれ本当に徒歩で間に合うのか?……あ、折り返しの和田岬線兵庫行き行ってしまった。これは兵庫駅まで走って間に合わせるしかねえ。急ぎめに兵庫駅まで歩く。途中で運河を渡る橋があり、そこから見える神戸の夜の景色はそれなりに美しかった。

Googleマップの経路検索では兵庫駅の北口に案内されたが、実際は南側から駅に入ることができた。そのため実際の和田岬駅→兵庫駅の所要時間はGoogleマップより5分ほど早く、無事兵庫駅に到着。

 

◎220. 18:50兵庫→18:52神戸

JR神戸線山陽本線]普通京都行き・207系7両編成

予定の列車に乗車。

 

神戸駅で途中下車。県庁所在地の駅のため、しっかりと下車印を回収。すぐにホームに戻る。

 

◎221. 18:58神戸→19:02三ノ宮

JR神戸線東海道本線]普通京田辺行き・321系7両編成

この一本後の新快速でも良かったのだが、せっかくなら三ノ宮駅の下車印と駅スタンプを回収しようと思い、一本早い普通列車に乗る。

 

三ノ宮駅で下車、下車印と駅スタンプを回収。ホームに戻る……あれ、逆側の西明石方面行きのホームに来ちまった。焦ったが、すぐに正しいホームに戻る。

 

◎222. 19:07三ノ宮→19:22尼崎

3518M・JR神戸線東海道本線]新快速長浜行き・225系12両編成

ああ素晴らしき新快速。駅メモでの通過駅のチェックインに気をつけながら進む。

 

尼崎駅到着。北口の外を少し眺めて、JR宝塚線のホームへ。

 

◎223. 19:28尼崎→19:48宝塚

5517M・JR宝塚線福知山線]快速宝塚行き・207系7両編成

この一本後の丹波路快速でも良かったのだが、せっかくなら宝塚駅の下車印と駅スタンプを回収しようと思い、一本早い普通列車に乗る。

 

宝塚駅到着、下車印と駅スタンプを回収。改札を出た目の前にはスーパーマーケットがあった。

ホームに戻ると、列車を待っている乗客がかなり多くいた。入線メロディーが宝塚駅オリジナル。

 

◎224. 19:51宝塚→21:34福知山

2765M・JR宝塚線篠山口まで]/福知山線丹波路快速福知山行き・223系4両編成×2→4両編成

何も考えずに乗り込んだが、後ろ4両が篠山口止まりということを乗ってから知る。篠山口駅で移動しよう。

西宮名塩駅で大量の乗客が下車、しかしまだ座席は埋まっている。新三田駅でほとんどの乗客が下車し、座席に座れるように。どうやらドア横の補助席の使用が新三田駅発車後に再開されたらしい。

篠山口駅で下車印を回収してから、福知山駅に向かう前4両の一番後ろの車両に乗り込む。ドアがボタン式になった。

 

福知山駅到着。大声で痴話喧嘩してるカップルがいて草。駅ナカミスドあるけど、明日出る時刻にはまだ営業してないんだよな……。

ニコニコカプセルホテルに向かって歩き始める。……雪全然ないじゃん。

しばらく歩き、本日の格安宿・ニコニコカプセルホテルに到着。カプセル宿泊者用のネットカフェを備え付けているので、そちらも使いたかったが、睡眠時間を優先するためにフリードリンクを使うのみで済ませる。荷物を整理してからシャワーを浴びる際、体を洗う用のナイロンタオルを紛失していたことに気づく。シャワーを浴びてから就寝。

この旅でトップレベルで慌ただしい1日であった。

 

 

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[論29]「地方創生」考

「地方創生」。私が大学1年生の頃に関心を持ち、それからずっと考えてきた概念。今まで考えてきたいろいろなことを、ここで整理したい。

なお、ここに書いてある内容はすべて私見であり、所属組織あるいは所属予定の組織の見解と何ら関係するものではない。

 

 

「地方創生」とは何か、その本来の目的は何か

 

「地方創生」という言葉が登場したのは、「地方消滅」という言葉の登場と大きく関係している。

増田寛也を座長とする日本創成会議は、日本の自治体の多くで近いうちに若年女性が著しく少ない状況になるとし、そのような市町村を「消滅可能性都市」と定義した(同書p.22など)。若年女性が少なくなると「消滅」するというのは、人口の再生産を担う層が少なくなることで出生数が著しく少ないあるいはゼロとなり、高齢化社会の中で死亡数が上回ることで自然減が進行していずれ人口ゼロになりかねない、という論理のはずである(同書p.23など)。

そのような「地方消滅」に対して実施されるのが、いわゆる「地方創生」である。

 

さて、なぜ「地方消滅」は望ましくないとされるのか。そのような「消滅可能性都市」が存在することそのものが、是正せねばならない事態なのだろうか。

私は、必ずしもそうではない、日本創成会議の主張の本質は本来そこではない、と考えている。

むしろ、現時点で比較的合計特殊出生率の高い(すなわち端的には若年女性が子どもを産みやすい)地域から若年女性が消え、合計特殊出生率の低い東京圏にしか若年女性がいない状況となることで、結果として日本全体の出生数が減り今後の日本を支える人材がいなくなる(同書p.22など)、これこそが真に危惧されているのではないか。

すなわち国が進める「地方創生」の本来の目的は、「あらゆる地方の消滅を防ぐ」というよりは、「日本全体の人口減少の加速に歯止めをかける」なのだと思われる。増田自身が編著の『地方消滅』において「すべての集落に十分なだけの対策を行う財政的余裕はない」(p.48)と述べていることから、「あらゆる地方の消滅を防ぐ」が至上の目的では無いというのは分かる。

 

では、「地方創生」を通して日本全体の人口減少の加速に歯止めをかけるには、具体的にはどうすれば良いのか。

議論の前提は、これまで「東京圏一極集中」が進んできたという事実である(同書p.17など)(私はあえて「東京一極集中」とは書かない)。「現時点で比較的合計特殊出生率の高い(すなわち端的には若年女性が子どもを産みやすい)地域から若年女性が消え」るという現象は、決して若年層が亡くなるからではなく、若年層が当該地域から東京圏へと流出するから生じるものである。では何故流出するのかと言えば、端的には「職がないから」であろう(同書p.20など)。

それゆえ、「地方創生」政策の中心は「雇用の創出」となる。実際、国において「地方創生」とほぼ同じ意味合いで用いられるのが「まち・ひと・しごと創生」であることからも、雇用創出は地方創生政策の中核であることが読み取れる。

 

私はかつて「創生」という用語に、「東京中心主義で偉そうだな」と違和感を覚えたことがある。しかしよく考えてみれば、これは国(中央)の政策なのだから別にそれほどおかしい言葉ではない気もする。

むしろ、民の取り組みを言う場合などは「地域活性化」を使うべきであり、国の政策以外について東京中心主義的な「創生」を使うのはナンセンスなのかもしれない。

 

 

「地方創生」の主語と目的の迷子

 

一方で「地方創生」という言葉は、国の政策的な意味合いを超え、民における取り組みあるいは理想を表象する言葉としても使われているような気がする。「誰が」という主語が欠けた言葉として流布している気がする。

 

「地方創生」という言葉でググったら、「株式会社地方創生」のWebサイトがヒットした。トップページには、

真の地方創生とは、日本全国の地方各地で、多くの人々が、明るく、楽しく生活している状態のこと。“明るく”“楽しく”を構成する要素の中で、いま、最も不足しているのは「仕事」。地方に住む人々、美味しい食べ物や自然にあふれた町の魅力と共に、如何にして生活の糧を得る「仕事」に結び付けていくか。株式会社地方創生は、地方各地の魅力を発見し、伝えつつ、「仕事」を結び付ける。地方における雇用創出を最大の使命として取り組んでまいります。

という文章がある。この1文目をそのまま読解すると、すなわちこの企業において、「地方創生」は「ある目的を実現するための政策」というより「理想的な状態」を表象する言葉として用いられているということになる。さらにその「理想的な状態」のために不足しているものが雇用であり、それを生み出すのが当該企業の中心的な事業であるということだ。何故それが理想的な状態なのか、という点は明確には言及されていない

 

……「地方創生」の自己目的化と、それを理想とする民間企業による取り組み。

(なおWebページを見た感じ、私はこの企業が実施していることはかなり立派だと感じた。地方の人口流出を止めようとするなら雇用創出が重要だというのは事実だし、私はこの企業自体を批判する気はない。)

 

地方自治も、この言葉になかなか躍らされていると思う。「日本全体の人口減少の加速に歯止めをかける」という、本来の政策の目的からは離れていく。

 

私は卒業論文の関係で、自分の居住する地域を対象とした調査を実施した。この地域は東京の郊外に位置する職住分離の住宅街であり、都心回帰の中で人口減少と少子高齢化が著しく進行していて、属する基礎自治体は「消滅可能性都市」の定義に該当する。

そして当該自治体は、「消滅可能性都市」というマイナスイメージから脱却すべく、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定した。この総合戦略においては、自治体単位での人口減少を避けるための戦略、それも「出生率向上」でなく「他の自治体への流出抑制と他の自治体からの流入促進」という形の戦略が規定されている。

この地域は職住分離ということもあり、合計特殊出生率はかなり低く、子育ての比較的しづらい地域とも言える。そのため他の自治体から人口を奪ったところで、日本全体の人口減少の抑制に寄与するとは考え難い。だいたい、この地域は東京圏である。それなのに、国はこの総合戦略に基づき当該自治体に「地方創生加速化交付金」を交付し、その交付金をもとにハコモノが整備された。

 

……「地方創生」の目的の、「その自治体単体が消滅可能性都市を脱却する」「その自治体単体の人口減少を抑制する」へのすり替え。

(なお当該自治体により整備された当該ハコモノは、さまざまな好条件が重なり合ったことで、成功事例と言えるものとなっている。私はこの施設自体を批判する気は毛頭ない。)

 

本来「国の視点」に基づくはずの「地方創生」について、ここでは「民の視点」「地方自治体の視点」の2点における歪みを整理した。

 

 

東京圏一極集中を避けることの意義

 

国の「地方創生」政策の本来の目的の一つが「日本全体の人口減少の加速に歯止めをかける」であるとは言ったが、日本国民が東京圏に集住せず分散している状況は、それ以外の点でも望ましいことだと私は考える。根拠として、例えば以下のようなものが挙げられるであろう。

 

第一次産業を維持する

都市(東京圏)の生活は都市(東京圏)の存在のみによって成り立っているのではなく、各種資源を供給する地域の存在によって成り立っている。例えば食材の場合、それが国産である場合に限れば、その食材を生産できる条件が整った地域が国内に存在し、さらにその地域で第一次産業に従事する人がいるからこそその食材は都市(東京圏)で供され得るのである(近郊農業のみでは全ての食材は賄えない)。

そして第一次産業に従事する人が当該地域で生活を営むためには、その地域に第三次産業および行政サービスが存在することも重要である。今や第一次産業従事者も、自給自足のみの生活を営んでいるとは言い難く、生活に必要な各種サービスを提供する事業者が地域にいなければ生活は難しい。

ゆえに消費社会の都市(東京圏)で各種活動がなされるためには、都市(東京圏)以外の地域に第一次産業従事者・第三次産業従事者・公務員が存在し、当該地域で事業が実施される・行政サービスが提供される必要があると思われる。

 

・国のレジリエンスを高める

東京圏に人口が集中している場合、東京圏が災害により大打撃を受けた際、国全体が機能不全に陥る可能性が非常に高くなる。人口が分散していた方が、大災害に対するレジリエンスは高まるであろう。お気持ちベースでない「首都移転構想」も、一定程度はこの根拠に基づいているのではなかろうか。

 

・現時点で存在する住民の生活を守る

事実として、現時点で「過疎地域」にも多くの住民が居住している。その住民が全員大都市圏に移住してしまえば、当該地域に行政サービスを提供する必要は無くなるが、現実には「過疎地域」(あるいは「生活が不便な地域」)だからといって住民全員が易々と流出しているとは限らない。住民がいる限り、その地域への行政サービスの提供を停止することはできず、当該地域を含む自治体に勤める公務員や財源を提供する納税者が存在しなければならない

 

以上は客観的かつ国の(全体を俯瞰する)視点に立ったものであり、国の政策としての「地方創生」を正当化する根拠となり得、かつこれらについて意見が割れることは少ないと思う。

 

一方、主観的あるいは民の(個々の)視点に立った場合、「自分にとって住みやすい地域が東京圏以外にある」「東京圏ではできない『人間的な生活』をすることができる」「住んでいて愛着がある地域だから無くなってほしくない」「素晴らしい観光地だから無くなってほしくない」といったものも、東京圏一極集中の回避を正当化する言説として存在し得る。

しかしこれらの言説は、必ずしも100%の人間が納得するものとは限らないと思う

先述の「株式会社地方創生」の事業も、「(一部の)人々にとって明るく楽しく過ごせる場所は地方にある」という、客観的に100%正しいとは必ずしも断言できない考えを暗黙の前提としている気がする。

 

 

「田舎」は本当に魅力的なのか

 

東京圏から他地域に自発的に移住する人は、「自分にとって住みやすい地域が東京圏以外にある」「東京圏ではできない『人間的な生活』をすることができる」という意見を持っている人が多数だと思われる。

地方移住した人の声というのは、ググればいろいろなところで見ることができる。そういう人がよく言うのは、「都会って冷淡で息苦しい、それに対して田舎は人のあたたかさが感じられる」ということ。……いやマジで、移住先の選定にあたって「人のあたたかさ」を根拠としている人多すぎるのよ。

そういう人の移住先は、地方都市中心部というよりは農山漁村いわば「田舎」であろう。東京圏や地方都市中心部に見られる「冷淡な」都市型社会でなく、「田舎」に残っている地縁の強い農村型社会、そちらの方が「自分にとって住みやすい」と感じるから移住するのである。

 

このような地方移住者の「都会より田舎の方が住みやすい」という意見、これをさも全員が共感できる一般論であるかのように論じる人がいる。

コロナ禍でリモートワークが一般化した状況下、東京圏より自然が豊かな地方部の方が多くの人にとって好まれると考えてか、「これからは田園回帰が進む」と論じる人がいる。

 

……しかし私は、そうは思わない。

 

客観的な根拠。

人口移動に関する統計を見れば、東京圏→それ以外よりそれ以外→東京圏の移動の方が圧倒的に多い、すなわち東京を選好する人が多いというのは明らかである。むしろ都市の本質は「都市の空気は自由にする」であり、「人のあたたかさが感じられる」ほどに「人との距離が近くて窮屈」な地域より、「冷淡な」都市すなわち東京圏の方がしがらみから逃れられる、というのが多くの人にとって現実だと思う。そしてそれを反映するように、今日まで東京圏への流入超過が進行してきたという、確固たる事実が存在する。だいたい何もせずとも都会より田舎の方が住みやすいのであれば、国がわざわざ「地方創生」なんて政策を出す必要は無いだろう

「でもコロナ禍で東京一極集中は抑制されたのでは」という意見がある。確かに「東京23区で久々の転出超過」みたいなデータはあったが、あれは「東京圏からそれ以外」でなく「東京23区から東京郊外」への移動の増加を反映したに過ぎず、「東京圏一極集中」が改善されていると結論づけることは不可能である

 

主観的な根拠。一部偏見。

ぶっちゃけ、私は積極的に地方移住するような人々が好きではない。というのも積極的に地方移住するような人々は、積極的に住民と関わろうとするいわゆる「陽キャ」であり、「陰キャ」の私とは馬が合わなそうだからである。そして地方移住者はたいてい「地方移住者の集い」みたいなものをやっていて、そういう集いが移住後に「豊かな」生活を送るための不可欠に近い要素となっており、そのような他の移住者との関わりなしに、地方移住後の生活を送るのは容易ではなさそうである。

そもそも私は、地縁の強さをそれほど羨ましいとは思わない。むしろ知らない人だらけの環境の方が、あれこれ言ってくる人がいないだろうから過ごしやすい、そんな気すらする。

……このような私の意見に対し「田舎も知らないくせに偏見だけで語るな」と言ってくる人もいるだろう。しかし私は、総務省の「ふるさとワーキングホリデー」への参加・NPO法人の事業としての離島への10日間の滞在を経験した上で、こう言っているのである。また、私の母方の実家はド田舎である。

 

一部の人が思うほど、「田舎」は魅力的ではないと思う。というかそんなに魅力的だったら、現時点でもっと住民がいるはずである。

「自分にとって住みやすい地域が東京圏以外にある」「東京圏ではできない『人間的な生活』をすることができる」といった理由で東京圏一極集中を止めたいのなら、「人のあたたかさ」みたいなフワフワとした主観的なものでなく、もっと客観的に確認できる長所を追求すべきだろう。

 

 

住民の論理と、国の論理の衝突

 

とはいえ、その地域を魅力的に思う人がいる、という事実自体を私は否定する気はない。「田舎」を魅力的に思う気持ちも、共感はできないが理解はできる。

また「田舎」であるか否かを問わず、自分の育ってきた地域に愛着が湧くのはよく分かる。「住んでいて愛着がある地域だから無くなってほしくない」という意見も、至極真っ当なものであろう。

 

ただし国による「地方創生」は先述のように、必ずしも「あらゆる地方の消滅を防ぐ」を目指すものではない。むしろ増田の提案するのは、地方都市に人口流出を抑制するダム機能を持たせるというものであり(『地方消滅』p.47など)、これは「末端」の農山漁村が下手したら「切り捨てられる」ということを意味する。

財政的な問題もあり、国がこのようなスタンスを取るのは仕方ない部分もあるのかもしれない。

 

しかし、この論理に住民は納得するだろうか。

例えば、「出産の際に働けなくなるから女性は冷遇する」「生産性がないからLGBTを排除する」という考えがあったとしよう。今の社会ではこのような考えは差別とみなされ、許容されないはずである。では、「人口が少なくて国力向上に資さないから集落を排除する」という考えは許されるのだろうか。(性差別の論理と集落選択の論理は冷静に考えれば異なるものだとしても、)その集落を気に入っている住民からしたら、同様に差別であると考えてしまうのも無理はないだろう。

 

「住んでいて愛着がある地域だから無くなってほしくない」といった理由で東京圏一極集中を止めたい人に対して、「選択と集中」の論理が働き得る国の政策は残酷なものとなりかねない。

その点に配慮しつつ、「限られた財源の中で日本全体の人口減少の加速に歯止めをかける」という全体としての最適解を探ることは、果たして可能なのだろうか。難しい問いだろう。

 

 

本当に「雇用の創出」だけで良いのか?

 

先述の通り、「地方創生」政策の中心の一つが「雇用の創出」であることは間違いないだろう。

そしてこれは、「人のあたたかさ」みたいなフワフワとした主観的な長所しかない地域において、客観的で確固たる長所となり得るものである。

 

ただし、「地方には職がない」という説明は少し誤っていると私は思う。より正確には、「職はあるけど魅力的ではない」であろう。

 

地方移住者が生活できているのは(不労所得で生活している人でなければ)、その人がもともと職を持っているから(リモートワーク可能な職など)、あるいは移住先で職を得たから(新規就農者など)である。このような移住者がいるということは、地方には職はゼロではないということの裏返しである。

一方で、それが「魅力的な職」であるとは限らない。例えば農業は一部の人にとって魅力的な仕事だが、私をはじめとする大多数の人にとっては「必要性は分かりつつも積極的にはやりたくない仕事」であると思われる(農業人口の減少がこれを物語っている)。「素晴らしい観光地だから無くなってほしくない」という人に対して「じゃあそこで観光業に従事すれば?」と言うことはできるが、そう言われた人が全員「そうだね観光業に転職するよ!」と言うとは限らない。職の選択肢が限られている地域においては、何に「魅力」を感じるかという主観的な感覚が個人個人で異なる中、数少ない職のどれも「魅力的」とみなされない可能性がかなり高い。

それに比べて都会(東京圏)には、職に関して数多くの選択肢が用意されており、主観的な「魅力的」という指標に合致する確率も高くなる。そして国や企業の中枢は東京圏に置かれるものが多く、「高みを目指す」人にとっては東京圏で得られる職こそ価値あるものとなる。

 

その地域にある職が「魅力的」と思われやすい環境、これが構築されない限り、その地域が職を長所として人口減少を抑制することは困難なままであろう。ただ雇用を創出するのみでは、うまくいくとは限らない。

しかしこれを実際に遂行するのは、かなり難しいことだと思われる。それが簡単にできていれば、「地方創生」が叫ばれ始めた2014年からの8年間で、東京圏一極集中はもう少し鈍化していたはずだ。

 

 

地方自治体における「関係人口」の意義

 

さて、視点を自治に変えよう。

 

人口が増加していない地方自治体の視点に立った場合、東京圏一極集中は東京圏への流出による定住人口の減少につながり、税収減という望ましくない事態をもたらす、悪しき現象とみなされると考えられる。そのため東京圏一極集中を抑制する国の政策としての「地方創生」は、多くの地方自治体にとって望ましいものであろう。

ただし東京圏一極集中が抑制されたところで、当該自治体の人口減少が抑制されなければ、その自治体にとってはほぼ意味がないも同然である。そのため地方自治体は、国の「地方創生」政策を通して、自治体単位での人口減少抑制や税収減抑制を目論むことになるだろう。

だからこそ、自治体単位で「他の自治体への流出抑制と他の自治体からの流入促進」という形の戦略がとられるのも、おかしいことではない。

 

日本の総人口が今後減少していくのは、明らかである。その減少分を補えるほどに外国人を積極的に受け入れる、そのような方向に国が大きく方針転換するというのも今の日本では考え難い。

そのような状況下、国内で各自治体が定住人口を奪い合うのは、ゼロサムどころかどんどんサムが減少していく絶望的なゲームである。「他の自治体への流出抑制と他の自治体からの流入促進」という形の戦略では、下手したら共倒れになりかねない。

 

そこで白羽の矢が立つのが「関係人口」概念である。

「関係人口」とは、「移住した『定住人口』でもなく、観光に来た『交流人口』でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉」とされる(総務省「関係人口ポータルサイト」より)。具体的には「行き来する者『風の人』」「何らかの関わりがある者(過去の勤務や居住、滞在等)」「地域内にルーツがある者(近居)」「地域内にルーツもがあるもの(遠居)」が想定されている。

すなわち、「定住しないけれども地域との関わり/関わりへの想いが強い人」のことである。

 

……しかし「関係人口」というのは、どうやらどの自治体においても「定住人口になる可能性を持ったもの」として捉えられるようである。

関係人口のまま生涯を終えるあり方を全肯定する地域というのは、管見の限りでは滅多に存在しない。魅力的な仕事を東京に見つけたがゆえに絶対に移住しない、しかしどこかの地域の関係人口になるのも良いかもしれない、そのような私のような人間は多くの地域にとって不要な存在である。

ただし多くの自治体にとって定住人口が欲しいというのは、そっちの方が税収が増加するのだから当たり前のことである。ふるさと納税の制度があろうが、定住人口になってくれた方がその人から徴収できる税の額は多くなるだろう。「定住人口になる可能性を持ったもの」だからこそ関係人口を歓迎するという自治体のあり方は、合理的なものだと思われる。

とはいえこのままだと、結局サムが減少していくゲームのままである。自治体間の定住人口の奪い合いという現象の、根本的な解決には至っていない。

 

ところで「国全体での合計特殊出生率の低下の抑制」を目的とする場合、ある地域の関係人口が増加したとしてもほとんど何の意味もない。東京圏以外のある自治体の関係人口だったとしても、その人が子育てしづらい東京圏に居住していたら、結局子どもは生まれづらいままである。まあ「関係人口となった地域の人々に子育てを任せる」というあり方もあり得なくはないけど、それがすぐに一般的になるとは私は思わない。

 

 

「よそ者」「若者」への過度な期待

 

「地方創生」の本来の目的「国全体での合計特殊出生率の低下の抑制」にそぐうとも限らないにもかかわらず、国(総務省)が「関係人口」創出を支援するのは何故なのだろうか。その答えを知る手がかりとなるのが、総務省の「関係人口ポータルサイト」にある以下のような記述である。

地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。

ここから国の立場について、定住人口減少に悩まされる地域で「地域づくり」を担う存在として、「よそ者」「若者」に期待しているということが読み取れる。

 

国に限らず、人々は「地域づくり」のために「よそ者」「若者」に頼りがちな気がする。

例えば私の大学(私のブログをちゃんと読んでいる人なら分かるであろう)では、学生が地方自治体の抱える課題を解決しようとするプログラムがある。ここで多くの自治体から我々学生に期待されたのは、「よそ者」「若者」としての視点、であった。

 

……はて、「よそ者」「若者」の視点とは、一体何なのだろうか。

我々「よそ者」はその地域のことをよく知らないし、我々「若者」は知識に欠ける。そのため「よそ者」「若者」の視点とか言いつつ、実現可能性に欠ける提案しかできない。場合によっては「現場を知らなすぎる」として地域の人に怒られる。「斬新な視点を期待している」とは言われるが、斬新でも実現できないなら意味が無いだろう。

確かに学生の提案でも、説得力があり実現しそうな案は出てくる。しかしそれはマーケティングなどの理論を活用した提案であり、その学生に理論の知識があったからこそ出てきたものである。「よそ者」「若者」だから提案できたもの、とは限らない

理論の知識があるとも限らない学生を巻き込む場合、いずれその地域の関係人口、さらにはその先の定住人口となることを目論んでいるのならまだ分かる。しかし「関係人口」の前段階である「交流人口」になってもらうための努力(住民との交流機会の提供など)すらせず、学生にただ単に課題の解決のみを求める自治体の姿勢は、本当に理解できない。真に課題を解決したいのであれば、金をケチるんじゃなくて、そういうのを専門とするコンサルにでも頼むべきだろう

ちなみに、私の周囲で東京圏から他地域に移住した「若者」は、「何らかの課題意識を持ってその地域に入った」というより「その地域で活動するのが楽しいからその地域に入った」という人が多い印象。「若者」を関係人口あるいは定住人口として欲しいのなら、「課題解決を押し付ける」でなく「その地域で楽しんでもらう」これに注力すべきではなかろうか

 

「よそ者」「若者」「馬鹿者」の語呂が良いからといって、「何故良いのか」を考えずに安直に「よそ者」「若者」に期待するのは、本当にやめた方が良いと思う。

大人が生み出した問題は大人で解決せよ。

 

 

積極的な「よそ者」に問う、その課題意識は本当に適切か

 

「よそ者」として「地域づくり」に従事する人は、場合によっては明確な課題意識を持って地域へやって来る。その際、「住民の皆さんにまちづくりの楽しさを知ってもらいたい」「住民の皆さんに誇りを持ってもらいたい」「ブランド力のある街にしたい」みたいなことを言う人がいる。

 

……「よそ者」のエゴを押し付けるべからず。

 

実際、私の居住する地域について、「よそ者」が「住民は地域に誇りを持てていないから変えなければならない」と述べたことがあった。それを知った私は、「舐めてんのか?住民のこともよく知らない分際で」と怒り狂いそうになった。

私は自分の居住する地域が「魅力的」とは思っていない一方、愛着と誇りは持っており、ただし「ずっと存続してほしい」とも思っていない。別に私からすれば、この地域が「消滅可能性都市」として消滅に近づいていくことは、仕方ないことだと割り切っているのである。むしろこんな不便で高齢者だらけの住宅街が人口を吸収するくらいなら、農山漁村に人口を振り分けた方が100倍良いとすら思っている。

「住民はこう思っている」という決めつけは、その「よそ者」のエゴかもしれない。そしてこれこそが、「よそ者」が地域に入ってくる上で生じる難しい点だと思う。

 

明確な課題意識を持って地域で何かをする人がいるけれど、それを「地域のためになる」と本気で考えているのであれば、それは危険だと思う。

それよりは「自分がやりたいからこうする」と言った方が、まだマシ。

 

 

結局、地理的条件と人

 

昨今人口増加に見舞われ「成功している」とみなされる自治体の代表例が、千葉県流山市兵庫県明石市であろう。

だがこの双方とも、「都市圏の中心部まで鉄道ですぐに行ける」という地理的条件があったが故に、人口増加がもたらされたのだと思われる。地理的条件が必ずしも同じでない自治体がこの2市を真似ても、まあうまくは行かないであろう。

また、人の問題もある。この2市の場合、おそらく行政と議会がそれなりに優秀かつやる気があった。この2市に限らず、人口減少抑制などに成功している自治体は、たいてい首長かその地域のインフルエンサーが優秀かつやる気のある人である。逆に優秀かつやる気のある人を確保できない自治体は、今後の展望が明るいとも限らない。

 

 

「地方創生」考

 

話がとっ散らかってしまったので、まとめよう。

 

・国の政策としての「地方創生」は、本来は少子化対策の意味合いがあり、すべての地域を守るものではない。(そし私は、少子化対策それ自体は望ましいものであると考える。)

・人口が東京圏に一極集中しないことは、合計特殊出生率の向上のみならず、「第一次産業を維持する」「国のレジリエンスを高める」「現時点で存在する住民の生活を守る」という点で有意義だと考えられる。

・しかし「すべての地域を守るものではない」というのは、「守られない地域」の住民からの反発を招く可能性がある。そこの折り合いをつけることは、極めて難しいであろう。

・また「地方創生」政策自体が「雇用の創出」に主眼を置いているが、真に求められるのは「職」そのものというより「魅力的な職」であり、しかしこれを用意することは難しいであろう。

・「地方創生」政策の下で動く地方自治体は、最終的には定住人口を欲しがるが、これはサムが減少していく中での取り合いとなり、共倒れにもなりかねない。

・人口増加など「成功」する自治体は、地理的条件と人に恵まれることが多い。これに恵まれないと先行きは怪しい。

これを踏まえると、現時点での私の見解は、「国の政策としての地方創生は理念としては良いが、掲げる理想を実現させるには難しい点が多々ある」ということになる。

 

・「地方創生」が国の政策という文脈を離れて語られる際、「田舎」を理想的なものとみなす言説があるが、これは100%正しいとは限らない。「田舎」を守りたいのなら、「人のあたたかさ」以外の長所が求められる。

・「地域づくり」においてはやたらと「よそ者」「若者」に期待が掛かるが、それは誤っていると思う。そして「よそ者」の抱く課題意識については、地域住民との齟齬が生じる危険がある。

これを踏まえると、現時点での私の見解は、「地域を活性化させたいのなら、明確な根拠なしに何らかに期待するのでなく、正確に客観的に問題を捉えるべき」ということになる。

 

将来の日本がどうなっているかは、その時になるまで分からない。難しい中でも、少しでも「理想」に近づけば良いとは思う。

 

 

〈参考文献〉

株式会社地方創生,2020,地方創生,(2022年3月18日取得,http://chihousousei.jp).

増田寛也編,2014,『地方消滅――東京一極集中が招く人口急減』中央公論新社

中澤高志,2016,「『地方創生』の目的論」『経済地理学年報』62(4): 285-305.

総務省,2018,「関係人口とは」,関係人口ポータルサイト,(2022年3月18日取得,https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/about/index.html).

筆者の居住する自治体の資料(どの自治体かは都合により明らかにしない)